Fahrenheit 451: The gripping and inspiring classic of dystopian science fiction (English Edition) [Kindle]
- HarperVoyager (2013年2月14日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (243ページ)
感想・レビュー・書評
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本が禁忌となった世界では、かつて火を消すのが仕事だったFiremanたちは禁制の本を焼却するのが仕事となっていた。全ての人が幸せになるように、争いの種となるものをすべて排除した結果人々は考えることをやめ、ただ刺激を消費しているだけとなってしまった。Firemanの一人で本を焼いて生きてきたMontagはある日不思議な少女に出会い、その日から何かが変わりはじめる。
現代のコンテンツ大量消費社会への警鐘ともとれる話。SFのカテゴリではあるが、哲学的でもある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「たんぽぽのお酒」以来のレイ・ブラッドベリ。やっと読めた…。ありとあらゆる書籍の所持は死を意味し、「消防士」によって速やかに焼却される近未来。人々は諾々と四方の壁に取り付けられたテレビ番組を鵜呑みにし、一切の能動性を失う。そんな生活に疑問を持たなかった消防士のガイだが、ある日花の色や雨の味を静かに満喫しているクラリスという少女に出逢ってから、彼の豊かな生活に歪みが生じ始める。クラリスが良いキャラしてるなー。作者が後々殺してしまった事を後悔する程。キャラクター一人一人に小説では明言されていない過去がある事を伺えた。その後を知りたいと思える小説。
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