ホーンテッド・キャンパス (角川ホラー文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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  • 幽霊なんて見たくないのに見えてしまう主人公森司。一浪して入った大学でかつての後輩に出会い、嫌々ながらもオカルト研究会に入ることに。そんなオカルト研究会に迷い込む不思議な相談を解決していく。
    ホラー小説ではあるが、怖さは殆どなく、さらさらと読み進められた。

  • 映画化された「死刑にいたる病」の原作者さんの作品。シリーズ19作にもなる人気シリーズらしい。

    内容としては大学の「オカルト研究会」なるサークルに持ち込まれる怪異にまつわる相談事を解明していく話。設定としては割とありがちな感じはする。主人公の八神森司はホラーとかはからきし苦手なのに「視えてしまう」体質。同じ高校の後輩だった灘こよみに片思いしていたが,一浪して入学した大学で暦と同級生になり,暦が入っているオカルト研究会に自分も入ることになる。
    第1話は一人暮らしの部屋の壁に見知らぬ女の顔が浮かび上がってくるという男子学生の相談。引っ越しても引っ越しても顔は着いてくるという。第2話は子供の頃から何度も繰り返しみる夢に女が出てきて,この夢のことを人に話してはいけない,と言われる男子学生の相談。最近できた彼女にうっかり話してしまってから謎の怪現象に悩まされているという。第3話は破格の賃料の高級マンションに事故物件を疑いつつ2人でシェアして住むことにした女子学生の相談。住み始めてしばらくしてから物がなくなったりおかしなことがおこるようになったという。この話は「准教授高槻彰良の推察」に似たようなのがあったような。第4話は自分にそっくりな男を立て続けに目撃した男子学生の相談。何者かを突き止めるために捕まえるのをオカルト研に協力してほしいという。第5話はクラスメイトの自殺後から人が変わったようになり学校にも行かなくなてしまった中学生の妹を持つ女子学生の相談。
    高槻彰良シリーズとの違いは怪異は本当に怪異である(高槻先生が羨ましがりそう)ところだが,その現象自体を解明しようとはしないところ。シリーズ的に気になるポイントは森司の片思いの行方であろう。

  • ひどいものを読まされてしまったのでとても悲しい。
    主人公が童貞キャラでニキビだらけの中学生みたいにひたすら同級生の女に告りたいけど告れないみたいなモジモジモジモジやってるのはなんなの?そういうふうにインキャの童貞くんに媚びないとこの手の小説は売れないの?とにかくモジモジモジモジウジウジウジウジが気持ち悪い。普通にやべえやつだろこいつ。きしょ。そのくせ霊が見えるのもきしょ。霊だ霊だいってるんなら恋愛は諦めろやとしか思えない。とにかく主人公が気持ち悪くてストーリーに集中できない。
    ホラー要素も弱すぎて全然怖くない。伏線とかどんでん返しとかもなくてなんのために読んでいるのか全くわからなくなるという稀有な小学生の作文。
    著者の他の作品は楽しいのに本作は肥溜みたいなもの。

  • オカルト研究会に所属する霊感のある大学生の話。本人は霊感があることを嫌っているが、好きな子が獲りつかれやすい体質なので守るため仕方なしに所属している。

    ホラー? ミステリー? 怪奇現象の原因は霊のせいってミステリーと言っていいのかと思う。冴えない主人公の好きな子は控えめな美少女で、主人公のことを悪く思ってない風って昭和のマンガごりごり。

    日本ホラー小説大賞・読者賞受賞でシリーズ化されているので、いつ面白くなるか、いつワクワクしてくるかと我慢して読んだが、最後まで苦痛は去らなかった。

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。著作には「ホーンテッド・キャンパス」シリーズ、『侵蝕 壊される家族の記録』、『瑕死物件 209号室のアオイ』(角川ホラー文庫)、『虎を追う』(光文社文庫)、『死刑にいたる病』(ハヤカワ文庫JA)、『鵜頭川村事件』(文春文庫)、『虜囚の犬』(KADOKAWA)、『灰いろの鴉 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎』(ハルキ文庫)など多数。

「2023年 『ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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