桜姫華伝 コミック 全12巻完結セット (りぼんマスコットコミックス)

著者 :
  • 集英社
3.60
  • (2)
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 19
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 後半から一気に読みきった!
    ただのラブストーリーじゃない、現代のファンタジー漫画を描かせたらピカイチだと思う

    桜姫の命字が「滅」である運命が故に
    仲間がどんどん亡くなっていく展開。

    そこで、命のかけがえのない重さ、
    生きることの一生懸命さ、誠実さ、
    それを余すことなく描ききると同時に、

    主人公が仲間たちの命を輝かせていくことに
    焦点を当てている。

    自分の為に生きること、を
    自分を守るために生きることとせず、
    “生きている意味、、それは命より大切なものを見つけること。”
    という答えを導く桜姫。

    何のために生きているのだろう?という普遍的な問いに
    (描ききれなかったところはあったとしても)
    誠心誠意向き合おうとした姿勢がひしひしと伝わって良かった。

    「りぼん」という月刊少女漫画を舞台に、
    様々な物語を寄り合わせ奥行きを出しながら、一本の太いテーマを魅せて貫く。それを華やかな絵柄と共に描ききるのはやっぱりすごいと思う。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

漫画家。繊細で装飾的な絵柄と強く美しいヒロイン像、ドラマチックなストーリー展開が魅力。1996年「りぼんオリジナル」にて『2番目の恋のかたち』でデビュー。1997年「りぼん」にて『イ・オ・ン』を初連載。1998年より『神風怪盗ジャンヌ』の連載をスタートし、アニメ化するなど大ヒット。以降「りぼん」の看板作家として長らく活躍する。2002年から『満月をさがして』、2004年から『紳士同盟†』を連載し、2009年からスタートした『桜姫華伝』で「りぼん」を卒業。「マーガレット」連載の『猫と私の金曜日』などを経て、現在は「メロディ」にて『31☆アイドリーム』を連載中。本書の原作である花人形着せ替えゲーム『Alice Closet』や、『アイドリッシュセブン』のキャラクター原案も手がける。

「2020年 『Alice Closet Illustrated Book』 で使われていた紹介文から引用しています。」

種村有菜の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×