乙嫁語り 5巻 (青騎士コミックス) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 大地に生きる人々は強く逞しく、時に非情にもならなくてはいけないんだな~とつくづく感じた五巻でした。

    鳥は大空を自由に飛ぶからこそ、生きているー。
    傷ついた鷹を助けたアミルさんは一生懸命に介抱しますが、結局、満足に飛ぶことが出来ず、カルルクさんが鷹を殺しました。
    飼い慣らして生かすことができたとしても、それは本当に「生きている」ということにはならないからです。
    鷹の世話に夢中のアミルさんに構って貰えなくて、焼き餅を焼くカルルクさんが可愛い。
    年の差夫婦の二人ですが、本当に微笑ましいカップルです。
    アミルさんも、
    ーカルルクさんの背がまた伸びた。
    と、夫の成長を楽しみにしている様子。

    また、四巻でメインに描かれた双子のライラとレイリが晴れて結婚式を挙げます。元気な双子がいよいよ家を出てゆくときの両親との別れのシーン、やはりホロリとさせられます。が、この二人なら、まだ若いお婿さんたちと逞しく生きてゆくことでしょう。

    また、この物語の主人公が冒険家のスミスさんだったとは意外でした。タイトルからも、主人公は「乙嫁」つまり花嫁さんだとばかり思っていました、、、
    これからが楽しみです。

  • 4巻に続いて双子の話がメイン。結婚式の間くらい大人しくしてるかと思ったらそんなことはまったくなく、やりたい放題の二人に笑ってしまった。家族の反応を見て家を出る実感が込み上げて泣き出す二人にしんみりした。後半にカルルクとアミルが登場。鷹に焼きもちを焼くカルルクが可愛い。

  • 中央アジア、西トルキスタンでの19世紀が舞台。
    絵が丁寧で土地の風習、風俗がわかる上質の漫画。

  • 結婚式に浮き足立つ双子。結婚というのはどこの国もどの時代も一代事件。羊を下ろすシーンが圧巻。羊が捌けて一人前。それはそれでわかりやすい価値観だよな。「右の母眉、左の父眉。つなぐ眉は父母の愛。夫婦相和し、幸多からんことを」結婚は儀式。なんだよなー。と、つくづくしみじみ。ばさまが山羊をかって子供を助ける姿が勇ましい。手負いの鷹の話はアミルらしいエピソード。「鳥は空を飛んで生きるものです。このまま空を飛べず、人の手からエサをもらって、それでは命あっても生きているとは言えません」

  • 双子の結婚式やその近辺から見る中央アジアに限らず太古の昔から繰り返し続いてきた風景に見え隠れする営みの尊さ、偉大さ、荘厳が、日常生活と密接に絡んだ自然が相対することが在るだけに厳しくも雄大でそこに存在する生きている力に怯んでしまう。
    生きているだけ、いや、生かされ、生きているだけなのにそれ自体が奇跡に思えてくる。非常に陳腐だが現代人が失いいつつあるものがこの漫画にはあると思いました。

  • 電子書籍にて再読。

  • 元気な双子編、面白かった。

  • -

  • 違う文化の結婚の考え方や儀式の違いが興味深い。双子は相変わらず元気。

  • 昔の結婚式は、準備がそれはそれは大変で、大きな娯楽で、とても大切な仕来りだったのだろうなぁと思う。
    エマもそうだったけれど、森さん、宴会を描くのも日常生活を描くのも、とても重要視しているのですよね。最高です。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「とても大切な仕来り」
      イスラームのおもてなしは、厳しい環境の中に生き続けるための知恵のような気がします。。。
      「とても大切な仕来り」
      イスラームのおもてなしは、厳しい環境の中に生き続けるための知恵のような気がします。。。
      2014/03/12
    • もももさん
      今も昔も環境がかなり厳しそうですよね。
      今も昔も環境がかなり厳しそうですよね。
      2014/03/13
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著者プロフィール

家族支援カウンセラー。1950年佐賀県に生まれる。中央大学卒業後、2007年まで東京都内の中学校において、心障学級・通級情緒障害児学級などを受け持ち、熱心な生徒指導で保護者からも信頼を集める。通信制高校副校長を経て、2012年、一般社団法人家族支援メンタルサポート協会を設立、理事長に就任。学びリンク総研所長・家族支援メンタルサポート協会理事長。専門分野は、家族カウンセリング・非行問題・子育て支援・発達障害・不登校問題等多岐にわたり、子どもの不登校から見えてくる家族支援に力を入れている。

「2023年 『家庭にしのびよる“うつ”に負けない! 悩めるママとカウンセラーの家族をみつめる旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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