- Amazon.co.jp ・電子書籍 (184ページ)
感想・レビュー・書評
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8年ぶりに再読。小さな彼女と'さいはて'が次々と彼女と出会った人々の心に爽やかな風を起こしてゆく。風を愛する人々の笑顔と北の大地の美しさが読む者の目に鮮やかに映える。活字を追いながらまるで一枚の絵画を観ているかのような作品。
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Amazonでものすごく評価が高かったので楽しみにして読みました。
あまりに高い評価だったので、自分の中でかなり期待値が上がってしまっていたので少し物足りなさがありました…が、読みやすく読後はほんわか温かな気持ちにさせられました。
ハーレーやバイクに乗ることに対して全くの無知無縁でしたが、気持ちよさそうだな、格好良さそうだな、と想像の中で楽しめました。 -
人は何故オートバイに、これほどまでに惹かれるのか、という答えの見つからない問いにひとつのヒント、というか手がかりのようなものを教えてくれる作品。
風がねえ、当たるんですよ、風が。直接身体に。この感触、感覚はなかなか他のものでは得難い。
華奢な身体で巨大な鉄の馬、ハーレーに跨り、颯爽と広くて長い道路をVツインエンジンの爆音と共に疾走する。これはねえ、バイク好きにはたまらないと思うのだ。 -
清涼感溢れる4つの短編。「さいはての彼女」、「 旅をあきらめた友と、その母への手紙」「冬空のクレーン」、「風を止めないで」。気持ちいい読後感だった。
「さいはての彼女」はハーレー乗りの女の子なぎとキャリアウーマン鈴木涼香の北海道での邂逅を、「風を止めないで」はなぎがツーリングに出立した直後のなぎの母親の出会いを描いており、この二作は繋がっている。 -
知らない世界に飛び出す勇気をくれる本。
読んでいる時夢中になる感覚が良かったし登場人物たちも好きだったからまた数年後読み返したい。 -
旅をテーマにした短編集で、さまざま理由で一人旅をするのですが、景色、風情、人情によって感化される登場人物たち。北海道で風を感じながらバイクを運転してみたい。
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見えない線があって怖い。私はあっちにはいけない。そんな線はない、自分が線引きしているだけ。超えていけ、全部全部。人との違いや目標までの距離を感じて境界を作ってしまうこともあるけれど、それを超えていく力強さみたいなものを感じた。第二編は大好きな『ハグとナガラ』のもので背中を押された。
仕事や人に執着して生きづらくなっている人の視界がふっと広くなって、肩の力が抜けるような本。凪が出てくる話は風を感じて爽快な気分になる。明るい凪とその周りの人の雰囲気が良い。 -
他人には負けない、打ち込める何かがあるって羨ましい。
ドップリ嵌り込める何か、見つからないかな?
どんどん、あれこれ挑戦するか。 -
女性のひとり旅を題材にした短編4編。
とても読みやすくて、とても気持ちよくて、いい本でした。
社会の中で虚勢を張らないと生きていけないキャリアウーマンが、いろいろな理由から一人で旅をする。日常とは違う旅先で、自分の日常や人生を俯瞰できる瞬間を得る。そして、新たなパワーを得て日常に戻っていく。そんな様子が読んでいて気持ちよかった。
こういうたぐいの小説は、私の読みたい本リストでは優先順位が低くなりがち。最近も、小難しい本ばかり読んでいたから、なんだかホッとできた気がしました。
「購入する」となると、「知識を得る本」を優先してしまうからこそ、こういう優しい小説がkindleUnlimitedに入っていてよかったと思う。KindleUnlimitedありがたや〜。
以前から気になっていた原田マハさん。これを機に、別のも読んでみよう。 -
原田マハさんの本を読むのは2冊目です。
1冊目の楽園のカンヴァスも好きだったけど、さいはての彼女はさらに好きになりました。
今回は旅がテーマの物語。
本の世界や登場人物の表情が想像でき、とても気持ち良く読めました。
岡山県が一瞬出てきたり、娘と同じ名前が出てきたり、楽園カンヴァス同様に繋がるものがあり嬉しかったです。
(Kindle Unlimited)