S-Fマガジン 2013年 04月号 [雑誌]

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  • / ISBN・EAN: 4910019750437

感想・レビュー・書評

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  •  SFマガジンは毎月買って、ほとんど読んでいた時代があったが 社会人となり仕事が忙しくなるにつれて読まなくなり、定期購読もやめてしまった。
     最近時間の融通がきくようになってきたので なるべく買うようにしている。

    SFイメージギャラリー 神林長平「完璧な涙」・・・スカイエマ

     神林長平は1冊も読んだことない。というか、この人が「狐と踊れ」でデビューした頃から、私はSF雑誌をほとんど読まなく(読めなく)なった。今度見かけたら買ってみるかな。と思っていたら、戦闘妖精雪風だけ読んでいるのを思い出した。

    追悼・依光隆アートギャラリー

     昨年12月に亡くなったとのこと。80歳後半になっていたのか。たまに手にとって裏表紙のあらすじを眺め、全然わからなくなっているローダンの新刊で、身体を悪くされて新作イラストを描けなくなっているような事をかなり前に読んだような気がするが亡くなっていたのは知らなかった。
     表紙だけは描いていたように思っていたが、そして今日書店で「マルゴン人襲来(444巻)」が売っているのは見たが、もう表紙も別の人になっていたのだろうか。
     小学校高学年あるいは中学校から知っていた人達(もちろん面識があるわけではなく、本やテレビで見た有名人や作家、イラストレーター、漫画家などだ)が、近年相次いて亡くなっている。当時第一線で活躍していた20代、30代の人は今60代、70代なのだから当然と言えば当然だが 自分の残り時間も決して長くはないと思う。

    マガジン・レーダー
     
     今度の攻殻機動隊は 脚本 冲方丁なのか。テレビだと見れないが映画なら見に行ける。

    コルサタル・パス 円城 塔  シライシユウコ

     円城 塔の作品は 「屍者の帝国」しか読んでいないが、自分が古典を読んでないな、というのを自覚させてくれる。カラーマーゾフの兄弟や白鯨はこれから読めるかな。
     クレジットとポイントが並立して別々の対価として通用しているらしい事。
    ネットの向こうには 人間では無い存在が 紛れ込んでいるというイメージ
     コム というキーワードの使い方。
     サイバーパンク以降はろくにSFを読んでおらず、最近の作品にうとい私には、理解できるぎりぎり境界線の内容かも。今回はプロローグ、連載開始楽しみ。

    「これが、コルサタル・パスと呼ばれる現象。」~誰かが部屋でとある本を読んでいる。本の中の人物はてくてくと歩き、とある部屋にたどりつく。ドアをあけると、机の前で本を読んでいる自分の後頭部が見える。

    コヴハイズ  チャイナ・ミエヴィル 日暮雅通
    Covehithe  とは、実在のイギリスの地名らしい。作中では集落名。


     この発想はなかった タグがつきそうな作品。
     調べてはいないが、作中に登場する石油採掘プラットフォームは実在するんだろうと思う。それらが事故で失われている事も事実なのだろうと思う。今もどこかの海底に沈んでいるのであろうそれらを使って、こんな話を思いつくとは。
     私と同じような世代の人は、アイアンロックスを連想するのでは。
     
    小さき供物 パオロ・バチガルビ 中原尚哉 増田幹生
    Small Offerings

     ねじまき少女の作者。短いが、背後には重厚な舞台設定がありそうに感じる。私が子供時代は、毎日のように公害や公害病のニュースに接する一時期があった。髪の毛や爪は、過剰に取り込んだ物質を人体が排出するいわばゴミ捨て場でもあると、公害病患者の髪の毛から水銀が検出された、というニュースで読んだ記憶がある。違っているかもしれない。
     海老の尻尾や魚の背びれも同様の働きがあると、これも不確かな記憶があって 天ぷらの海老の尻尾を食べるのに抵抗を感じたりする。

     化学物質で汚染された社会で生き、許容量を超える毒性物質を体内に抱えてしまった母親が 化学汚染による先天障害のない子供を生むためには 胎児そのものをゴミ捨て場にして まず体内の化学物質を排出する  すなわち予備分娩を行わなければならない未来。

    Hollow Vision 長谷敏司 usi

     この人は知らなかった。軌道ステーションと中継基地を舞台に 宇宙海賊と戦う工作員 と書くと昔のスペースオペラのようだが 登場する小道具は最先端。霧状及び液状のコンピューター、hIE(人間型インターフエイス)と呼ばれるアンドロイド、AIを超えた超高度AIとネットワーク、完全義体化した宇宙海賊・・・

     宇宙に最良の人々しか送り込めなかった時代が終わり、技術が貧富の差を最悪のかたちで露見させる(犯罪者はその利益で自らを機械化し、不死となっていく) 時代・・・ いやだなあ。

     結構ページ数があって、読みごたえがあった。

    おまかせ!レスキュー vol.178 横山えいじ

     もうう全然レスキューじゃないw

    SFのある文学誌 第16回  長山靖生

     このコラムも著者も、読むのは初めて。昔ならこうした内容は横田順彌氏の他に書く人はいなかったが、會津信吾氏が出てきて、今は長山靖生氏がいる、ということか。ネットで調べてみると横田氏はもう70歳近いのにびっくり。會津、長山両氏は私と同年代のようだ。こうした分野は労多くして益少なし、挑む方がいて発表の場があることに いい時代だと思う。私はせめていい読み手でありたいものだ。
     今回はジュール・ヴェルヌの、主に月世界旅行について。
     私自身 ヴェルヌ、ウェルズのような古典はきちんと読んでいない。今の中学生位だと もうゲームや映画などの媒体から話を読まずして知ってしまっていて、退屈して読まないのではとも思う。
     小学生位の理科の授業に組み込んでくれたらもっと読んだのに、などと思う。今は理科って無いんだっけ。
     
    「日本SF短編50」刊行開始! 編集部

     ラインナップを見て ちょっと読んでみようかと思った。これで見るとⅠ、Ⅱに収録される作品、作家にはなじみがあるが、Ⅲでは作家は知っているが作品は知らず、Ⅳでは宮部みゆきなど一部例外を除き作家、作品とも知らない。Ⅴになると少し知っている人が増えてくる。自分のSFの読み手としての不在期間がわかる。 

    まだ間に合う「ハヤカワSFコンテスト」レポート 編集部

     どんな作品が出てくるのか楽しみ。発表は11月か。

    第8回日本SF評論賞贈賞式レポート  編集部

     早川書房が一時期エンターテインメントに傾きすぎていたように感じた時期があった。当時私は読んでなかったのでなんとなくそういう印象を受けたというだけだが、こうした地道な賞を続けており、SFコンテストも再会などの記事に接すると、足元はきちんと固めていてくれるようで心強い。

    SFのSはステキのS 第33回 池澤春菜

     私にとっては鬼太郎のアマビエの声の人。あとボイスラッガーか。こういう華のある人がSFマガジンにエッセイを書いている事は素直に嬉しい。フィギュアをやっているのは知らなかったが、動けば周囲に影響力がある人の存在はどんな分野でも必要で貴重だと思う。

    SFまで100000光年 水玉螢之丞

     この人が女性だと、今初めて知った。父親が岡部冬彦という事も。私とさほど年が変わらないという事も。ネットって怖いな。

    タイムスリップSFM 第13回 1964年4月号
     
      この号は読んだことない。こういう企画はいいな。

    チャイナ・ミエヴァル「言語都市」の世界

      読んでみたいが高いなー。作者は40歳過ぎたくらいか。

    MEDIA SHOWCASE 

    MOVIE 渡辺麻紀

     紹介作品は「クラウド・アトラス」と「キャビン」。
    クラウドはちょうど春分の日に見たばかり(このSFマガジンはその帰りに買ったのだ)。全然事前情報無しに観たのだが、たっぷりした映画だった。映画6本分だし。チラシだけ前に見ていて、ペ・ドゥナが人造人間役らしい、という事だけ知っていた。
     手塚治虫の火の鳥を、日本人はおそらく皆思い浮かべるのでは。キリスト教徒にとって人生は一度だけの概念で 生まれ変わりは忌むべきものというように どこで聞いたか思い込んでいるが(今ぐぐるとやはりそうらしいが)、この原作はベストセラーとの事。あちらではそのように受け取られているんだろう。攻撃されたりしないんだろうか。
     私自身は手塚の火の鳥鳳凰編で転生輪廻の概念を知って、そう思った方が人間が傲慢になりすぎなくていいかな、と思っている(身体障害者などが前世の悪業の結果なので助ける必要がない、などとなってしまうのはちょっとアレだけど)ので、アメリカ人が自分たちも別の世ではアジアや中東に生まれうるのだ と考えてくれた方が好ましいと思うんだけど。
     キャビンは存在も知らなかったが、週末にでも見に行きたい。

    ANIME 小林浩

     「琴浦さん」がそんな内容とは知らなかった。これからでも見てみたい。「新世界より」は毎回見ている。こうして紹介されると、また別の視点が生まれるな。

    DVD 縣丈弘

     こういうDVDをよく見つけてくるな、とコラムを書いている人に感心するが、面白くないものも多そうで 仕事としては大変そう。

    VISUAL DATA FILE 編集部
     
     こんなに関連作品あるんだな。全然気づかなかった。けど見切れない。

    SF BOOK SCOPE

    JAPAN 香月祥宏
     伊藤計劃の映画評集出てたのか。ネットで読むのは結構つらいので買おうかな。

    JAPAN タニグチリウイチ
     「咎人の星」にちょっと興味。

    JAPAN 卯月鮎
     「未完少女ラブクラフト」に興味。

    OVERSEAS 細井威男
     「ほかの惑星への気楽な旅」にちょっと興味を持ったが相当の忍耐が必要か。うーん。

    FANTASY 三村美衣
     さして惹かれる作品なし。

    HORROR 笹川吉晴
     ドラキュラの続編というのは読みたいな。元のドラキュラは通読したことがあるがもうほとんど覚えてない。舞台がどんどん変わって最後は西部劇みたいになった印象があるが記憶違いかも。あとは「生存者ゼロ」に興味。

    MYSTERY 千街昌之
     「リカーシブル」ちょっと読みたい。

    LITERATURE 牧真司
     筆者が狂気の小説と呼ぶ「火葬人」読みたいような読みたくないような。

    NONFICTION 長山靖生
     虚構と現実。深くなるテーマ。

    NONFICTION 森山和道
     地震学。ここまでは手が回らない。
     
    BOOK GUIDE 星敬
     こういう地道な仕事を長く続ける人には頭が下がる。

    早川書房3月の新刊・重版情報
     星界の戦旗が一部完結とあるがどの辺で読まなくなったんだったか。

    COMIC 福井健太
     「今夜は昨日の星が降る」「有線少女」に興味。

    GAME 宮昌太郎
     ゲームには手が回らない。

    歩いていける「むかし未来だった」不思議な世界 椎名誠 森川弘子
     
     これはエッセイなのか思考の垂れ流しなのか。惑星ソラリスから書き起こして、日本の様々。私はガラパゴス国家として生きればいいじゃんと思うけど。

     ここまでで約半分。SFマガジン買って半分も読んだのは、いつ以来だろう。昔は隅から隅まで、何度も読んでいたんだけど。

    無政府主義者の帰還 樺山三英 朝倉めぐみ

     連載なので前回を読んでから。

    パラフィクション論序説 第9回 佐々木敦

     ちょっとわからなかった。舞城王太郎氏は名前は知っているけど一度も読んだことない。

     ドラゴンスレイヤー 草上仁 藤田美千香

     この人も私が読まなくなった頃に出てきた人と記憶している。読みやすかった。

    (THEY CALL ME)TREKDADDY 70回 丸屋九兵衛

     エイブラムス版スター・トレックの悪役 ネロ を取り上げているが、全然印象に残っていない。記憶力落ちたなあ。イントゥ・ザ・ダークネス観に行かないと。第70回というのが目次にはあるけど、コラムのページに無いのは仕様なのかな。

    SF挿絵画家の系譜 84回 大橋博之
     
     泉鏡花の挿絵を描いた画家たちについて。

    サイバーカルチャートレンド 40回 大野典宏

     家電の遠隔操作って、絶対何かありそうで怖いけどなあ。

    サはサイエンスのサ 215回 鹿野司
     
     なんかわからないことをわかった気にしてくれるコラム。
    物質も力も粒子であると考えられる、というのは前にヒッグス粒子の解説本読んだ時にわからなかった。

    あんまりふわふわしないで 金子隆一

     技術的には可能でも政治的に実現困難っていうのは社会人として長年過ごした今はすごく分かる。昔は分かんなかった。

    香山リカ 「気づき」の大切さ

     何でSFマガジンに載っているんだろうと思わせるコラム。

    てれぽーと

     読者の投稿が1本しかないのは寂しく感じる。投稿が少ないのか、編集部の方針として掲載は1本と決めているのか、どうなんだろう。昔は2、3本読者投稿が載っていたと思うけど。

    リーダーズ・ストーリイ 共同戦線 坂倉剛 夏木潤 星敬

     選評に取り上げられた他の作品も読んでみたい。

    現代SF作家論シリーズ 23回 巽孝之
      神林長平「ジャムってなんですか?」 藤元登四郎

     雪風シリーズは読んだ筈だがジャムについてのこうした考察はしていなかった。

    MAGAZIINE REVIEW 七瀬由惟
     インターゾーンっていう雑誌は知らなかった。昔はアメージングとかアスタウディングとかアナログだったけど今もあるのかな。

    世界SF情報 橋本輝幸
     情報の内容はよくわからない・・・

    堺三保のアメリカンゴシップ 42回
     MMDなんかだと1秒30コマ、出力時は60コマにもできるけど、映画はこれからか。

    乱視読者の小説千一夜 26回 若島正 磯良一
     本棚一杯の自分の本に関する記憶を全て失ったら・・・なんと恐ろしい。

    是空の作家・光瀬龍 第15回 立川ゆかり
     キャプテン・ウルトラは知っていたけど、ギララにも関わっていたのか。今は使っていないのかもしれないけど、住所と電話番号を載せるのは大丈夫なのかな。

    霧に橋を架けた男 キジ・ジョンスン 三角和代 中川悠京

     後編なので 前編を読んでから。

    これで連載を除き一通り読み終わった。これだけ読むの久々だなあ。

     














     



     

  • 円城塔のコルタサル・パスが良かった。連載開始が気になる。

  • バチガルピの「小さき供物」の衝撃度がハンパなかった。
    円城氏の「コルタサル・パス」に続く連載が楽しみ。

  • 円城搭「コルタサル・パス」連載化たのしみ。

  • 円城さんの連載が面白そうだぞ。バカSF路線? でも「屍者の帝国」ばりのユーモアあり、書物への言及ありの言語SFというかなんというか、うん、良い。
    ミエヴィル「コヴハイズ」ト、トランスフォーマー、みたいな?バチガルピ「小さき(な?表記ゆれ)供物」環境汚染もちきりだった頃を思い出す。人間は簡単には滅びないだろうが、変化の過程はグロテスク。長谷「Hollow Vision」あろーとわとわ以来。ガジェットが楽しい。タバコの煙がコンピュータ。樺山「無政府主義者の帰還」最終回。不思議な味わい。草上「ドラゴンスレイヤー」好き。この真剣にバカなかんじの作風。ジョンスン「霧に橋を架けた男」前後編。地味だがなかなか良かった。諸行無常。
    そしてやっぱり「クラウド・アトラス」である。ヒュー・グラントが出るってほんとですか。

  • 「ベストSF2012」上位作家競作
    表紙イラストレーション:筑波マサヒロ

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