わが家は、野生動物診療所 (月刊 たくさんのふしぎ 2013年 04月号)

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  • 竹田津実(たけたづ みのる)さん、年中無休の北海道の獣医師さんです。この絵本を読んで、生まれ変わったら(しっかり勉強してw)獣医師さんになりたいなと思いました。翼の骨の一部がなくて飛べないトビの子供、親がいなくなった子ぎつね、自分で餌が捕れないカワセミのヒナ、浮くことができないカモのヒナ・・・、著者とご家族の懸命な世話と大人になるための創意を凝らしたトレーニング、そして旅立ち、感動しました! 「月刊たくさんのふしぎ」2013.4号「わが家は、野生動物診療所」です。

  • 竹田津 実 文/あかし のぶこ 絵『わが家は、野生動物診療所』
    北海道の獣医、竹田津さんの診療所での悪戦苦闘をつづった文章。生死を自然に任せるべき野生動物の診療というのは難しい立ち位置なのだろうけれど、40年前に子どもたちが持ちこんだ先天的障害のあるトビを診て見送った(本来違法の)体験から、いつの間にか野生動物を持ち込まれることが増え生態などの勉強を重ねつつ、対応してゆく奮闘。とくに親を失った野生動物たちを一人前にする話(カワセミのひなに自分で魚を捕ることを覚えさせたり、子ガモが水に浮いたり飛んだりできるようにしたり)は涙ぐましい努力と工夫の連続だった。最後は自然に帰るまでをすごすリハビリテーションセンターを森につくるのだが、続きのお話がまだまだたくさん生まれているのだろう。長女も「おもしろかった!」と満足気。

  • 「わが家は、野生動物診療所」
    発端の、骨が足りず生まれつき飛べない鳶を、「飛んだ気」にさせようとする兄弟の話がよい。
    鴨の子を誘拐してしまう祖父と孫、責められないが無知は恐ろしい。

著者プロフィール

獣医師,動物写真家


「1992年 『☆新版☆ 北海道の鳥』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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