毒薬の手帖 (河出文庫) [Kindle]

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  • 古代から現代まで、毒薬と毒殺をテーマにたどった歴史点描。19世紀以降、近代化以降は毒薬もなんだか魅力が薄れてしまうというか、無機的で無味乾燥な印象。戦争において、大量殺戮の道具として使われるに至っては、ひたすら非人間的・機械的なだけ。

    古代ギリシャ・ローマ、チェーザレ・ボルジア、カトリーヌ・ド・メディシス、ブランヴィリエ侯爵夫人(サディズム論となると澁澤の筆が走ってる光ってる)、モンテスパン夫人、ラ・ヴォワザン、19世紀におけるさまざまな毒殺事件、現代の大量殺戮兵器としての毒などが扱われている。

    モンテスパン夫人のエピソードは『黒魔術の手帖』にも出てくる。17世紀のフランス宮廷では砒素の毒が大流行したらしい。17世紀は疎いのでもう少し勉強します……。

    マンドラゴラについては「エロスの解剖」中に詳しく書かれているらしいので要チェック。澁澤の理想の人物はチェーザレ・ボルジアなのだそう。

  • 澁澤龍彦。あー、「火刑法廷」読み直したい

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著者プロフィール

1928年東京生まれ。東京大学仏文科卒。フランス文学者、エッセイスト、小説家、翻訳家。マルキ・ド・サドやジョルジュ・バタイユの著作の翻訳・紹介をする一方、人間精神や文明の暗黒面に光を当てる多彩なエッセイを数多く発表。晩年は小説を発表するようになり、遺作となった『高丘親王航海日記』は第39回読売文学賞を受賞した。1987年没。

「2018年 『ドラコニアの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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