- Amazon.co.jp ・電子書籍 (223ページ)
感想・レビュー・書評
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後半につれて面白くなる
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メンヘラのバイブル
これ好きな女は要注意 -
オバQが、かの世間の一般人に不審がられず対話できるように、三角ハンペンのような二次元的容姿のプンプンとその父母は小学生と凡人会社員として生活している…ところが
「頭金600万、25年ローンを払い終える頃には、この子も立派な大人だな」と言っていた父=プン山は突然、失業 -
あらためて通読したが、凄まじい物語だった。
ファム・ファタルとしての田中愛子のすさまじさ。特に終盤で正体を現すシーンの迫力。
全体として伏線も細かくちりばめられており、改めて読むことで発見も多かった。
母親との物語、関と清水の物語等、どんでん返しも随所に多い。
プンプンの造形(心象を表し様々に形を変える)もすごかったなあ。
とてもここには書き尽くせないが、いくつかの命題を回収できてよかった。また思い出した頃に読み返したい。 -
バランス釜、
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この漫画はすごい
でも、なんか、まだわからないこといっぱい
きっと、浅野いにおさんは、
読む人たちに、すごい、いろいろ感じて、考えて読んでもらいたいんだろうなぁー
って思いました
でも、読んでて思った
この人、天才だなぁー
きっと、今の世の中をよく見てて、これからの世の中も感じてる -
ちょっと壊れてる系の、立派とか健全とかじゃないご家庭で育った普通の人たちのおはなし。
まともに育つことができなかった人の迷惑度合いも、まともに育った人の無神経さも、みんなの傷つき方やすれ違いも、みんなリアル。
主人公一家だけメルヘンな絵柄がリアルすぎる描写のエグさを緩和してくれてる。
前に1話だけ読んで挫折したけど、なぜかもう一度読んでしまい、読み進めたらはまった。
好きだけど何度も読みたくないタイプの話。
キャラクターがみんな、嫌なところだらけだけど可愛くてかわいそうで、みんな人間。
作品自体がすごいし面白いけど、この漫画の感想を読むと育ち方は人それぞれなんだってのが如実にあらわれていて面白い。
読者みんなが自分は普通だと思っているから、自分の普通と違うキャラクターにびっくりしたり怒ったりしてる。
むかし学校の先生が、「他者との違いを知るには雑煮が最適」と言っていた。
出身地によって味も材料も作り方も全然違うから、いろんな人がいるってことを知れるらしい。
なんかそんな、雑煮のような漫画。
食べてあったまるし、餅をのどにつまらせる危険をふくむのも雑煮的。
こういうのは精神が健康な時に読んだら落とされそうだし、落ちてるときに読むと戻ってこられなさそうだし、いつ読めばいいのか迷う。
けど案外いつでもいける。
多分、こういうしょうもない人たちを蔑視する感じがないからだ。
嫌な部分をこれでもかと描き出すけど、嫌いなものを侮蔑しながら描いている感じじゃない。
これだけリアルに描けるっていうのは実体験に基づくか冷静に観察しているかのどちらかだろう。
そんで、とっくにすぎたはずの思春期や愛されたい女子や普通の家庭出身者や才能ある子やない子といった多様なキャラクターがみんなそれぞれリアルだから、多分後者なんだと思う。
共感しすぎずに描いてるけど別の生き物として切り離すわけじゃなく、こういう風にしかできないしょうもなさが普通にあることとして描かれる。
本当すごい。
ただ濃すぎて一気に消化できないのでゆっくり少しずつ読んでる。 -
プンプンは小学生です……という可愛らしい絵柄から始まる物語は妙にリアルで恐ろしい。