花もて語れ(1) (ビッグコミックススペシャル) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 本書は、朗読がどういうものか(その意義、あり方、効果、技術、思いetc.)をぎゅっと詰め込んだ作品で、漫画の中で童話や文学や絵本の解釈や表現を楽しむことができる二重性が魅力です。主人公のハナちゃんが最初に取り組む宮沢賢治の『やまなし』の解釈に絵の表現が加わり、漫画で朗読を聴く錯覚に陥ります。今、六巻まで読み終わりましたが、宮沢賢治、『ごんぎつね』、太宰治、『花咲山』、金子みすゞ、『野ばら』などなど懐かしい作品も多く、一度は読んだことある作品を二重に三重に楽しめる工夫が随所にあります。文学、童話や絵本の意味解釈が好きな人には特におすすめです

  • 今学校に入れたいマンガ
    その6「花もて語れ」
    全14巻完結。

    ただ、人気なかったとみえて、すでに品切れです。
    ネットでは買えるし、電子マンガなら読めますが。
    でもこれはぜひ学校に入れたいのです。
    なぜなら、小説の読解はこんなふうにやるんですよ、ということを教えてくれるのがこのマンガしかないからです。
    朗読がテーマの話なのですが、朗読するためにはその話を全部分解して再増築しなければならず、なおかつその解釈を人に伝えられるように声にしないとならないわけで、まずは読解しないと始まらないのです。
    いまは大学でもこんなことはしてくれないので、本当にこのマンガが唯一無二になってしまう、という悲しいことになってるのです。
    5巻あたりまでは小学校の教科書に載ってるものが多いのでわかりやすいですが、後半、夢野久作あたりになってくるとめっちゃ難しい。
    (^^;)
    でも難しいけど小学生でも、凄い!感動した!と言ってくる人は結構いるので、これも小中高共通です。

    2023/08/30 更新

  • 「両親を亡くし地方に住む叔母に引き取られた、小学1年生の佐倉ハナ。引っ込み思案な性格で周囲と打ち解けられなかったが、ある日、ハナは「朗読」をやっていると言う教育実習生と出会う。やがて22歳になったハナが繰り広げる「癒やし系熱血『朗読』ストーリー!!」

  • 鳴門教育大学の国語教育の研究室で見つけた本。すごいマンガを読んでしまった。朗読がこんなにも理論的でかつ深い世界だったとは。

  • 朗読を扱った漫画。珍しい題材な気がします。クラムボンはかぷかぷ笑ったよ。深く考えずに読んでいた文章でしたが…。ちょっと考えさせられました。朗読って奥深いですね。おもしろかった。

  • 「ブレーメンの音楽隊」の朗読の声の動き
    いままでこんな書き方する作品はなかった!

    というように、朗読の場面に「声質」を含めた描写が素晴らしい
    声を扱う職についている自分としては、大きな学びがあった。

    なお、1巻は「やまなし」も取り上げられているが
    作品の分析・考察は私も唸るものがあった。

  • 20140529
    どこかでレビューを読んで、面白そうだったので。
    朗読はやってみようと思って調べた事があるけど、結局できなかったなと思いつつ。
    やっぱり面白そう。
    物語は本を熟読することにあり、というのはなんか同意。
    声に出して読む事で違うこともたしか。
    全然すんなり読めなかったり、逆にさらっと読めたり。

  • 音読(?)の分野は全然分からないけど、こんな力があるひとが本当に居るなら聞いて引き込まれてみたいな

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