戦艦武蔵(新潮文庫) [Kindle]

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  • 戦艦武蔵が極秘の中で建造開始され(もちろん当初は名前は決まっていない)・・・というか、極秘に建造するために造船所を隠すにはどうすればよいかの検討からはじまり、そのために使うすだれの材料になる棕櫚が大量に買い付けられて全国で消えて・・・というところから、武蔵が沈没し、当時の乗組員たちのその後、までが描かれる、ノンフィクション。
    2度のクライマックス(進水・沈没)があることがわかっているわけで、そこに向かっていくことを意識しながら読んでいくことになる。
    しかし巨大戦艦の建造ってえらいことだな・・・。それが、しかし、こんな沈没して・・・。

  • 【電子版】

  • 魚雷と直撃弾合わせて少なくとも36発以上被弾するまで沈没しない戦艦。この4年の労力を費やして建造した最強艦を全く活かせない日本海軍。

  • 吉村昭さんの本は、読みやすいから、大作でもすぅーっと入っていけるんだよね。戦争ものかと思ったら、武蔵を作るまでのドキュメントが中心。大和は海軍が呉で作ったけど、武蔵は、三菱の長崎造船所で作ったんだねぇ。軍も意外と柔軟に対応して協力関係もよいのね。しかし、棕櫚のスダレで隠すとか、領事館から見えなように小屋を立てるとか、秘密主義がねぇ。

  • 無我夢中で読み進めた、、、という感じではなかった。 しかし、時間、品質、秘密保持、権威等々の大きなプレッシャーの中で造りだす辺りにはモノづくり共通の緊張感は伝わってきた。
    終盤、クライマックスであるにかかわらず、淡々と進んだ。 軍部の方向性は間違っていたのだろう。 それに気付く勉強料としてはあまりにも高過ぎる代償だった、、、

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プロフィール

吉村 昭(よしむら あきら)
1927年5月1日 - 2006年7月31日
東京日暮里生まれ。学習院大学中退。在学中、大学の文芸部で知り合った津村節子と結婚。
1966年『星への旅』で太宰治賞、1972年『深海の使者』で文藝春秋読者賞、1973年『戦艦武蔵』『関東大震災』など一連のドキュメント作品で第21回菊池寛賞、1979年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、1985年『冷い夏、熱い夏』で毎日芸術賞、同年『破獄』で讀賣文学賞および芸術選奨文部大臣賞、1987年日本芸術院賞、1994年『天狗争乱』で大佛次郎賞をそれぞれ受賞。吉川英治文学賞、オール読物新人賞、大宅壮一ノンフィクション賞、新田次郎文学賞、太宰治賞、大佛次郎賞などの選考委員も務めた。
徹底した資料調査・関係者インタビューを背景にした戦史小説・ノンフィクションで、極めて高い評価を得ている。上記受賞作のほか、三毛別羆事件を題材にした『羆嵐』が熊害が起こるたび注目され、代表作の一つとみなされる。『三陸海岸大津波』は2011年の東日本大震災によって注目を集め再評価を受け、ベストセラーとなった。

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