海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 (flowers コミックス) [Kindle]
- 小学館 (2007年4月26日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (195ページ)
感想・レビュー・書評
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父親が不倫の挙げ句に家を出て、母親も別の男性と暮らすために家を出て行き十数年。鎌倉の祖母の家で暮らす三姉妹に、父の訃報が届いた。そして、山形で病死した父が残した異母妹・すずは、鎌倉で三姉妹と同居することに。
仕事に、恋に、部活に……様々な人間関係と鎌倉の四季が織りなす、四姉妹たちの成長のドラマ。
かなり前に途中まで読んだのを、改めて通読。
きつすぎず緩すぎずの家族の絆や人間関係と、鎌倉の魅力が一杯の作品。吉田秋生作品は「吉祥天女」と「BANANA FISH」くらいしか読んだことが無かったので、ずいぶんとイメージが違った。
いかにも“真面目な日本人”を体現したような長女と四女がメインの役どころだが、大酒飲みで恋の狩人な次女や、マイペースなお笑い担当の三女にほっとさせられた。
脇役の親類縁者たち、鎌倉の人々、四女の同級生などの人物造形も良い。
実の母親や親戚との軋轢や、四女のさりげない意識の変化など、なかなか読ませる人間ドラマだった。
ただちょっと気になったのが、姉妹達の生活が鎌倉を出ないで閉じているように見えること。人間関係すら、ほぼ同じメンバーだけで完結している。
もちろん、旅行に行ったり法事で山形へ行ったりはしている。中学生である四女や友人達の世界がそう広くないのもわかる。
しかし上の3人は……収入が低い訳でもなく、乗り換えが多少必要とはいえ交通の便も悪くないのに、鎌倉からまず離れないというのが驚きでしかない。
地元を離れたくて仕方がない私には、その辺りの感覚は全く理解出来なかった……。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画化されていたからかタイトルは聞いたことあったけど
読んだことなかった。
吉田秋生だったんだ…
吉田秋生といえばバナナフィッシュだが、
作者名とか、タイトルとかから連想された物より
もっと奥深くて引き込まれる作品だった。
主役の4姉妹(内1人は異母妹)の複雑な家庭環境もそうだけれど、
一番下の中学生の妹の成長を中心に鎌倉の街の人たちとの繋がりを通して
生きていくって何か、深く考えさせられる。
それはきっと、ただ人と関わって生活していくことだけでなく
時折現れる「死」があるからかもしれない。
全巻ほぼ一気読みしたけれど、引き込まれるというか、
物語の中にではなく、自分の思考…自分の中の死の記憶が溢れ出て
涙が止まらなかった。
こんな漫画は初めてかもしれない。 -
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2014/02/01
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2014/02/02
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父の死を聞きかけつけた先には異母妹がいた。そんなところからはじまる海街diary。ラバヴァーズ・キスと地続きの物語でもある。鎌倉を舞台にした姉妹の物語。「子供であることを奪われた子供ほど。哀しいものはありません」長女の幸。看護師。父の葬式でついキレてしまうが、本当にその通りだと思う。「死んでゆく人と向きあうのはとてもエネルギーのいることなの。許容量が小さいからって、それを責めるのはやっぱり酷なのよ」看取る仕事だからこそ出てくる言葉ではあるが。幸を筆頭にしたこの姉妹が綴る物語はいかほどに。
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1-3巻。
今、紙の漫画だと5巻まで発刊されていることを知った。読みたいなー。
信金の描写がすごいリアルw
おいしくお酒を飲めるようになりたい。 -
大人も必ずしも完璧じゃない。子供も子供じゃない。
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9巻まで読了
ありふれていそうな、それでいてちょっと波乱万丈な人々の生活をがっちり描いている。ストーリーが本当に説得力ある。主役三姉妹いずれもかわいいし、脇をかためる男たちも魅力的。
鎌倉のご当地コミックとしても優秀? 鎌倉訪れたいと思った。 -
9巻まで読みきった。ふだんあまり読まないようなマンガを読んだものだが、この1巻のすずが階段のところで思いを吐き出すシーンで引き込まれてしまったのかなと。