孤高の名家 朝吹家を生きる 仏文学者・朝吹三吉の肖像 (角川書店単行本) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
5.00
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 3
感想 : 1
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (236ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 朝吹登水子さんの『私の軽井沢物語』に朝吹三吉さんのことが書かれてあり、フランス語をやろうとしたきっかけになりました。大学の般教で、涙目になりながら格闘したものです。私と同じく、このご兄妹に憧れて、仏文に親しんだ方も多いのではないでしょうか。

    登水子さん以外の方の筆になる評伝を読んでみたかったのでいいきっかけと、じっくり読みました。朝吹家の持っている財産は、豊かな金銭よりも、ものを考えることを軽んじないことではないかと思います。生活が苦しいとつい、本を読まないことを当たり前のようにいい、人生を考えることを『それは暇人の遊戯で、暮らしが悠長だからだ。』と悪く言うのが普通になりがちです。

    でも、自分の人生のことですものね。自分で学んで考えなくちゃ、誰が考えてくれるのか。三吉氏のように思索に命をかけた人がいて、その業績が評価されるのは、実はいいことだと思うのです。華麗な経歴にばかり注目したくなりますが、コロナで世の中が変化する今だからこそ、自由になる時間に何がしたくて、どんな生き方を規範にしたいのか、一つの生き方のモデルとして、自分とは全く違う朝吹家の人々を知ってみるのもいいと思うのです。

    無論、映画を見るように、華麗な名族の年代記として読んでも面白いし、予備知識ゼロで読んでも平気です。むしろ、新鮮かもしれませんね。読み疲れしない評伝で、楽しく読みました。とりとめのない感想でごめんなさい。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1951年、北海道室蘭生まれ。ノンフィクションライター。法政大学卒業後、フリーライターとして各新聞・雑誌で活躍。著書に『たった独りの引き揚げ隊‐‐10歳の少年、満州1000キロを征く』(角川文庫)、『孤高の名家 朝吹家を生きる‐‐仏文学者・朝吹三吉の肖像』(KADOKAWA)、『ハルビン新宿物語‐加藤登紀子の母 激動の半生記』(講談社)、『生きる力抱きしめて‐孤児だった医師・宏の青春』(毎日新聞社)、『「喪」を生きぬく──30人に学ぶ死の受け入れ方』(河出書房新社)など。

「2019年 『いのちの再建弁護士 会社と家族を生き返らせる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石村博子の作品

孤高の名家 朝吹家を生きる 仏文学者・朝吹三吉の肖像 (角川書店単行本)を本棚に登録しているひと

新しい本棚登録 0
新しい本棚登録 0
新しい本棚登録 0
新しい本棚登録 0
ツイートする
×