おまえが世界をこわしたいなら 下巻 (FEEL COMICS) [Kindle]

著者 :
  • 祥伝社
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (303ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • キッカケ不明『おまえが世界をこわしたいなら』(藤原薫)。

    吸血鬼としての話だけでなく、前世や輪廻の話まで繰り広げられる深い話だった。

    バトルはないけれど、『デビルズライン』(花田陵)や『東京喰種』(石田スイ)に似たものを感じたかな。

    人外になってしまい、今まで飲食する事がなかった物を口にしたり、自分の意識下にない行動で他人を傷つけたり、半永久的に生き続けなければならなかったりという悩みは誰しもが一緒だった。

    ただ、読んでいて「なぜ私がこんな事に」っていう事ばかり考え続けて心が壊れてしまうのは人の身でも同じで、

    事故に遭って下半身付随になったり、円形脱毛症になって外見が変わってしまったり…挙げればキリがない。

    ……と、マイナスなものを受けた人の事例を考えたけれど……

    本書含めて3冊において、「【最初にそういう生き物として生まれた人、もしくは初めての症例に該当してしまった人】はどんな気持ちなんだろう」という与えてしまう側の事を考えた時、ちょっと切なくなった。

    このマンガの主人公のように「さみしい」と思ってしまうのか。

    わかってもらえない立場の人って辛いだろうな。

  • 淡々としているからといって情が薄いとは限らず。執着心があるようでないようで。醒めた態度の裏には口にはし難い後悔が。誰かに言えればまた違う人生があったのかもしれないだろうが、セシルもまたなかなかトリッキーな人柄ゆえに、なんというかツボっちゃったんだろうな。「目に見えるものはほんの一部だから…………二人のことは二人にしか分からんよ」シモンは冷静に観察していて、こういう人がそばにいたから…とも思ってみる。

全3件中 1 - 3件を表示

藤原薫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×