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感想・レビュー・書評
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16代ローマ皇帝マルクス・アウレリウスが政治家としての日々の悩みや反省を書きとめた備忘録。
ローマ帝国の繁栄に陰りがでてきた時代、最後の五賢帝であり哲学者でもあったマルクス・アウレリウスが悩みや想いを短い散文で書いたものを集積したのが本書『自省録』です。
ストア派哲学をある程度理解した上で本書を読むと理解が深まると思います。繰り返して読むべき本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ローマ帝国の五賢帝の一人であると同時に、後期ストア派の哲人でもあるマルクス・アウレリウス・アントニヌスの哲学書。体系的な書物ではなく、断片の寄せ集めのようなものなので、ストア派の基礎的知識がないと哲学書として読むのはハードルが高い。ある程度の予習をしてから臨むのがいい。
一方で、ストア派の理論にこだわらず箴言集として読むなら自己啓発書になる。皇帝にして哲学者たるマルクスが他の誰のためでもなく自分のために書いたものだから、まさに最強の自己啓発書。書かれている内容をきちんと読み取って解釈する仕方とは外れるけど、著作を自分の側に引きつけて自分の文脈に取り込むというのも時には悪くない。