講演録 若者よ、アジアのウミガメとなれ [Kindle]

著者 :
  • ゴマブックス株式会社
3.53
  • (8)
  • (17)
  • (20)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 102
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (154ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2012年12月に神戸大学の起業家精神育成ゼミナール主催で行われた、加藤順彦氏の講演の収録らしい。

    Kindleでセールとなっていて、ちょっとした興味もあったので、購入してみた。
    著者の加藤さんはtwitter上ではちらほら見かけるのだが、シンガポールで起業し、海外に進出する手助けをされている方だと知ったのは本書を読んで。

    ウミガメの由来は本書を読んでほしいが、彼の主張するようにたしかに海外で起業して日本に凱旋してくる起業家というのは圧倒的に少ない気がする。そもそも、あまりそういった観点で考えたことがなかったので、視野を広げてもらえたと言っても過言ではないだろうと思う。

    後半部分で風を掴む必要があるとの主張があるが、マーケットの考えでもまさに共通する部分だ。αではなくβを取りに行く戦略だが、βを掴む話でもこのような展開方法があるとは想像していなかった。
    アジアの世界をちょっと覗いてみたいと切に思ったので、ちょっと今年は行ってこようかなと思う。
    ライトながらもすごくインスパイアされる良作でした。

    【目次】
    ■はじめに ~あいさつ
    ~本編~
    ●海外で起業した日本人の絶対数が足りない!
    ●日本は外からの刺激を受けやすい国
    ●大学在学中、軽い気持ちで起業に参画
    ●異常な状況が自分にとっては普通なことに
    ●アイドルにハマる感覚で企業にのめり込む
    ●日本で初のダイヤルQ2専業の企業を立ち上げる
    ●順調に拡大していった産業に問題が発生
    ●突然のルール変更によって会社が倒産
    ●会社経営、ベンチャーの怖さを身をもって思い知る
    ●会社を失ったことで自らの志を改めて思い出す
    ●友人たちの頼みにより特に何の知識もなく広告代理店を始める
    ●成長産業の追い風をつかむことが成功の秘訣
    ●成熟産業には成長の限界があることに気づく
    ●インターネットが新しい産業になると直感する
    ●大手が参入できない市場こそがベンチャーの活躍の場
    ●大手が参入しないのは、訳がわからないから
    ●大手の競合にならず、自由に堂々と成長できるのが新しい市場
    ●ベンチャー企業に投資をし、成長とともに歩む幸せを実感
    ●若者の企業、ネットビジネスが世間で否定され始める
    ●売上が半減して、毎月の資金繰りに四苦八苦
    ●日本国内での椅子取りゲームの椅子は減り始めている
    ●ベンチャー企業にかつてないほどの向かい風が吹く
    ●インターネットは一部の国のものから世界中の人のものに
    ●これからはアジアが豊かになると気づかされる
    ●アジアのベンチャー企業家の活躍に驚きの連続
    ●スポイルされないためにはウミガメになるしかない!
    ●国民の10%以上が海外へと進出している韓国という国
    ●『出なくてはいけない』ではなく『出るべき』なのである
    ●世界最大の金融センターであるシンガポール
    ●シンガポールが世界で最も外国人がビジネスしやすい国の理由
    ●シンガポールから「アジアのウミガメ」を創る
    ●成長の波というのは探している人にしか見えないもの
    ●ホーチミンのバイクには、行方などない
    著者より ~あとがきにかえて

加藤順彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×