アラビアのロレンス [Blu-ray]

監督 : デビッド・リーン 
出演 : ピーター・オトゥール  オマー・シャリフ  アレック・ギネス  アンソニー・クイン 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2013年5月29日発売)
4.11
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  • / ISBN・EAN: 4547462085214

感想・レビュー・書評

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  •  「Merry Christmas! Merry Christmas, Mr. Lawrence!('83)」 

    評価:4.5 

    '62年度 アカデミー 作品賞他 6部門受賞。'63年日本公開。私ごときが謂わなくとも映画撮影史上最高傑作である。
    特に前半の「砂漠とロレンス」のシーンは「客観芸術」を想起させる。
    拙レビュー『ガンジー』と止揚したい。

    私にとって「彼」との出逢いは、出演順が前後するが小学校時代『天地創造('66)』ソドムとゴモラ(『創世記』19章) ロトの家に訪れた三人の御使い(★1)がその碧い瞳を最後まで残し背後の闇にフェードアウトする・・・
    ・・・当時、中一コースの「本作」リバイバル特集で
    ♪ 点き放しのストロボの様に 瞬きを忘れた空 砂の焦げる匂いの中に 一条の~ ★2 ♪世界で 5年振りにその碧い瞳と再会を果す。当然、中学校推奨映画に喜び「ラット・パトロール('66~68)」のノリで劇場へ ♫ ダン!タタタタタタタタッ~ダ・ダ~ダン! ♫

    拙レビュー『ジョニーは戦場へ行った』『ソルジャーブルー』同様、私の映画の「原点」が♪ 立ち入り禁止の砂丘の上で 只影だけを砂に灼き付けて~ ★2 ♪いたっけ。( ´_ゝ`)ゞ

    ・・・
    1935年 5月13日トーマス・エドワード・ロレンスを乗せ疾走するオートバイ(★3)
    ♪ …オートバイ オートバイ 俺の鋼鉄の夢 疾走って逝け… …飛散るなら Friday night Friday night Fri day night… Fly… ★4 ♪
    ── 6日後の19日に死去。46歳。(☆1)
    事故から葬儀後、記者が故人について参列者へインタビューするシークェンスは秀逸。
    毀誉褒貶が相半ばするロレンス評により「本作」が「史実との訣別★5」を暗喩。​m​(​_​\​_​)​m​ ベンキョウ ニ ナリマス。

    『アラブ反乱(1916~18)』「アラブの春(2010~12)」。_ _)。oO ♪ アラブ ノォ ハァルゥ ハァ~ ナニモ…♪

    ♪ アカバで待つ 君の身体が 一条の光となって… ★2 ♪

    レモネード…

    Intermission ♪ ε=ε=ε=(;-_-)/ ヒル メシ~ キリン・レモン キリン・レモン ♫

    ”No!! prisoners!”

    『フサイン=マクマホン協定(1915)』『サイクス・ピコ協定(1916)』「バルフォア宣言(1917)」(☆2)。_ _)。oO ♪ ジュウゴ ジュウロク ジュウヒチ ト~ アラブ ノ ミライ …♪

    ”There is only the desert for you.”
    ”I'll tell thee what though. Being an Arab will be thornier than you suppose, Harith!”
    ──ロレンス、アリ、アウダにダブル・バインドの帰還不可能性…

    ロレンスを乗せて走り去る Rolls-Royce を追い越して行くオートバイ──。
    ♪ いつの時代もオイル洩れる いつの時代もオイル切れる… …翔び越せ アスファルトを オートバイ オートバイ… ★4 ♪

    オープニングシーンへ永劫回帰──。
    ・・・

    『ガンジー』の構成はオマージュ?

    記憶では衝撃の拷問のシーンは完全版より長い様な…。_ _)。oO シシュンキ ノ モウソウ ?(バラゾク、サブ) さておき。
    中学生ながらにダマスカス占拠の喜びも束の間、アラブ国民会議の夢破れて…
    夏草や 兵どもが 夢の跡──。_ _)。oO シオ シオ ノ パァ~。

    3年後、拙レビュー『エクソシスト』で述べた第1次オイルショック(第4次中東戦争)──
    そして30年後 9.11、その11年後 8.20、そして3年後 1.30、私の映画の「原点」は恒河沙の砂拡がる一粒だった事を思い知らされる「メメント・モリ」。

    コリン・ウィルソン は「The Outsider('56)」でロレンスの魂の旅が苦痛の浄化にあることを知って、落胆する──。
    が、果して?私はロレンスにニーチェのツァラトゥストラを…
    そして拙レビュー『ベニスに死す』で述べた「“アポロン的“と“ディオニソス的”なるもの」と「エロスとタナトス」のダブル・バインドを幻視する。
    ──内へのジハード、外へのジハードでは無いと思う。

    “信仰の父(騎士)アブラハム”の宗教(ユダヤ・キリスト・イスラム教)と出逢った『天地創造』の終章、イサクの燔祭(生贄)(『創世記』22章)で描かれる彼を キェルケゴール が「畏れと慄き(1843)」で曰うが、それは飽く迄結果論である。神の声など聞いた本人(達)だけのお話──。


    ★ 1 ピーター・オトゥールの三役、三人のうち一人は「יהוה‎」三位一体。
    ★ 2 PANTA & HAL ♪ネフードの風♪「マラッカ('79)」
    ★ 3 Brough Superior(オートバイの Rolls-Royce) '32年型SS100(GeorgeⅦ)
    ★ 4 PANTA & HAL ♪オートバイ♪「1980X('80)」
    ★ 5 T・E・ロレンス「知恵の七柱(1926,1969~71,2008~09)」「知恵は家を造り、七つの柱を立て、(旧約聖書「箴言」 9章)」に元づく。

    新宿ミラノ座より愛を込めて 〜LAST SHOW〜 ε=ε=ε=(;-_-)/ '14年12月20日~31日( 1/24作)


    以​下​ ​レ​ウ​゙​ュ​ー​ ​の​体​を​為​し​て​な​い​と​思​い​ま​す​の​で​読​み​飛​ば​し​て​下​さ​い​。​m​(​_​\​_​)​m​ ​撤​収​ ​シ​テ​ク​タ​゙​サ​イ​。

    ☆ 1 1935年──
    1月 3日 国際司法裁判所判事、安達峰一郎博士の葬儀がハーグで挙行。
    3月16日 アドルフ・ヒトラー、ヴェルサイユ条約破棄、ナチス・ドイツ再軍備宣言。
    4月 6日 満洲国皇帝溥儀が来日。靖国神社参拝。 
    4月 7日 美濃部達吉が天皇機関説のため不敬罪で告発される。
    8月 1日 中国共産党が抗日救国統一戦線を提唱(8・1宣言)
    8月10日 国体明徴声明発表。
    8月12日 永田鉄山暗殺事件(相沢事件)
    9月15日 ナチス・ドイツ、ニュルンベルク法制定(ユダヤ人公民権停止・ドイツ人との通婚禁止)
    ハーケンクロイツ旗が正式にドイツ国旗とされる。
    10月 3日 イタリアがエチオピアへ侵攻開始(第2次エチオピア戦争)
    10月21日 ナチス・ドイツ国際連盟を脱退。
    12月 8日 大本教教祖出口王仁三郎と幹部30数名を不敬罪・治安維持法違反で検挙(第2次大本事件)
    関東軍支援のもと李守信軍がチャハル省に進軍。
    12月 9日 北平の学生1万名が抗日・華北分離工作反対デモ(12・9学生運動)

    ☆ 2 イギリス 三枚舌外交:戦後、占領中東地を1.アラブ独立支持。2.英仏露で分割。3.パレスチナにユダヤ民族居住地建設。
    1922年 オスマン帝国滅亡。
    1948年 5月14日 イスラエルの独立を宣言。第1次中東戦争:アラブ連盟がイスラエルに宣戦。


    ──「フサイン=マクマホン協定(1915)」から100年(!)前へ遡る悪夢の既視感は「サイクス・ピコ協定(1916)」のロシア帝国がクリミア半島を一方的に併合しウクライナ侵攻の今──。
    「三千年の歴史から学ぶことを知らぬ者は、知ることもなく、闇の中にいよ、その日その日を生きるとも★1」と暢気な事も言ってられない今──。

    「ダーイシュ★2 “イスラム ど(こ)く(毒・癌)”」が曰うサイクス・ピコ協定以前──
    版図はイスラム帝国「アッバース朝(750~1258)」の復古(世襲王朝も?)を目論む──7000億歩譲って尤もな事だを引き換えに、此方は5000年の時を遡りアブラハムの宗教やハルマゲドンを予言する輩共々 メギド(מגידו‎)の地で爆縮して此の宇宙の全次元から消滅して欲しい今──。

    “イスラム教 道具にしたツケ★2”は他山の石では無く、私(達)は宗教を道具にしてきたツケを払う今──。
    「宗教と戦争の“火”が消えた事は無い★3」を「宗教の“火”を消せば、戦争の“火”が消える」と読み替えても覚束ない、貧者の戦争(テロ)多発「気分はもう戦争('82)★4」の今──。

    '80年代初頭、当時「水瓶座の時代」と謂われ「アクエリアン革命('80'81)★5」に胸躍らせていたが、現時点より500年以上後だと謂われれば然もありなんの今──。
    500年も経てば稚拙な★6 イスラム 教原理復古・汎アラブ(アラブ民族)主義も消滅するか老成する?

    不可知論は置いといて、
    想像力の欠如──生まれる身体、親、国、民族、人種(、種、宇宙)は選べない
    ならば、生まれた(宇宙、種、)人種、民族、国、親、身体を剥ぎ取り、西洋の Identity 、トランスパーソナル似非心理学より真我(アートマン:आत्मन्) ・無我(パーリ:अनात्मन्)はたまた《虚體★7》──。
    想像の地平は他者同一(受容)性(nonself-identity)へ──汝、自身を知るには他を以て瞑すべし。我想う故に他あり。

    マララ・ユスフザイさん(17歳)がノーベル平和賞('14)を受賞するこの顚倒した世界の今──。
    山本美香さん、後藤健二さんを殺したのは私(達)──想像力の欠如。「メメント・モリ★8」

    拙レビュー『七つの大罪』で述べた八つの目大罪(想像)は今や、もう一つの八つの目大罪(無関心・傍観)を超克する創造的想像力へ昇華し・・・
    小羊が第七の封印を解いたとき、半刻ばかり天に静けさがあった。
    私は見た、神の御前に立っている七人の御使に七つの角笛が与えられるのを・・・ (ヨハネ の黙示録8章1-2節)

    時は来たれり★9──   脱宗教★10の今──。

     
    ★ 1 拙レビュー『日本沈没』 ゲーテ「西東詩編-不満の書(1819)」。
    ★ 2 師岡カリーマ・エルサムニーさん“耕論 中東と日本のはざまで”(朝日新聞'14年 2月24日)
    ★ 3 拙レビュー『ミッション』『ノスタルジア』 A・ケストラー。
    ★ 4 「週刊漫画アクション('80~81)」原作・出演:矢作俊彦,画・出演:大友克洋──“(ホントの最終回)気分はもう次の戦争”の今──。
    連載休止中の太田垣 康男「MOONLIGHT MILE(「ビッグコミック スペリオール」2000~11)」──我々は月へも行けない今──。
    ★ 5 「Aquarian Conspiracy(アクエリアンのたくらみ)」マリリン・ファーガソン──'80年代を変革する「透明の知性」。orz.
    ★ 6 ムハンマドが実際の戦闘から日常生活に戻ったときに語ったと伝承される言葉が──
    我々は外へのジハード(小ジハード(戦争))から内へのジハード(大ジハード)に戻る。・・・
    そして大ジハードから小ジハードへ戻った今──。
    ★ 7 埴谷雄高「死霊(1948~95)」 第9章 《虚體》論―大宇宙の夢 ── 4年余の中断後書き加えた 9章の続稿 8枚の末尾に「《死霊》了」と書いた、然もありなん。《虚體》はなかなか良い線を行っていたが、届かなかったを以て瞑すべし、エントロピー増大。_ _)。oO 「シ ニ イタル ヤマイ ☆1」
    「Credo,quia absidum.(不合理ゆえに吾信ず('39~41))」── “自同律の不快”の不快(笑)の今──。ε=ε=ε=(;-_-)/
    ★ 8 拙レビュー『ドニー・ダーコ』
    ★ 9 拙レビュー『第七の封印』
    ★10 拙レビュー『デューン/砂の惑星』『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』。『The Sons Of El Topo(エル・トポの息子)』か知らん。ヾ​(​≧​ε​≦​)​ノ​彡

    ☆ 1 拙レビュー『ストーカー』『ノスタルジア』『サ​ク​リ​フ​ァ​イ​ス』

  • ずっと観たかったんだけど、尺の長さに尻込みをして踏み出せなかったこの映画を2015年の1発目に選択。
    まずは映画館には敵わずとも、自宅にスクリーンで観れる環境があって良かったとしみじみと感じた。砂漠の地平線、蜃気楼の彼方からラクダに乗ったロレンスが帰還するシーンなんて50インチ程度じゃ視認できないんじゃなかろうか。映しだされる砂漠の景色は美しく、臨場感たっぷりだった。

    ストーリーの方は、イギリス陸軍将校のロレンス少尉が対立する複数のアラブの部族をまとめ上げ、アラブを支配するオスマン・トルコ帝国からの独立を成し遂げる。
    っていうのが表の話で。



    以下若干のネタバレ




    その裏でというか平行して、自分の生い立ちにおいて己の存在に引け目を感じているロレンスが、拷問を機にゲイでマゾであるという自分のアブノーマルな部分を自覚し、更に激しさを増す戦争の中で精神が崩壊していくという非常に重い話だった。

    当初「砂漠は真っ白でクリーンだから好きなんだ」と語っていたロレンスが真っ白な民族衣装を着せてもらい喜ぶシーンを彼のピークとし、以降その衣装が血で汚れ、クリーンな砂漠にも血が染み込む描写が続く。そして最終的にロレンスが言い放つ「砂漠なんて見たくもない」に衝撃を受けた。

    4.6点

  • 「アカバ~(を目指せ)」の掛け声とともに、イギリス人でありながら、白い民族衣装をまとい、アラブ民族、砂漠の民をまとめて、トルコと戦っていく姿が印象的だった。様々な選択をしなければいけない中で、裏切られ、信じ、葛藤していく中で成長していく姿が丁寧に描かれていて、ピーター・オトゥールって深くてすごいと思った。いや、デヴィッド・リーン監督がすごいのか。

  • 2013年5月31日

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