タイム・リープ<下> あしたはきのう (電撃文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • タイムリープによるパズル的構造は『パルプ・フィクション』で味わったような時間軸操作の面白さをあらためて思い出させてくれた。
    2人の関係性の発展もいい味わい。
    ただ不満点が2つあり、1つはタイムリープのきっかけがとってつけたような事件であること。2つめは昨今のMCUのエンドロール後の予告のような「あとがきがわりに」。余韻が台なし。

  • 時間移動する話の下巻。
    伏線をすべて回収してすっきり。長さもテンポもちょうどよかった。
    あとがきとして掲載された後日談のような短編は同作者のクリスクロスの登場人物が登場してた。あちらは電子化していなくて読めず。残念。

  • 解決編▲原因がタイム・リープにあるらしいと分かり、時間のパズルと格闘しながら、二人は解決の道を探る▼この作品は、語り手が鹿島翔香で主人公が若松和彦なんですね。捜査の手段として『おまじない』を使うとは大爆笑でした。さすが古典的ラノベ、どのように推理し解決づけるか、後の『Ever17』『シュタインズゲート』などにも大いに影響を与えているようです。時間ものならばエピローグでカタルシスを得たいもの、今風な絵にして一巻物とし「あとがきがわり」を書き換え、ジュニアレーベルでも出版すれば良いのにと思います(1995年)

  • 鹿島翔香。高校2年の平凡な少女。ある日、彼女は昨日の記憶を喪失していることに気づく。そして、彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えのない文章があった。”あなたは今、混乱している。若松くんに相談しなさい……” 若松和彦。校内でもトップクラスの秀才。半信半疑ながらも、彼は翔香に何が起こっているのかを調べはじめる。だが、導き出された事実は、翔香を震撼させた。

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    (下巻まで読み終わっての感想。上巻だけなら、星5つを付けても良いと思う。)
    まず、ストーリーには関係ないが、Kindleの試し読み版を読んだら、プロローグ部分が含まれていなかった。少し違和感を覚えながら読み進め、商品版を購入して少し読み進めたところでやっぱりオカシイ、と最初に戻ってみると、読んだ記憶のないプロローグが追加されていて驚いた。

    それはともかく。
    よく練られたストーリーと、読みやすいが円熟した語り口で、とても楽しく軽快に読み進めることができた・・・が、上下巻を通して3か所ほど、ちょっと説明しすぎというか、そこまで何度も説明しなくてももう分かったから、と思わされた部分があったり、これまた数か所だけだが、セリフ回しが昭和のドラマ??と感じた部分もあった。それだけならご愛敬、で迷うことなく星5つを付けただろう。

    星が1つ減ったのは、その「ご愛敬」部分に加え、一番最後の部分がほんの少し物足りない感じがしたのと、その後に付け足したようないくつものエピソードがあまりにも無意味に思えたから。とてもいい気分だったのに、ちょっと後味が微妙な感じになってしまった。
    ただ、「本編」の流れは文句なく面白かったと思う。
    いつかもう一度読むことがあったら、最後のオマケは読まないでおこうかな。

  • あとがきがわけわからなくて☆一つ下げました。でも本編は面白かった!

  • 昨今よく見られるタイムリープものとはちょっと違う。
    飛ぶのは違う時間
    同じ時間に戻ることがない。
    そこにちゃんと理屈があって、
    ピースがはまっていくような感覚は気持ちいい。

    オススメされたのがいつのことか…
    頭の片隅に残ってたのが引き出せてよかった

  • 序盤、原因も対策も分からず、タイムリープにひとり悩まされる状況から一転、若松くんという心強い味方を手に入れ、徐々に解決に向かっていく様子。最後に大きな壁が立ちはだかり克服するという王道のストーリー展開で、初めから終わりまでダレずに楽しめた。
    タイムリープものの、最後に全てのピースが嵌る感覚は何度読んでも素晴らしく、この小説も例に漏れずに最高な読後感を提供してくれた。

  • だからラノベ └((´э`))┘ って言われる典型のようなラノベ。SF柱にミステリーや胸キュン絡ませたんだろうけど、全てが今3=☆2つ

  • しっかりと伏線も回収されてめでたくハッピーエンドです。
    しかし、むめの名前が・・・。

  • Kindle版読了。

    上巻同様、下巻も途中で飽きる事なく一気に最後迄読んでしまいました!
    むしろ、おまけを読み終えて「え!これで終わり!?」と読み足りなさを覚えた程です。

    上巻に張り巡らされた伏線を、下巻では全て回収していきます。
    ヒーローの的確な状況把握と正確な記憶力と予測と整合性の助けがあって、ヒロインは複雑なタイムリープの旅を終わらせる事に成功します。
    むしろ、ヒロインは助演であって、主演はヒーローのように思えました(笑)。

    パズルのようにピースを嵌めていくお話でした。
    厄介な体質?のヒロインと関わった事で、ヒーローのトラウマも克服する事が出来て、これからはカレカノとして決まっていない未来を共に歩むというハッピーエンドが良かったです。
    ただ、何故ヒロインがタイムリープ出来るのかという謎は明かされなかったので、その点は少し消化不良となりました。
    全ては日曜日から土曜日に起きた1週間の出来事で、コンパクトに上手くまとまっていると思いました。
    読み終えてからまた最初から読み始めると、色々とピースが埋まっていくように思います。

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著者プロフィール

1967年生まれ。静岡県出身。第1回電撃ゲーム小説大賞《金賞》受賞作『クリス・クロス』(単行本・メディアワークス刊)で作家デビュー。代表作に、実写映画化もされた『タイム・リープ あしたはきのう』(単行本/電撃文庫・アスキー・メディアワークス刊)がある。

「2022年 『新装版 タイム・リープ〈下〉 あしたはきのう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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