- Amazon.co.jp ・電子書籍 (358ページ)
感想・レビュー・書評
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Kindle Unlimited読み放題で読了。淡く切ない青春ミステリでした。
相沢沙呼さんは、今だと城塚翡翠シリーズが人気ですが、本作『午前零時のサンドリヨン』は、相沢沙呼さんご自身が得意とされるマジックや、高校生達の日常に潜む謎や闇を取り入れたデビュー作であり、最後はちょっぴり切なくも可愛らしい終わり方でした。
『不思議は不思議のまま楽しめば良い』と言うのは、なんとなく共感を覚えました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
恋愛要素多めの爽やかな青春ミステリ。
人付き合いの苦手な女子高生マジシャンと、クラスメイトの草食系男子が、学校で起きる数々の謎を解いていく連作短編。
いわゆる「日常の謎」で、大きな事件は起きないけれど、細かい伏線もきっちり回収されているし、何よりマジックと結びつけて謎解きをする手法が面白い。
4つの短編がそれぞれ13章からなり、1 、11、12、13章がA 、J 、Q、Kで表現されてるのに気付いた時には、なるほどと唸ってしまった。
そして、普段は一人を好む孤独な女子高生、けどマジックをする時は別人のように饒舌に表情豊かになる主人公・酉野初が魅力的。
それに比べると、もう一人の主人公ポチこと須川のキャラが弱いように感じる。ワトスン役だから、引き立て役なのは当然としても、自ら首を突っ込んでは、最終すべて初に頼る姿勢に、どうも最後まで馴染めなかった。
続編も出てるらしいので、そちらではキャラが定着してるかな。 -
キャラがしっくりこない。かわいい物語ではあるが、人の描き方が子供向けの話のようである。
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日常の謎にしては暗い作品が多いが、短編集としてはまとまりがあって、良い。
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青春を感じてよかった。
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殺人事件等が起きるのではなく身近な所で起きる事件を解決するミステリー小説