午前零時のサンドリヨン (創元推理文庫) [Kindle]

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  • 東京創元社
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感想・レビュー・書評

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  • Kindle Unlimited読み放題で読了。淡く切ない青春ミステリでした。

    相沢沙呼さんは、今だと城塚翡翠シリーズが人気ですが、本作『午前零時のサンドリヨン』は、相沢沙呼さんご自身が得意とされるマジックや、高校生達の日常に潜む謎や闇を取り入れたデビュー作であり、最後はちょっぴり切なくも可愛らしい終わり方でした。

    『不思議は不思議のまま楽しめば良い』と言うのは、なんとなく共感を覚えました。

  • 恋愛要素多めの爽やかな青春ミステリ。
    人付き合いの苦手な女子高生マジシャンと、クラスメイトの草食系男子が、学校で起きる数々の謎を解いていく連作短編。

    いわゆる「日常の謎」で、大きな事件は起きないけれど、細かい伏線もきっちり回収されているし、何よりマジックと結びつけて謎解きをする手法が面白い。
    4つの短編がそれぞれ13章からなり、1 、11、12、13章がA 、J 、Q、Kで表現されてるのに気付いた時には、なるほどと唸ってしまった。

    そして、普段は一人を好む孤独な女子高生、けどマジックをする時は別人のように饒舌に表情豊かになる主人公・酉野初が魅力的。
    それに比べると、もう一人の主人公ポチこと須川のキャラが弱いように感じる。ワトスン役だから、引き立て役なのは当然としても、自ら首を突っ込んでは、最終すべて初に頼る姿勢に、どうも最後まで馴染めなかった。
    続編も出てるらしいので、そちらではキャラが定着してるかな。

  • 探偵役を担うヒロインがはじめはキレキレで事件を解決していたが、途中ヒロインが揺らぐ。それをワトソン役の主人公が掬い上げるのがとてもよかった

  • キャラがしっくりこない。かわいい物語ではあるが、人の描き方が子供向けの話のようである。

  • 物語の最後に、主人公の女の子が自分を出せるようになったのは良かった。でも主人公の男の子も人の感情わからないような描写にみえて、なんでこいつが女の子救う話になるんだとちょっと納得いかなかった。

  • 日常の謎にしては暗い作品が多いが、短編集としてはまとまりがあって、良い。

  • 青春を感じてよかった。

  • 殺人事件等が起きるのではなく身近な所で起きる事件を解決するミステリー小説

著者プロフィール

1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、ジャンルをまたいだ活躍を見せている。『小説の神様』(講談社タイガ)は、読書家たちの心を震わせる青春小説として絶大な支持を受け、実写映画化された。本作で第20回本格ミステリ大賞受賞、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング第1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、2019年「SRの会ミステリーベスト10」第1位、の5冠を獲得。さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補となった。本作の続編となる『invert 城塚翡翠倒叙集』(講談社)も発売中。

「2022年 『medium 霊媒探偵城塚翡翠(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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