- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988101171644
感想・レビュー・書評
-
艶という女性に関わる男と関係する女性たちの人間模様。
女優は豪華だったが、ストーリーはいまいち。
行定勲の作品は好きだったが、近年なんか低空飛行な感じが否めない。
野波麻帆が可愛かったので観て良かったかな。
阿部寛の演技もトリックやテルマエロマエだけじゃないのねとも思った。
にしても、いまいち。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
たまたまチャンネルを回していて途中から見る。惹きこまれる。久々映画らしい映画。
女優陣がいい。小泉今日子、野波麻帆、風吹ジュン、真木よう子、忽那汐里、大竹しのぶ
原作 井上荒野『つやのよる』 新潮社 -
行定勲監督、同•伊藤ちひろ脚本、井上荒野原作、2013年作。
<コメント>
•最後の第5章以外は、あまり意味がないストーリー。豪華キャスト満載感を出したかったのかな。
•艶という女性を描くのに、艶を見せないで、周囲の人を中心に映画を組み立てる仕立てらしい。それは、艶とつながりを持った人々との関係性が、艶にスポットを当てるよりもよく描けるということらしい。
•しかしそうであるならば理屈倒れ。各ストーリーが全く陳腐すぎる。そんなネタについていくら周囲を描いても、艶がどんなだったかが伝わってこない。
•そういう描き方をしたいのなら、別の原作を選ぶか、換骨奪胎するほど脚本で再構築する必要があるが、そこまでの情熱もなく、ただ有名どころをキャスティングし、商業主義に走った駄作。こんなことをしているかぎり、邦画はどんどん堕落する。おぞましい限り。
<あらすじ(ネタバレ)>
第1章 艶の最初の男の妻
行定監督によればテーマは「意地」。
松生春二(阿部)は不治の病いで病床に伏す艶の夫で看病に明け暮れる。大島の「ペンション松生」の経営者。艶の死期が近いとのことで、知り合いに電話するも誰も来てくれず。艶が12歳の時に襲ったいとこの小説家石田行彦(羽場裕一)も同様だった。この章は石田が賞を取り、そのパーティに来た愛人の伝馬愛子(荻野目慶子)が妻の石田環希(小泉今日子)と取っ組み合いの喧嘩をする話。
第2章 艶の最初の夫の恋人
テーマは期待。
艶と24年前に別れた元夫の太田(岸谷五朗)には、不動産会社に努める彼女、橋本湊(野波麻帆)がいた。社長とも不倫関係にある。それだけの話。
第3章 艶の浮気相手の妻
テーマは失望。
艶と浮気をしていた夫を1年前に自殺で亡くした橋川サキ子(風吹ジュン)が夫のメールのやり取りを見て、大島の松生に会いに行く。現実を知りたいけど知りたくないサキ子は、松生からメールのやり取りをきかされ失望のあまり嘲笑する話。
第4章 艶にストーカーされていた男の恋人
テーマは悲哀。艶は大島でスナックを経営する青年、茅原優(永山絢斗)のストーカーだった。その彼女、池田百々子(真木よう子)のもとに、萩原ゆかり(藤本泉)が優との間に息子(光)を連れて尋ねて来る話。
第5章 艶と駆け落ちした男の妻子
テーマは寛容。
松生は、山田早千子(大竹しのぶ)と結婚し、麻千子(忽那汐里)をもうけたが、8歳のときに艶のもとに家出する。麻千子は男女関係にウブで、大学で安藤教授(奥田瑛二)にその意味を聞きに、隠れ家バーに行き、そのままホテルへ。事が終わった深夜、帰宅した麻千子は早千子と大島に行くことにする。病床の艶を見た早千子が胸をはだけると、いくつかの歯形がついた出血が。それをやり過ごし、松生に怒るでもない。松生と母の態度に納得行かないが麻千子は男女関係というものがわかってくる。
ラスト、艶が死に、葬式に来たのは看護師とその子だけだった。棺の小窓から、松生、看護師、子が覗き込む様子で幕。 -
何でこんなに豪華な役者陣なのに、
ここまでつまらないのか?
1.オムニバス的
2.エロが少ない
3.人物像が浅い
小説だと想像が膨らんで、面白いんだろうけど、
起伏が少なく、眠い。 -
「ある愛に関わった、女たちの物語」
-
制作年:2012年
監 督:行定勲
主 演:阿部寛、小泉今日子、野波麻帆、風吹ジュン、真木よう子、忽那汐里、大竹しのぶ、羽場裕一、荻野目慶子、岸谷五朗、渡辺いっけい、永山絢斗、奥田瑛二、田畑智子
時 間:138分
音 声:日:ドルビーデジタル5.1ch
艶という女と大島に駆け落ちして結婚した松生春二は、奔放な妻の不貞に悩まされてきた。
そんな艶が病に冒され、昏睡状態に陥る。何度裏切られても献身的に愛してきた松生は、彼女を失うことに耐えられない。
彼は、過去に艶が関係を持った男たちに、愛の深さを確かめようと思いつく。
東京で一見平穏な生活を営む何組かのカップル&家族に突然もたらされた艶の話。
松生の元妻・早千子は、娘の麻千子から大島へ行くことを提案される。
大島の美容院で働き、松生とも面識がある百々子は、艶がストーカーとなって追いかけた男の恋人だが、艶に対する松生の愛を見て、自分の恋に対する自信が揺らぐ。
1年前に自殺した夫が艶の愛人だった可能性がある橋川サキ子は、夫の死の理由を探し求めていたが、松生からの連絡を受けて、大島行きを決意する。
艶の最初の夫の愛人・橋本湊は、不動産会社に勤務しているが、艶と自分のどちらが愛されているのかを確かめようと考える。
艶の従兄の妻・石田環希は、小説家である夫の作品の登場人物が、艶をモデルにしているという話を耳にし、さらに松生からの電話で夫と艶の関係を疑い始める…。
夫の、恋人の、父のそれぞれの様子から、艶という未知の女との肉体関係を感づいてしまった女たちは、突然自分たちの人生に割り込んできた艶という存在に困惑する。
目の前に見えているはずの“大切な人”が知らない顔を見せた時、人は愛を確かめ、見つめ直す…。 -
レビューサイトを観ると軒並み評価が低い、特に男性の。
確かに何かが熱く伝わってくるようなものでもなければ、まとまりもない。
ただこういう、タイトルになっている人物がほとんど登場せずに周囲の人間を描くことでその人を浮かび上がらせて行くみたいな手法は好き。当の艶には何の共感も発生しないのだけれど。
淡々とした大島の風景もいい。荻野目慶子以外の女優陣が皆うまい。 -
つまんない。最初の女同士の争いのワインのかけ合いだけが面白かった。
-
★3.0
ひとりの女性が、これだけの人々の日常に影響を与えている。気付かないだけで、私たちも様々な人と影響を受けあっているのだろう。
役者が上手い方ばかりで安心して観賞できた。
なかでも岸谷五朗の気持ち悪さは凄かった!(誉め言葉です) -
自転車にのる阿部寛。
結局は交わらない人たち。
しっかり着地しない連作短編でした。 -
もっとドロドロした感じを期待していたんだけど、意外とキレイにまとまってしまったなぁというのが正直な感想。
キャラクターのつかめない阿部寛がひたすらチャリに乗っている姿が印象に残った…。 -
つやのよるという題名、観る前は通夜だと単純に思っていた。つやという言葉には物語のカギを握る女性「艶」と「通夜」の両方の意味がある。
「艶」の顔は最後までさらされなかったが、よほどの美人らしい。12歳の時に近親相姦されてからか性観念がゆがんだ艶は、阿部寛含め若者から中年まで幅広い世代の男を虜にしている。物語は艶の危篤に際し現夫の松生が妻と過去にかかわった男たちへ連絡していく。目線はその男たちではなくその恋人や妻など女のほうである。 -
★★☆☆☆
わからない
【内容】
病床で死を待つのみの女「艶」。そんな彼女と関係のあった男。その男の女のお話。
【感想】
おそらく数年後には巨匠と呼ばれるであろう行定勲監督作品。
最後まで面白くも何もなかった。
わかりにくいことに、艶っていう女とかつて関係があった男たちに関係する女達のお話です。要は他人の女の話です。
同監督の「きょうのできごと」は何もないことの中に面白さがあったんだけど、
今作はバラバラの5話の話があるのみなのだ。
艶という女性像が出来上がるわけでもないし、松生と艶の愛が出てくるわけではない。
ただ、アクの強いキャラクター達がアクを出しているだけだろうか。
どうでもいいが、ポスターが詐欺すぎて酷いわっw。
これじゃ、阿部寛が豪華女優陣と絡むみたいじゃんか!? -
「つや」をとりまく、普通の恋愛や恋やモラルという枠を越えたところの愛欲や愛憎、人間には長短や深浅はともかく、そういう時があり、そういう業があるということ。
刺激敵ではあるが、受け取る側の状況・立ち位置によって、受け止め方は刻々変化していくのだろうと思う。 -
短編寄せ集めで一つ一つのつながりがなかったから、映画としてはそんなに面白いって感じではなかったかなあ
-
阿部寛主演のラブストーリー。艶という女と駆け落ちした松生春二は、奔放な妻の不貞に悩まされてきた。そんな艶が病に冒され、昏睡状態に。彼女を失うことに耐えられない松生は、過去に艶が関係を持った男たちに愛の深さを確かめようと思い付く。R15+
制作年: 2012年
収録時間: 138分 -
臨終の際にある女性、艶。夫の松生は彼女と関係があった男達に連絡を取る。。。
周囲に迷惑をかけながら多くの恋を生きる女の周辺の男に関係する女達をオムニバスのように追っていく。彼女達はみんなどこか息苦しそうで、奔放に生きた艶とひたすら彼女を追いかけるだけの松生が変に幸せに見えてしまう。
ただ尺が長いかなぁ。最後の方は面白いんだけど。。。 -
艶の夫、松生は、艶の死期が近いことを艶が関係を持ったことのある男達に知らせることを義務のように行なっていた。12歳のときに艶を犯した従兄弟や、前の夫、メールを繰り返していた男など。そして、松生のもとへ、元妻と娘が尋ねてくる。艶の関わった人たちはみな性への欲望が少し歪んでいるようで、不思議なストーリーだなと思っていたら井上荒野さんが原作ですね。なるほど・・。親子では見られない映画だと思ってみていたら子どもたちが帰ってきて結局3人で見ました。長男「何が言いたい映画なん?」・・。
-
井上荒野原作の映画化。こん睡状態の妻のゆかりある男たちを探っていく男の話。
その男たちの妻や恋人、周囲の人々も絡みつつ、それぞれの状況を艶を軸にうまく描いていておもしろかった。
人はしょうもないことばかりしているものだ。