陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫) [Kindle]

著者 :
  • 祥伝社
3.87
  • (27)
  • (40)
  • (28)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 493
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (224ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 強盗には会いたくないけど、彼らには会いたい。

  • 「陽気なギャングが地球を回す」 伊坂幸太郎

    ---------------------------
    嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。
    「BOOK」データベースより
    ---------------------------

    面白かった。
    伊坂幸太郎の小説にハズレない。

    登場人物たちは、銀行強盗なので悪い奴です。でもキャラがステキで憎めない。
    伊坂作品は、小悪党を憎めない感じには書くのがとてもうまいし、大悪党をえげつなくいやーな感じに書くのもうまい。
    あと、登場人物の会話がウィットにとんでいてとてもかっこいい。日常でこういう表現をさらっと言える感じになりたい。

    村上春樹作品のオシャレな会話には、あんまりいい気持ちにならないのに(笑)、伊坂作品でありなのは一体何か違うんだろう。。。。


    わたくし的名文
    ---------------------------
    変わった動物は保護されるのに、奇妙な人は排除されるとは可笑しなものだ、とも思った。
    ---------------------------
    登場人物の1人、雪子が、学生時代にクラスの誰にも相手にされない小太りのジャズマニアと接していて、周りから色々忠告されたときに思ったこと。
    ホントだよね。
    害のないちょっと変わった人を排除したがるのってなんでなんだろ。。


    ---------------------------
    人間というのはそれぞれが主人を持っている。主人とは、つまり人が行動する時の拠りどころで、それは、実際に自分の上に立つ上司かもしれないし、自分だけの、「美学」かもしれない。「一般常識」かもしれないし、「損得勘定」かもしれない。とにかく、人は行動する時にはその主人、ルールに従う。
    ---------------------------
    そうだなー。
    その主人は、他人じゃなく自分の中にある方がステキだな、と思う。
    自分のなかの上司ってなんだろー。

    ---------------------------
    「自信がない人ほど偉そうに決断して、頭ごなしに命令する。成さんにはそれがない。責任だって取るでしょ。」
    人の上に立つ人間に必要な仕事は、「決断すること」「責任をとること」の二つしかない、と雪子は思っていた。たぶん大半の政治家はそれをやらない。親だってやらない。もちろん大半のギャングのリーダーは言うまでもない。
    ---------------------------
    決断することと責任をとること、か。
    自分は人として親として、出来ているだろうか。
    親として責任をとるとはどういうことなんだろ。

  • 2019年50冊目

  • ・「ロマンはどこだ」(響野)
    ・「あなたのために、わたしは今回、仲間に嘘をつかなくてはいけなかった」(雪子)
    ・「奇遇だなあ、こんなところで会うなんて」(久遠)
    ・「さあ、本当の打ち合わせだ(成瀬)

    何度読み返しても魅力的な4人組。

  • このシリーズはクセになります。

  • 軽妙で疾走感があって良かった。なんとなく憎めない連中。手元に紙の本がなかったのでKindle読み放題で読んだんだけど、Kindleの軍門に下りそう。便利。

  • 職場の先生にお借りした一冊。人気のミステリー小説を紹介するサイトでことごとく紹介されていたので、気になっていました。

    成瀬、響野、久遠、雪子の4人は、映画館での爆発物未遂事件と立てこもり強盗事件がきっかけで、チームを組んで強盗を働くことになる。彼らの仕事は正確で、これまでミスをすることもなかった。ところがある日、いつものように銀行を襲った帰り道、車で逃走中の4人に脇からワゴン車が突っ込んでくる。ワゴン車に乗っていた男達は、実は巷で噂の現金輸送車ハイジャック犯だった!

    伊坂幸太郎は「死神の精度」しか読んでおらず、「キャラ先行だなあ」という印象しかなかった。今回の作品も4人それぞれのキャラがすごく立っていて、「腐女子が好きそう」という感想は変わらずw特に響野さんが可愛すぎて、しかも映画の配役が佐藤浩市とか私得すぎる。松田翔太も可愛い・・・!
    ストーリーもテンポ良く進み、最後もすっきり終わります。「どんなどんでん返しが・・・!?」と思っていたらストーリー自体のどんでん返しはそれほどでもなかったw

    最後の赤ん坊が泣き止んだやつはなんか意味があったのだろうか?あと章ごとの用語説明に何か意味があるのでは、と思ったけど特になにもなかったw

    キャラクターのおしゃべりを読んでいるだけでも楽しい作品。

  • 現在3部出ているシリーズ物の1作目。映画化もされている本。内容的には4人の仲間が副業で銀行強盗をする話。
    嘘を見抜く成瀬・演説の達人の響野・体内時計を持っている雪子・スリの達人の久遠の4人。
    個性豊かな4人が軽い感じで強盗をしていくストーリー。物語の深みはないが、スナック菓子を食べている感じで軽くゆるく楽しめる話。

  • これぞエンタメ、随所に張られた伏線が一気に回収されていく様は圧巻。
    素敵な泥棒さんたちにロマンを。

  • 爽快な箱入り物語。伏線の回収の仕方が、特に見ていて面白い。

全21件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)のその他の作品

伊坂幸太郎の作品

外部サイトの商品情報・レビュー

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする