ハチミツとクローバー コミック 全10巻完結セット (クイーンズコミックス―コーラス)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 30
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感想・レビュー・書評

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  • 青春の甘酸っぱさがぎっしり詰まった、ほんわかするストーリーでした。
    どの登場人物も個性的で、大好きになりました。

  • ――こんなにも切実に 誰かを求めたことがあっただろうか

    傷ついても 泣いても 近づいて
    悔しくても 恐くても 手を伸ばして

    ただただ 傍にいたいというだけで

    狡さや卑怯さも飲み込むように
    かっこ悪い自分でもがくように

    それでも自分は自分だって 踏みしめて

    真っ直ぐな目で 誰かを見つめることがあっただろうか

    傍にいられるだけが きっと
    幸せじゃなくて

    ただただ あなたの幸せを
    ありったけの思いを伝えたいというだけで

    もう――それだけで

    いつも失うことや 返せるものを 探していた
    でもそれはきっと 誰かが与えてくれるものではなくて

    自分で 探し出すものなのだろう

    ――そういえば

    アルバイトで子供と一緒に遊んでいた頃を 思い出した

    子どもが分からなくて
    自分も分からなくなって
    全力で怒って 本気で悲しくなって

    全身が光で満たされるみたいに いつもぽかぽかしていたような気がする

    歩いている時も 寝る前も ご飯を食べている時も
    ふと空を見上げた時も――ずっと 君のことを 君たちのことを考えていて

    後悔してばっかりで 悩んでばかりで でもここで立ち止まるもんかって
    踏ん張って 近づいていく 確かな手応えなんて なくても

    ただ傍にいるために 考えて――考えて……

    何かをつかんで その切れ端を握りしめて 何度でも会う


    ただただ君のことを分かりたいという一心で

    あれは福祉と呼べるものなのかもしれなくて
    そういう意味では きっとぼくは福祉に恋をしたのだと思う

    いつか手放す時が来ても それさえも喜べるように
    強くならなくてはと 切実に思った

    いつか終わってしまう 一緒にいる時間が 未来の君を守れるように

    この時が終わっても
    あなたと出会えたよかったという たった一つの思いが

    きっと 全てへの 救いになるんだって どこかで知ったから

    きっと 人を好きでいたいと 今も 願っているのだと思う

  • 「少女漫画だから」「恋愛系は苦手」と手を出してなかったハチクロ。「3月のライオン」をあれだけ楽しませて貰っている立場として礼を尽くさなければ思い、今の今になって読了。いやはや、敬遠していた自分が馬鹿でした。少女漫画的な甘やかさはあるも、才能、愛情、求めても得られないものを自覚する苦痛と受け入れる勇気・決断をユーモアを交えつつ真正面から描いており、胸がいっぱいになる。「ダヴィンチ」や「よしながふみ対談集」で語られる、「身も蓋もなく人生の全てを注ぎ込んで描いている」との羽海野チカのガチンコ魂が生み出す成果に大納得である。それにしても、グズグズの山田が可愛い。

  • ・多分、もう一回読み返す必要ある。
    ・「それが恋なんじゃん」っていう場面が印象的

  • ありふれた日常にある幸せも
    何か大きなことを成し遂げようとする苦悩も
    何者にもなれない自分との葛藤も
    突然目の前が真っ暗になってしまうような絶望も
    強くひたむきな心で向き合っていく優しいお話。
    数人の美大生と先生の紡ぐどうしようもない日常の物語
    大人になっても読みたいと思う

  • 羽海野チカさんの文章(詩)、画、擬音。
    アニメ3月のライオンで好きになり、マンガをよみ、そしてハチクロに辿り着いた。

    イイっすよ!

    笑って泣いて20代の自分を懐かしんで。

    はなまる!

  • ほぼ全員が片思い。笑
    いいなあ、こんな青春したい。

    自分の一番 好きな人が
    自分の事を 一番好きに なってくれる
    たった それぽっちの 条件なのに
    どうしてなの
    永遠に 揃わない 気がする
    このまま ずっと ずっと

  • 名言だらけ!
    山田さんには幸せなってほしい!

  • 良くある恋愛マンガ・青春群像劇の様な結末ではない。

    真山・山田・はぐ・森田・竹本・花本、それぞれが出した答えと、行きついた先が、切なすぎるし、やるせなさを感じるものも。

    それぞれの登場人物の恋愛観・人生観に共感することも多く、急展開を見せる9巻以降は涙なしでは進めないのだ。

    涙と鼻水垂らしながら読んでいた大学時代を思い出す。

    名言多すぎなんだ、このマンガは。

  • 数年ぶりに読んだハチクロ、高校生のときに読んだあの頃とはまた違った良さがありました。わたしの森田忍を探したい。

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著者プロフィール

東京都出身の漫画家。デビュー作品、 美術大学を舞台にした青春漫画『ハチミツとクローバー』が大ヒットとなり、アニメ化・映画化された。 2007年より『3月のライオン』の連載を開始。 同作はマンガ大賞や講談社漫画賞、手塚治虫文化賞などを受賞した。

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