天冥の標Ⅴ 羊と猿と百掬の銀河 [Kindle]

著者 :
  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • 非展開体が全宇宙規模で躍動する!! スケール大き目できましたね。好きです。こういう展開。そのストーリーと、農場に潜む元海賊のストーリーを交互に繰り広げてくれているので、ストーリーに疲れることなく読めました。このシリーズ、何で今まで読まなかったんだろう。後悔です。

  • 絶賛反抗期中の娘の扱いに困る父親の物語と、被展開体ノルルスカインの物語とが交互に語られる。前者ではⅣ巻との関連も見せつつ、予想外のハッピーエンドに心が温まる(レッドリートのことを考えるとハッピーばかりではないけれども)。後者ではノルルスカインの誕生とミスチフとの長きにわたる因縁が語られ、ようやくシリーズの全体像が少しずつ見えてくる。時間的・空間的にスケールが大きい巻で、非常にワクワクした。ミスチフが既にかなりの程度まで人類社会に蔓延っていると分かる断章五が不穏だ。そして予想外のラスト。続きが気になる。

  • 読了。これまでとやや趣向が変わって幕間劇的でありながら、重要な転換点となりそうな巻だった。これまでの伏線というか布石が回収され始めたってことなのかな。ノルルスカインとミスチフのほうの話に気を取られて、ラストで農場はけっきょくどうなったのかが割と端折った感じになってしまったのはやや残念。

  • ノルルスカインの話で、「時に、紀元前五九九九万五千年ごろのことであった。」という一文があり、そこで身震いするほど著者の才能に感動した。
    これだけ壮大な物語を書ける能力の裏には、膨大な努力や苦労があっただろうと思うだけでこのシリーズを最後まで見届けたいと思わされた。

  • 2014/07/08

  • 喫茶店で読みました

    喫茶店で読むのにちょうどいい

    私に至福の時間を提供してくれる作品群

  • Ⅴをいきなり読み始めてしまったので、全体的にどういう流れかわからないけれど、銀河での戦争と、地に根ざした農夫の暮らしの対比は何か魅力的なものだった。
     この極端な対比ぶりは、アンドロイドと戦いながら自分のペットを買うのを夢見る「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」をちょっと思い出したりする

  • 9784150310509 の電子書籍化。

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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