東京物語 小津安二郎生誕110年・ニューデジタルリマスター [Blu-ray]

監督 : 小津安二郎 
出演 : 笠智衆  東山千栄子  原節子  杉村春子  山村聰 
  • 松竹 (2013年7月6日発売)
4.42
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105101890

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  •  龍安寺 石庭 

    '53年公開。拙レヴュー『人​情​紙​風​船』繋がりで・・・
    私にとって『七人の侍』と共に日本映画の双璧をなす極北―― 。
    拙レヴュー『去年マリエンバートで』以上に“龍安寺 石庭”を観想させ続ける ・・・
    文芸坐、並木座、三鷹オスカーだったっけ

    ・・・
    彼が紡ぎ、置く「物語」に身を委ねていたら ・・・

    戦死した次男昌二の嫁、紀子の アパート で昌二の遺影を見詰める、とみの後姿に突然!涙が溢れてきた(ナゼ!?)
    「いやァ もうとうに死んどるよ 8年にもなるんじゃもん」マダ ハチ ネン?

    「思いがけのう昌二のふとんに寝かしてもろうて ・・・」 ( TДT)グフゥ〜

    「直るよ・・・ 直る 直る・・・ 直るさァ・・・」
    「そうか・・・
     おしまいかのう・・・」

    早朝、住吉神社の石灯籠の前に一人佇む周吉。

    「いいえ そうなんです わたくしずるいんです―― 」

    ♪ 夕べの鐘
    昔の人 今やいずこ
     訪れ来て たたずめば
     黄昏ゆく 空をたどり
     通いて来る 鐘の声

     家鳩の羽ばたきに
     乱れて消ゆ 軒の妻
    みどりの風 岸をそよぐ・・・ ♪
    紀子の乗った汽車が驀進して行く――
    ・・・

    ――思っても見なかった衝撃、戦争に対してこんな表現があるとは ・・・ 絶句したっけ。
    暗喩する イメージ 、そ​の​裏​拍​を​取​れ​ば戦中、終戦、戦後が浮かびあがる。(サスガ!ウ○シ○ 軍ノ トウセイカ デ トッテ イタカラ?)

    戦後の日本を、日本人に寄り添いながらも
    「いいえ そうなんです わたくしずるいんです―― 」と ピシャリ!
    しかし、石灯籠の前に凛と佇む紀子――と​周​吉​。そして紀子の乗った汽車が驀進して行く シーン は日本の行く末を応援するかの様な――彼の眼差し。

    『麦秋('51)』『お茶漬の味('52)』『秋刀魚の味('62)』にも観て取れる。

    隣家の細君が窓の外から話をする――
    オープニング・シークエンス(とみと周吉)と エンディング・シークエンス(蚊取り線香と周吉)は切なく『人​情​紙​風​船』が黄泉還ってくる。


    「しょせん映画監督は、橋の下で菰をかぶり、客を引く女郎だよ。」'63年1月
    「映画作りは、ひとえに生活のため」川​島​雄​三の言葉と共に――生き残った者の ・・・。_ _)。oO ワリキレナイ。
    ( 46/54作 No. 1)

  • 初の小津映画. 沈黙の使い方が素敵. 江戸の人情話的な面をうまく現代の映画にしたような雰囲気.

  • 「たかが世界の終わり」でムズムズするような家族のディスコミュニケーションを見せられ、こちらの作品をふと思い出した。

    老夫婦の周吉ととみが、東京に暮らす子供たちに会いに尾道から東京に訪れる数日間を描きながら、家族関係という絶対的な繋がりを持ってしても、時の流れとともに脆く希薄なものになってしまう残酷さをじわりじわりと見せつけられていく。

    これは勝手な思い込みだけど、1950年代の家族ってもっと親に対して丁寧な印象を受けたが、いまとちっとも変わらないことに少し衝撃を受けた。
    杉村春子演じる長女の冷淡さや、長男の両親に対する無関心さに、なんか心がずっとザワザワしてしまう。
    結婚して家族や仕事を持つことによって、大切だったはずの両親の存在が自分の人生にとって一番ではないないものとなり、逆に血の繋がりのない戦死した次男の嫁の紀子だけが、義両親を敬う姿に、大切な人を失った人だけが持つ慈愛の心を感じて、なにか切なかった。

    美しくて、よくできた嫁である、原節子演じる紀子像は世の中の理想の嫁の姿を描いているようで、最初は不自然さすら感じたが、ラストで周吉に自分の狡さや弱音を吐露する場面で一気に泣いた。

    始まりは淡々とあるがままの日常を描きながら、ラスト30分に誰の心にも響くように、作品の重みを乗せていく感じは小津安二郎監督が国外問わずに支持される理由なのだと思う。

    老夫婦と共に旅をするように今とは全く違う東京の街並みを観光したり、小津安二郎監督独特なカメラワークによって、わたしもあの時代の生活の一部となり、戦後間もないあの時期にタイムスリップできたような気分になれたことも、この作品の魅力の1つだったと思う。

    とにかく親を大切にしよう。そう思う今日この頃。

  • 日本映画史に残る名作中の名作。あらためて観れば、やはり素晴らしい。そして、原節子がなんしか美しい。劇場で観られる機会があればぜひ行きたいな。

  • そんなにいいか、これ。

  • BSプレミアム。
    広島・東京間を汽車で行く時代ですからね、家族のあり方は現代とは相当違うなあと。
    あまり目立たない大坂志朗さんのシーンが印象的なのは、彼が言う「墓に布団は着せられず」にある。
    他人であるはずの原さんがなぜ義母孝行をするのか、原さんの背景を語らずに悟らせる名シーンだなと思った。

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東京物語 小津安二郎生誕110年・ニューデジタルリマスター [Blu-ray]はこんな映画です

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