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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (428ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 電子の小説誌。
    「積ん読」じゃなくて、指でつんつん楽しむから「つんどく」なんだって。
    安かったし日本のミステリ作家をあまり知らないので入口用に購入してみたら、非常に良い買い物でした。

    特に面白かったのは
    円居挽「赤影連盟」
    大山誠一郎「赤い博物館」
    貫井徳郎「レミングの群れ ハーシュソサエティ」
    でした。

    詳細はブログに:
    http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2015/06/vol1.html

  • 内容盛りだくさん。
    特に面白かったのは予知能力を持つ男が殺される「赤影同盟」
    突っ込み入れながら読んでいたら「そっちに展開か!?」と驚かされる「レミングの群れ」
    新人発掘プロジェクトでは「虹色をかし」が面白かったけれど、「お、ここからワクワクの展開?」と思った矢先に終わってしまった。できれば続きが読みたい。

  • 玉石混淆。面白いのとそうでないものとの差が激しい。

  • -

  • 文藝春秋初の電子小説誌。

    【マドンナと王子のキューピッド/歌野晶午】
    転校先に馴染めず、母の再婚相手に馴染めず、ネットが普及した今あえてラジオに心の拠り所を求めるのが良いです。ストーリーもラジオならでは。
    恋か友情かに揺れる主人公が自分しか知らない情報を基に策を練るのはおもしろいですし、一時狂気じみた展開になるのかと思いきや、あっさりと皮肉にみちた終わり方でした。。

    【魔法使いとすり替えられた写真/東川篤哉】
    魔法使いが登場するという異色のユーモアミステリ。どうせならもっとトリックやストーリーが魔法と絡んでほしかった。魔法使いというファンタジーが現実の事件と上手く融合していないように思います。
    倒叙なのでどう犯人を追いつめるかが肝ですが、そこもあんまり魔法は関係なかった。すり替えられた写真の捻り方ひとつだけでした。

    【赤髪連盟/円居挽】
    作中作の影響もあってか雰囲気は怪人二十面相みたいでした。探偵公社なんていう組織が登場しているのもおもしろい。
    個性的で不遜な名探偵と常識人の助手というお決まりのコンビが登場しますが、どちらも名探偵の素質があるというのは新しい。この二人の絆にもほろりとさせられます。
    タイトルの赤髪連盟はもちろんコナン・ドイルの作品ですが、こういった形で意味を成すとは意外でした。ラストも素敵。短編ながら内容の濃い作品で、シリーズ化してほしいです。長編とかも読みたいですね。

    【運命の人/水生大海】
    些細な事から運命が逆転する皮肉を描いたサスペンス。
    主要人物の二人の女性がどちらも嫌な奴。仕事や恋がうまくいかず、ちょっとした出来心を抱いてしまうというのは理解できるけれど、これがどこにでもいる普通の女性だなんてことはないだろう。もう一人も狂気じみていて怖い。運命がどうのこうのといっているけれど、偶然で片付けれらる程度かと思う。

    【赤い博物館/大山誠一郎】
    捜査一課にいたものの犯人を取り逃すという失態を犯し、証拠保管の「赤い博物館」に左遷された主人公。自らの境遇を嘆きつつも、謎の館長のもと刑事を諦めきれず事件を追います。謎の配属先、謎の上司と設定が魅力的。事件の方は、当時あれがあったのか疑問でした。

    【オーストリア国旗と大水邸餓死事件/青柳碧人】
    国旗についての薀蓄がおもしろかったです。解決場面も派手でおもしろい。警察官が事件を部外者に話していることには疑問ですし、鳩時計を抱えた刑事が特徴的なキャラクターなのに意外と何もしませんでした。
    しかし凝ったダイイングメッセージです。

    【告げ口時計/芦辺拓】
    森江春策シリーズ。倒叙ミステリなので犯人のミスを探すわけですが、タイトルの時計だけでなくダイイングメッセージもあり、また森江の意図した策と犯人のキャラクターの特殊性もおもしろかったです。

    【雛人形を笑え/有栖川有栖】
    作家アリスシリーズ。人気お笑い芸人の殺人事件に臨床犯罪学者の火村と助手のアリスが挑みます。
    被害者がお笑い芸人ということもあってか、火村とアリスで素人漫才を披露したりと始終お笑い(この表現はダメらしい)と絡めた展開になっています。が、事件の内容含め最初から最後まですべりまくり、アリスの天然ボケと火村の突っ込みが冴えわたったラストのオチで虚しい気持ちのまま幕が下りました。

    【レミングの群れ・ハーシュソサエティ/貫井徳郎】
    いじめ問題を扱ったミステリー。いじめ問題がネットを通して次々と新たな犯罪を呼び起こし、世間が復讐を是認していく混沌を描いています。
    この騒動に複雑な思いを抱くいじめ問題に関わった家族を中心に社会的なテーマを展開していきますが、一方で、この混乱に乗じた快楽殺人者が登場するのがおもしろい。
    オチは見えてしまいますが、こういう殺人方法は新しいのではないかと思います。ただ、実際にありそうな話という感じで書かれていますが、こういった世間の風潮にわたしはいまいちリアリティを感じませんでした。

    【よちよちミステリー部/久世番子】
    ラストのオチはちょっとおもしろかった。「ミステリー殺すに刃物は要らぬ、ペン一本あればいい」。なるほどね。

  • 2013/06/04

  • 普段読まないような作家さんや、ジャンルを読むことができて非常に楽しかったです。次号が出たら買おうと思えるくらいには面白かった。Vol.1ってくらいだし、出ますよね…?

  • 久世番子さん目当てで購入しました。

    「虹色をかし」の続きが読みたいです。

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