ヤバい経営学―世界のビジネスで行われている不都合な真実 [Kindle]

  • 東洋経済新報社
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感想・レビュー・書評

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  • こういう人間行動的な本は面白いです。

  • 面白かった
    引用もぎっしり

  • ビジネススクールで教鞭をとる著者が書いたブログをもとに出版した書籍。
    成功した企業、失敗した企業、それぞれの事象の本質を探ろうとする。読者が斬新に感じるのは経営学のアプローチとは少し異なる方法で探るから。例えば人食い人種の話を例に出して、施策は短期的にすぐ効果を生むが、その副作用はしばらく後に出てくる。もしくは全く気づかないうちに手遅れになる…など。例証が鋭く、わりと冷静な分析だと思う。
    原書の題名はBusiness Exposed: The Naked Truth about What Really Goes on in the World of Business. これをヤバいと邦訳するのは過剰表現。

  • 中身はまともと思う

  • 余談たっぷりで読み口は軽いものの、内容はすべてアカデミックでの知見や、豊富な企業の調査やコンサルティングの経験から得た事実に基づいて記述されている。
    紹介するトピックは、M&A、リストラ、成果主義、イノベーション、経営戦略、組織改革など。

    【主な内容】
    Introduction モンキーストーリー
    Chapter 1 今、経営で起きていること
    Chapter 2 成功の罠(とそこからの脱出方法)
    Chapter 3 登りつめたい衝動
    Chapter 4 英雄と悪党
    Chapter 5 仲間意識と影響力
    Chapter 6 経営にまつわる神話
    Chapter 7 時間の中での歩き方
    Chapter 8 目に見えるものと目に見えないもの
    Epilogue 裸の王様

  • 一般に優れていると言われている経営者は本当にすぐれているのか、逆にダメ出しされている経営者は本当に無能なのか、なぜほぼ失敗するとわかっている企業買収が実施されるのか、なぜ役員報酬はあれほどたかいのか、などを定性的に語るとても面白い本。あとがきによるとこれらの定性的記述には定量的証拠があるそうなのでこれまた面白い。

  • ‪1966年の優良企業が2006年には2/3が存在していないという話を読んで思ったのは、時代の変化についていけなかった会社だけでなく、自らの理念を達成し堂々と引退した会社もあるのかな?ということ。倒産=負けとは限らないのかもしれないなと思いました。‬

  • 統計的に調査してみると、世の中の経営者は実はあんまり合理的な経営判断をしてなくて、人間心理に惑わされながら不合理なこといっぱいやってるんですよ、みたいな内容。だと思う。

    申し訳ないけどあんまり面白みが感じられなかったので途中で読むのを諦めました。

    以下メモ。

    ・新聞は実は紙面が小さいほうがコストも安くて読者にも扱いやすいのに、100年以上大きな紙面のまま。習慣を破るのが怖くて誰も変えられないから。

    ・人間には、自分だけが小さな損をするよりも、他の人と同じ失敗をして大きな損をする方がましに感じる性質がある。

    ・間違った方向に進んでいることに気付いていても、誰もそれを口にしなければ、行き詰まるまでみんなでその現状を維持してしまう。

  • タイトルと裏腹に内容は真面目で、様々な研究結果をもとに企業買収やリストラといった経営の世界で当たり前に行われていることについて、主に負の側面について解説されている。
    革新的な企業についての分析や、社員のやる気についての話もある。
    経営者ではない素人でも面白くスラスラ読めるのでおすすめ。

  • 経営学のウラ側が書かれた本。
    今までにない具体的な書きぶりですごく読みやすかった。
    あと、経営学についてこの本が全てだとは思わないけど、実態はこんなものなのかなと思った。経営学っていうとすごい学問っていう気はしてたけど。

    経営学の本だけど、経営しているのは人間なんで、経営というより、普段の生活でも当てはまることが多い。例えば、「自分だけが小さな損をするよりも、他の人と同じ失敗をして大きな損をするほうが、ずっとまし」「黙っていたら暗黙の了解」とか。

    意外だったのが、「社外取締役は、会社の方針に重大な懸念を持っていても、会社の戦略についてあまり反対しない」「経営陣は部下である経営幹部たちが会社戦略への懸念をあまり口には出さない」ということ。
    じゃあなんのために社外取締役を雇っているの?やっぱ体裁?株価対策?って思う。
    あと懸念してるなら言わないと、このまま突き進んだらおかしなことになるんじゃないの?

    特にピンときたのが、「何らかの理由で選ばれた部分的な結果ばかり見て、間違った結論を導き出す、選択バイアス」というところ。
    全体みないとな…

    基本的には、買収はうまくいかない・リストラは逆効果・研究開発部門は他者の技術を真似るため必要、というのが通常言われていることの反対で面白かった。
    確かに買収は1+1=3とか目指してやるわけだけど、なんだかんだ2で収まるか、それ以下の例も多々あると思う。投資銀行の思惑で買収しているケースもあるみたいだし。
    リストラは確かに会社への忠誠心はなくなるわな。短期的には効果はあると思う。でも長期的にはどうなのか…
    実際短期的な結果と求められている(株主等)し、ある種しょうがない部分もあるのかな。
    研究開発部門のことはその通りだと思う。

    全体的に読み応えがあっておもしろい!

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