終末のフール (集英社文庫) [Kindle]

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  • 「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」

    8年後に人類は滅ぶ。

    生きるとは。死ぬとは。
    いま、ここ、自分がいる意味とは。

    家族とは。恋人とは。
    人との繋がりとは。

    幸せとは。

    「世界の終わりがそこで見てるよ」と。

  • 終末をテーマにして繋がっていくストーリー展開が面白い。

  • ちょうどコロナが始まった時に読み始めて、あ〜これで世界が悪い方向にいったら、こんな状況になるんかな。とリアルに想像できた。でもその中でゆっくりと着実生きていく人たちが素敵やった。なんでも迷う人の話が好きでした。優柔不断やけど、優しくて温まる人。

  • 『夜と霧』を忘れないうちに、と思って読み切ってしまった〜
    どう足掻いても死ぬ、という事実を突きつけられたら私はそれを受け入れるまでにどれだけの時間がかかるんだろうか、それまでに誰も傷つけず生きることができるんだろうか、と考えさせられた
    最後に自分に委ねられた決断において、人間としての尊厳を守ることを選べる人でありたい
    欲を言えば自分の周りにいる人にも働きかけられる生き方をしたいなあ

    身を挺して息子を守る父親の話があったけど、果たして私はそこまでして誰かを守りたいと思えるでしょうか

  • 3年後に人類が滅亡する世界でどう生きるか。
    初めての伊坂幸太郎作品ですが、めちゃくちゃ面白い。
    非日常の中の日常。
    絶望の中の希望。
    死に向かう世界で生について誰もが考える。
    何度でも読み返したい。
    実を言うと大学時代に挑戦して2話目で挫折した作品でもある。
    それから10年近く経ったけど、今ではこんなにも心が揺さぶられるから不思議。

  • 8年後、隕石が衝突して、地球は滅亡する。
    その発表があってから、世界中が荒れた。
    発表から5年後の世界に生き、仙台で暮らす人々の物語を綴った連作短編集。

    2016年3月23日、電子書籍にて読了。
    先に挙げたあらすじだけですと、絶望の物語のようの感じられるかもしれませんが、まったく違っていました。
    せつなさはあるけれど、希望と優しさに満ちていました。
    伊坂さんの小説には、苦手な物もあるのですが、これはとても好きです。

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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