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- / ISBN・EAN: 4988105066854
感想・レビュー・書評
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ひまわり役の役者犬「イチ」の演技に見とれました。足取りから目付きから表現力がすごい。
とても感動できる映画だと思いますが、まあ綺麗事だけで終われないモヤモヤ感は残り、でもそれも含めてこの映画の狙いなんだろうかとか思ったり。
「罪の無い」犬を無責任に捨てることは人間のエゴだけど、そんなこと言ったらある犬は生かし、ある犬は殺してしまうなんて状況もエゴだし、ひいてはそもそもペットを飼うという行為自体エゴだしなあ…… とかとか。
ともかくそういうことを考えるきっかけを与えてくれたこの映画は私にとってはとても良いものでした。
若林さんアカデミー賞話題賞受賞おめでとうございます!(^_^)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
平松恵美子初監督、2013年作。堺雅人、中谷美紀、若林正恭、小林稔侍、吉行和子、夏八木勲、檀れい(ちょっとだけ)出演。
コメントから。
<コメント>
山田洋次監督と長年ともに仕事をしてきた、平松恵美子さんの初監督作品。だから家族と人情ものかと思ったら、ペットを飼うことへの人間の責任を扱った映画であった。
この映画で特徴があるなと思ったのは、監督が意図してかどうかは別として、ストーリーや映像以外の部分の想像を掻き立てて印象に残そうとする手法。
彰司が獣医の美久(中谷)といつ色恋になるのだろう…がその1つ。そうなったら安っぽいロマンスになるからそうしないんだけど、それがかえって、以後の二人の関係を想像させる。
ひまわりは助かったけど他の犬の行く末を映さないのもその1つ。ひまわりについてはハッピーエンドで結んでいながらモヤモヤ感が残るのは、ひまわり以外にも、殺処分される多くの犬が存在するからだ。このモヤモヤ感は、ペットの悲惨な結末を即物的に伝えるよりもはるかに、観衆に訴求力を持つ。独特の描き方だと思う。
<あらすじ(ネタバレ)>
保健所職員で飼い主のいない犬の殺処分を担当する彰司(堺)は、子連れで野犬のしば犬を捕獲し、殺処分までの7日間で里親を探そうとするが、野犬の母犬は人を噛むおそれがあるとして、保健所長の櫻井(小林)から殺処分を命じられる。
母犬は老夫婦の農家で可愛がられながら、老人ホームへの入所などで飼い主(夏八木)を失くし、野犬化したのだった。
母犬と心が通じ合えば、素直な犬になり、里親も見つかるはず。彰司の子らも母犬に名前をつけ(ひまわり)、そうして欲しいと彰司に頼み、犬の檻の隣で寝泊まりしだす彰司だったが、ひまわりはなかなか馴染まない。ついに当日、処分のために檻に入り、自身の至らなさをひまわりに謝り涙をこぼす。するとひまわりは、老人ホームに発つ時に流した飼い主の涙を思い出し、彰司に親愛を示すようになる。
彰司は子犬ごと犬を引き取り、最後は里親募集イベントである「愛犬フェア」に参加するシーンで終わる。 -
冒頭の、ひまわり(この時はその名前じゃないけど)と
老夫婦のエピソードはすごく切なかった。
必死で走るひまわりの姿が、、、
でも、その後の物語の本編部分にはいまいちのり
きれなくて残念。
オードリーの若林はなかなか役に合ってたと思う。
ただ、あれだけいる犬の中で、ひまわりだけに
あんなにこだわるところに引っかかってしまった。
他の犬をないがしろにしているとまでは思わなかった
のだけど。 -
タイトルには7日間とありますが、実はもっと長いです(^-^;。
内容的には「保健所に引き取られてきた犬達の話」ということで、ある程度ストーリー展開は想像出来ましたが、それでもエンディング間際にはちょっと感動。
ただし、ところどころ「ぬいぐるみ」丸出しのカットが堂々と出てくる為、結構気になりました。そんな映像なら、まだ無い方がまだマシだったかな・・・。 -
わんこのモフモフ癒しを期待して見始めたが、想像と異なり殺処分に関する話だった。それはそれで学びはあったかな。干支一巡前の映画だけど、現在の殺処分の環境や条件は当時からどれだけ変わっているのだろうか。それともあまり変わっていないのだろうか。
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実話なのかな?どれほど脚色されているか知りたい。
堺さんの語り掛けに泣かされます。
ずっと保健所のケージシーン犬たちがクーンクーン鳴いてるのがきつかった。これ、まじでほんとうに想像を絶するほどきつい仕事だな…全国47カ所もあるんだろうか…つらすぎる… -
こんなに泣いてしまうとは。自分にびっくり。
犬苦手なのに。
どんな動物にも生きてきた歴史がある。
それがどんな物語かを考えることが出来ればきっと心は通じ合える。 -
難しい問題。現実では、ハッピーエンドはレアになるのでしょうね。