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- / ISBN・EAN: 4959241927477
感想・レビュー・書評
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前から気になってた映画だったので、借りて観た。いい意味で予想通りだった。西洋人社会に暮らす有色人種として、こういう映画を観ると、いつもちょっと考えこんでしまう。でも、そうやって考える機会を持つのも良い事だと思う。嫌悪感を持ったり、卑屈になったりしちゃダメだけどね。
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舞台は1960年代、まだまだ人種差別意識が根強く残る時代のアメリカ。
南部の上流階級に生まれた作家志望のスキーターは、白人家庭で働く「ヘルプ」と呼ばれる黒人メイドたちの置かれた立場に疑問を抱き、彼女たちの本音を聞き出すべく直接インタビューを試みる。
しかしメイドたちにとって真実を語ることは居場所を失うことに等しい。はじめはインタビューに応じる者などいなかったが、1人の女性の勇気ある一歩がさらなる勇気を生み、ついには社会を揺るがすことになる。
人種差別問題を扱った作品なのに、後味が悪いなんてこともなく最後まであっさりスッキリ観れちゃうところがすごいなと思いました。
もちろんテーマがテーマだけに重い場面もありますが、同じ黒人差別問題を扱った作品の中でも、かなり見やすいほうではないかなと思います。
ミニーの豪快さというか、包容力がとてもすき…。 -
すごく良かった〜!テーマは重いし、みんながみんな最終的に幸せになったかって言われると難しいんだけど、出てくる人が良い人ばっかり(全部じゃない)だし、心が温まる。メイド達が自分の雇い主のことを語るところでは、酷い雇い主ばかりじゃなくて、信頼で結ばれてる人もいて、自分の仕事に誇りを持っているのも伝わってきて、前向きになれる映画を観て、自分も頑張ろう!って思えた!!
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監督 : テイト・テイラー
出演 : エマ・ストーン ヴィオラ・デイヴィス オクタヴィア・スペンサー ブライス・ダラス・ハワード ジェシカ・チャステイン
1960年代のアメリカ南部。黒人家政婦の存在が当たり前の地域社会で育ってきたスキーター。しかし、大学から故郷に戻った作家志望のスキーター(エマ・ストーン)は、“ヘルプ"と呼ばれる黒人メイドを差別する白人上流社会に疑問を抱き、メイドのエイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)に取材を申し込む。彼女たちにとって真実を語ることは南部という地域社会で生きる場所を失うことを意味する。初めは頑なに断るが、親友のメイド、ミニー(オクタヴィア・スペンサー)を巡るある事件をきっかけに、重い口を開きはじめるエイビリーン。社会からの報復を恐れながらもスキーターの執筆に協力する彼女たちの“心の声"は、やがて一冊の本となり世の中に驚くべき変革をもたらすことに―。 -
紹介文とパッケージの感じから受ける印象よりだいぶ重い話だった。
いい話だったけど、ありきたりな感じがするこの話がまだまだ必要とされていることに、アメリカの差別の現状があるんだろうと思いました。 -
歪んだ時代を強く生きた女性たちの話
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日本に住んでいると、黒人と白人問題を考える事は殆ど無いに等しいと思います。
でもこの映画を通して、考える機会をもらいました。
肌の色が違うだけで、仲良くなれないのですか?
白人と黒人の違いは何ですか?
容姿って、そんなに大切ですか?
どんな人間にも心があります。
そんな当たり前だけど、当たり前が通用しないという事。
家政婦という職業は、言葉は悪いですが便利屋さん。
家事の全てを任せられるという事は、立派な事だとも思い知らされました。
生活する上で大切な、衣食住を守り管理するという事。
差別という思いテーマですが、凄く入り込み易い作品になっていると思います。 -
こういう視点からの人種差別をテーマにした映画を観たのは初めてでした。
黒人奴隷の話といえば、ほとんどが綿花農場とかでの重労働で働かせるとかばっかりだし。
でもこの話って60年代の話なんですよねぇ。たった4,50年前の話。
タイトルの「HELP」は助けて~っていう意味ではなく、白人の上流階級の家庭で働く黒人メイドのことなんです。
家事から育児まですべて! 白人主婦ってなーんにもしないのねぇ。子育てぐらい自分でしろよ!って思いましたね(苦笑)。
主役の女性もそんな上流階級出身で、ヘルプさんに育てられたような女性。
たまたま家事のコラムを書くことになって、でも自分は家事ができなくて黒人メイドに教えてもらうんだけど、仲良くなっていけばなるだけ彼女たちの不遇さを目の当たりにし、レポートすることにしました。
でも、誰もが仕事を失いたくないから本音なんて言えるわけないし。
少しずつ心を開いて話し出す黒人メイドたち。
でもやられっぱなしじゃないんですよ、これが。見えないところで反撃もしていて笑えます。
意地悪役の白人女性がやられるところなんて小気味いいこと!あはは
だいたい、人間を人間と思っていないところが理解できない。
でも意地悪な白人女性ばっかりじゃなかったところに、少しは安堵できました。
彼女が書いた本によって黒人メイドさんたちの地位向上もなされたようですし。
でも、考えてみると、私たちのいる現代でもあることですよねぇ。
汚い仕事は安い賃金で貧しい国から働きにきた人たちがしているのも現実。
ちょっと複雑な気持ちにもなりました。
重いテーマを軽くコメディ要素をとりいれ、でもずしんと心に訴えるものがある秀作だと思います。 -
カラーパープルを思い出した。こっちの方がソフトだけど。
サンフランシスコで通りがかりのいかにも頭空っぽヤンキーにJAP!と威嚇されたとき、この国の(アングロサクソン人の)どうにも矯正しようがない、根の深い差別意識を身をもって感じた。
もっとひどかったのよね。
そして今でも世界中に差別偏見は溢れてる、情けないけど。 -
展開が王道過ぎるが、つい先日に見た『それでも夜は明ける』と
同じ黒人差別を題材に扱った映画としては後味も悪くなくて楽しめた。
今なおこういう黒人差別をテーマにした映画が作り続けられる
アメリカの差別の根の深さって想像し難いが。
時間が長めだが、テンポも良いし見やすかった。