戦火の馬 [DVD]

監督 : スティーブン・スピルバーグ 
出演 : ジェレミー・アーヴァイン  エミリー・ワトソン  デヴィッド・シューリス  ピーター・ミュラン  ニエル・アレストリュプ 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
3.70
  • (22)
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  • (5)
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241927460

感想・レビュー・書評

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  • 第一次世界大戦の戦場を駆け抜けた馬の物語。
    過酷な戦争を走り抜いた馬の生命力を描きながら、馬と出会った人間たち一人一人の物語でもある。
    戦争の中にありながら失われなかった人間性を敵味方の区別なく平等に描いており、かつ、民間からの徴発や軽んじられる命の価値、失われていく命といった戦争の暗い部分も照らし出している。
    美しい草原や、照明弾に照らされた夜の戦場を疾駆する馬の美しさ。ドイツ軍のキャンプに奇襲をかけるために、朝焼けに照らされた草原で、粉雪のように花粉の舞う中で馬にまたがり、抜刀して疾走していく英国騎兵たちのシーンは特に美しい。

  • 書評でかなり評判が良かったので、
    動物好きとしては一度観てみたいと思っていた。
    (→映画が公開されたときのCMを観たときも、
    観たいなと思った記憶があったし。)

    TSUTAYAで本を買ったら、
    当日無料特典があったので借りてきた。

    内容的には、『戦時中の「黒馬物語」』。
    (→毛並みは『鹿毛』だけどね?)

    ストーリーは結構雑。
    一つ一つの物語がさらっと組まれていて、
    感動する暇もなく次へと進んでしまったり、
    伏線とかがなさすぎ。

    もっとも、原作はとても評判よかったらしい。
    児童文学だと言うしね。
    多分これも『映画化』ゆえの悪しき部分かも。
    あ゛、『黒馬物語』と同じ運命的な。。苦笑。

    スティーブン・スピルバーグ監督、
    と言うので期待していたのだけど、
    舞台が『第一次世界大戦』と言うこともあってか、
    とても古くさく感じた。

    あと、馬がとても素晴らしい。
    人間が期待したように動き、
    人間が期待したように動かないでいる。
    あまりに無駄な動きがないので、
    CG馬かと思いきや、
    ほとんどが実写とのこと。
    ( ゚Д゚)ノ凸ヘーボタン。

    普通の馬とか犬とか見ているとわかるように、
    耳をくるくる動かしたり、
    突発的に首を振ったり、
    しっぽを揺すったり、
    皮筋を振るわせてみたり、
    じっとしていることが少ない。

    ところが撮影の間中、
    ほとんど動かない。
    さすが名馬(役馬?)。

    あと、見るに堪えなかったのは、
    ドイツ軍の野営地に乗馬突撃を掛けたのはいいが、
    隣接する森の中に用意されていた、
    機関銃(多分、『MG08重機関銃』)陣地の反撃により、
    騎兵隊はほぼ全滅。

    そのさまを俯瞰で流しているのだけど、
    お馬さんがほんとに綺麗に等間隔で、
    ばらけて倒れている。
    苺の種みたいになのだ。

    お馬さんはとても高価で大切な動物だから、
    多分そういう対処方になったのかもだけど、
    リアリティーに欠けてしまって、
    ちょっと冷めてしまった。

    馬の目から見た戦争と言うのとは違い、
    視点がよくわからなかった。
    ただ、
    沢山の人が悲しむのが戦争、
    そう言うメッセージは伝わった。

    鉄条網でがんじがらめのジョーイを、
    命の危険を冒してまで、
    白旗を揚げて助けに行く若いイギリス兵のコリン。
    また、
    同じ思いで出てきた敵方ドイツ兵のペーター。
    『ワイヤーカッターどうするんだろ?』
    と思ったらペーターの一言。
    そして、沢山放り込まれたカッターに、
    笑いと優しさを感じた。
    ↑ここのシーンが唯一心を打ったかも。

    つくづく戦争は愚か、
    &名作を映画化するのは高度なテクニックが要る、
    そう感じた映画だった。

    ○TSUTAYAレンタル

  • 馬というのは、美しい動物だなぁ、と思いながら見た。イギリスの田舎の風景も美しい。途中有刺鉄線にからまれた馬を助けに出るイギリス兵とドイツ兵のやりとりに心温まった。

  • お爺になったので、不幸な動物の瞳を観ただけで涙腺が緩くなるのだが、途中から「これ絶対作ってる…(CG)」というシーンが増えて感動は半減…。
    それでも相棒の身代わりに馬車馬になるシーンなどは号泣。

    でもやっぱり話が出来過ぎでしょ。
    たとえ奇跡の物語だとしても悲しい結末の方が現実的だし、それが返って鑑賞後も深く印象に残ったと私は思う。
    例えば「バルタザールどこへ行く」みたいなエンディングは一生忘れられない。

  • 綺麗で素敵な馬の映画

    演じてる?CG?

  • 戦争をするほとんど狂気と化した人類の間を駆け抜ける一頭の馬ジョーイ。本作はひたすら走る馬の美しさを撮りたかった映画なんだと思いながら観ていたのだが(じっさいそうなのだが)、そんなジョーイが戦火に巻き込まれた人間たちの理性を、敵味方の区別なく覚醒させていく様は感動的だ。イギリス軍の一兵卒とドイツ軍の一兵卒の心を奇跡的に結びつけ、死者と生者の心を結びつけ、果てには父と子の葛藤の間に入り。。。戦火の馬ではすまない、聖なる馬として生きたジョーイの半生。

  • 【舞台で観た物語】※近いDVDを参照してレビュー

    WarHourse(戦火の馬)の舞台を見た。とてもおもしろかった。

    目玉は馬の演技で、人よりも大きい模型を3人の人手操っていたが、まるで生きているようにリアルな仕草を見せてくれた。
    第一次大戦を象徴する記号(ドイツのベルギー侵略という始まり、塹壕、毒ガス、機関銃、鉄条網、戦車)もしっかり出ていて、その再現性も高かった。第一次大戦勃発からちょうど100年経ったのでこの舞台だったのかな、とも思う。

    以下物語論として。


    ■標が必要

    印象的だったのが、最後に主人公アルバートと馬のジョーイが再会を果たすとき、2人が息を吹きかけあう描写が会った。これは戦前に2人でやっていた癖。

    目が見えなくなった主人公の真後ろにいるジョーイ。この2人が既知であることを示す証拠が、この「息を吹きかけあう行為」だった。
    主人公が自分を主人公であると証明するための「標」がここで生きてきていた。

    目が見えなくなるのもうまい伏線だったが、「標」の重要性を再認識。
    物語前半の伏線が効果的に生きる演出なので、重視したいところ。


    ■「行って帰ってくる」のストーリーだった

    「向こうの世界」である戦場に行って、ジョーイを探して見つけ出し、男になって帰ってくるストーリー。
    戦争モノは実は大体このテーマで描けるんじゃないだろうか。戦場からの帰還となるキーは終戦。ガンダムもこれだな。

    「大切なものを探しにいく」というのはおもしろいテーマだった。馬のジョーイがさらわれた王女役ということになる。

    もう少し色々検討する余地はありそうだが、ここまで。

  • 「馬」が銃弾飛び交う具体的な戦場の正面戦力として駆り出されたほぼ最後の戦い、第一次世界大戦。だからこそ生まれる奇跡、そして感動物語なのだろう。◆が、綺麗ごとだけが余韻に残るというのは果たしてどうなんだろうという気もしないではない。騎兵隊戦術に対する自動小銃のため、それこそ馬がバタバタ死んでいくことの方が、大半の兵士、馬主、そして馬そのものの末路だったはずだから…。◆「カラーでよみがえる第一次世界大戦」というドキュメンタリーでの描写から想起できるモノの方が心に刺さるんだが…。

  • 時間があれば

  • ストーリー自体は想定できる展開。
    戦争中、馬が色んな所有者の所を回って色んな物を見て色んなことを経験し、最終的には無事元の持ち主のところへ帰ってくる。
    ただそれだけなのに、とても感動した。

    最初は畑を耕すだけだった馬が、戦争の騎馬として駆り出され、次に戦争を離れ少女の乗馬馬になり、そしてまた戦争に戻ったと思ったら今度はまるで奴隷のようにただただ大砲を運ばされる…
    同じ「戦争」というシチュエーションでもかつてはあんなに前線で重宝されていたのに…という展開に少し虚しさを感じる
    そのような時代の変遷と扱いの変動についての描写が上手い。そういや時間の流れといえば馬ジョーイが生まれたところからこの話は始まったなあ…

    あと、馬の美しさは必見
    私は馬が好きなので、終始馬に感情移入して見ることができたが、馬を動物園にいる家畜動物の一つ程度に思っている人でもこの馬たちのことを特別にかっこよく、美しい存在だと知覚できるのではないだろうか。
    CGじゃないの!?と思うシーンも多く、もしCGじゃないとしたらどうやってこの表情をさせたのか、メイキング方法がとても気になった。
    怯える目、怒る目、悲しむ目、怒りとともに見せる表情や体に走る筋など何を取っても美しい

  •  第一次世界大戦に送られた馬が飼い主の青年と再会しイギリスに戻るまでを描く。

     ベネディクト・カンバーバッチや トム・ヒドルストンなどイギリスの俳優が豪華に出演。
     馬の持ち主が変わっていくことで、様々な人物の戦争を描いていく。
     第一次世界大戦がちょうど馬が戦争にいらなくなる時だったんですねぇ。。。戦争の最初と最後での馬の扱いの違いには驚いた。
     この映画の何よりのポイントは馬が戦場を走る姿のかっこよさ。これに尽きる。。。

  • レンタル>お馬ちゃんに感動(泣)ガーコも可愛い♪元の調教主,少年アルバートとの巡り巡っての再会には泣ける。映像美,ストーリーの展開,共に安定感のあるイイ映画を観ました♪馬の演技力=自然な動きが凄い☆or監督,スタッフの馬への演技指導が巧いのか。。どちらにしろ素晴らしい!騎馬隊の葦の中から突撃するシーンや馬が戦車を乗り越えて疾走する様子等見所は満載で、とにかく映像美><。私的には一時休戦して馬を英兵と独兵が互いに助け合うシーンが印象的、まさに奇跡の馬^^。ラストの夕陽の場面も美しい。

  • ⭐️3.5
    ウマウマ

  • トム・ヒドルストン目的で観賞。
    (最近、俳優目当てで観ることが多い。
    ミーハーでちょっと恥ずかしい)

    トム・ヒドルストンの出演時間は短かったけど
    黄土色と青の軍服姿がそれぞれ格好良かったが
    特に黄土色の軍服がよく似合っていた。

    ベネティクト・カンパーパッチも出演していた。
    ベネは声で登場が分かった。

    一頭の馬を通して見るそれぞれの人にとっての第一次世界大戦。
    日本人にとっての戦争とは全然違うと思った。

    印象に残ったのは
    ジョーイ(馬)が有刺鉄線に絡まった時に敵同士で協力し合って
    ジョーイを助けたシーン。
    そして助け出した後にどちらが連れて行くかで揉めそうになったシーン。
    このシーンを見ながら涙が出てしまった。

    キャストが発表される直前まで
    主人公役にエディ・レッドメインが噂されていたらしい。
    でも、実際は違う俳優に決まった。
    これは正解だったと思う。
    育ちの良いエディ・レッドメインでは
    主人公の田舎臭さと朴訥さは無理だったと思う。
    (そういう意味で「レ・ミゼラブル」のマリウスはピッタリだった。)
    特にトムヒと共演するシーンでは
    二人の立場の違いを感じられなかったと思う。

  • 馬って本当に賢い生き物なんだだそうですね

    WWⅠの戦争形態の移り変わり
    できれば国ごとにちゃんと言葉変えてほしかったなあ

  • 安定のスピルバーグ印
    あの馬は数年間、戦場を彷徨っていたわけか

    戦場のシーン(塹壕戦)は
    「P・R」に比べるとかなりおとなしめ
    戦車の登場には、インディ3を思い出すなぁ

    お母さん役は「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ (1998年)」
    に出ていた人

  • とにかく馬の「演技」にひたすら感動する映画。いったいどうしたらこんな具合に馬を動かすことができるのかと感嘆するわけである。
    しかし、話自体は一種のおとぎ話のようなもので、エンディングもだいたい予想がつくわけで、作品として見たときにはそんなに高いポイントは出せない気がします(調べたら原作は児童向きの小説)。
    といっても、戦争映画として見たときに騎兵による奇襲攻撃や塹壕戦などのあり方を再現してくれたところはさすが。
    まあ、そんなこんなで★は4つですね。

  • 感動しました!
    いや、”感動しました!”なんて言葉が安っぽく感じてしまう位の大作です。
    戦争は人間だけが犠牲になるのではなく、多くの動物も戦地に駆り出され、犠牲になった事を忘れてはならないと思いました。最後にエミリーのおじいさんに一言、
    ”有難う!”

  • 舞台がイギリスとはとても思えない映画。途中までわざとらしくて見る気が失せたが、最期は見せ場が多かった。お約束どおりなんだけど、どうすれば泣かせられるか、心得ているということなんでしょう。でも、やっぱり作り物じみていて、なんか嫌。

  • 良い映画観た!って気持ち!ジョーイが健気にも期待に応えるシーンがきゅんとくる~  スティーブンスピルバーグのファンタジーの表現好き

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