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- / ISBN・EAN: 4959241927460
感想・レビュー・書評
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第一次世界大戦の戦場を駆け抜けた馬の物語。
過酷な戦争を走り抜いた馬の生命力を描きながら、馬と出会った人間たち一人一人の物語でもある。
戦争の中にありながら失われなかった人間性を敵味方の区別なく平等に描いており、かつ、民間からの徴発や軽んじられる命の価値、失われていく命といった戦争の暗い部分も照らし出している。
美しい草原や、照明弾に照らされた夜の戦場を疾駆する馬の美しさ。ドイツ軍のキャンプに奇襲をかけるために、朝焼けに照らされた草原で、粉雪のように花粉の舞う中で馬にまたがり、抜刀して疾走していく英国騎兵たちのシーンは特に美しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
馬というのは、美しい動物だなぁ、と思いながら見た。イギリスの田舎の風景も美しい。途中有刺鉄線にからまれた馬を助けに出るイギリス兵とドイツ兵のやりとりに心温まった。
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戦争をするほとんど狂気と化した人類の間を駆け抜ける一頭の馬ジョーイ。本作はひたすら走る馬の美しさを撮りたかった映画なんだと思いながら観ていたのだが(じっさいそうなのだが)、そんなジョーイが戦火に巻き込まれた人間たちの理性を、敵味方の区別なく覚醒させていく様は感動的だ。イギリス軍の一兵卒とドイツ軍の一兵卒の心を奇跡的に結びつけ、死者と生者の心を結びつけ、果てには父と子の葛藤の間に入り。。。戦火の馬ではすまない、聖なる馬として生きたジョーイの半生。
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【舞台で観た物語】※近いDVDを参照してレビュー
WarHourse(戦火の馬)の舞台を見た。とてもおもしろかった。
目玉は馬の演技で、人よりも大きい模型を3人の人手操っていたが、まるで生きているようにリアルな仕草を見せてくれた。
第一次大戦を象徴する記号(ドイツのベルギー侵略という始まり、塹壕、毒ガス、機関銃、鉄条網、戦車)もしっかり出ていて、その再現性も高かった。第一次大戦勃発からちょうど100年経ったのでこの舞台だったのかな、とも思う。
以下物語論として。
■標が必要
印象的だったのが、最後に主人公アルバートと馬のジョーイが再会を果たすとき、2人が息を吹きかけあう描写が会った。これは戦前に2人でやっていた癖。
目が見えなくなった主人公の真後ろにいるジョーイ。この2人が既知であることを示す証拠が、この「息を吹きかけあう行為」だった。
主人公が自分を主人公であると証明するための「標」がここで生きてきていた。
目が見えなくなるのもうまい伏線だったが、「標」の重要性を再認識。
物語前半の伏線が効果的に生きる演出なので、重視したいところ。
■「行って帰ってくる」のストーリーだった
「向こうの世界」である戦場に行って、ジョーイを探して見つけ出し、男になって帰ってくるストーリー。
戦争モノは実は大体このテーマで描けるんじゃないだろうか。戦場からの帰還となるキーは終戦。ガンダムもこれだな。
「大切なものを探しにいく」というのはおもしろいテーマだった。馬のジョーイがさらわれた王女役ということになる。
もう少し色々検討する余地はありそうだが、ここまで。 -
時間があれば
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第一次世界大戦に送られた馬が飼い主の青年と再会しイギリスに戻るまでを描く。
ベネディクト・カンバーバッチや トム・ヒドルストンなどイギリスの俳優が豪華に出演。
馬の持ち主が変わっていくことで、様々な人物の戦争を描いていく。
第一次世界大戦がちょうど馬が戦争にいらなくなる時だったんですねぇ。。。戦争の最初と最後での馬の扱いの違いには驚いた。
この映画の何よりのポイントは馬が戦場を走る姿のかっこよさ。これに尽きる。。。 -
⭐️3.5
ウマウマ -
馬って本当に賢い生き物なんだだそうですね
WWⅠの戦争形態の移り変わり
できれば国ごとにちゃんと言葉変えてほしかったなあ -
感動しました!
いや、”感動しました!”なんて言葉が安っぽく感じてしまう位の大作です。
戦争は人間だけが犠牲になるのではなく、多くの動物も戦地に駆り出され、犠牲になった事を忘れてはならないと思いました。最後にエミリーのおじいさんに一言、
”有難う!” -
舞台がイギリスとはとても思えない映画。途中までわざとらしくて見る気が失せたが、最期は見せ場が多かった。お約束どおりなんだけど、どうすれば泣かせられるか、心得ているということなんでしょう。でも、やっぱり作り物じみていて、なんか嫌。
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良い映画観た!って気持ち!ジョーイが健気にも期待に応えるシーンがきゅんとくる~ スティーブンスピルバーグのファンタジーの表現好き