確率論的思考

著者 :
  • 日本実業出版社
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感想・レビュー・書評

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  • 思い込みが強くて、楽に相場で勝とうと考えている方は読んでみてください。
    まさにそれは私のことですが、この本は大変勉強になりました。
    著者は色々な場面で、この確率論的思考が活用できる例を挙げています。
    他人の評価に関して印象的だったものです。
    「人は、他人のすべてを知ることはできないし、他人の能力を正当に評価することもできない。他人の能力を一目で見抜けると自信を持っている人は少なくない。そのほとんどはヒューリスティックであり、一種の思い込みにすぎない」

  • あらゆる物事に対する心構えが説かれた本。
    結構難しいので、2度3度読みたいが、ざっと一読した限り以下の要素が大切だと感じた。
     ・長期的視点に立つ
      ∟明日の利益や成功を求めると確率論的には失敗の確立がかなり上がるが、長期的視点で見ると成功の確率が増えていく
     ・失敗=悪にしない
      ∟失敗を悪にすることで「小さな失敗」を積み重ねづらくなる。その積み重ねがないことでいきなり「大きな失敗」をしてしまう可能性が高まる。
     ・認知バイアスを認知しておく
      ∟成功した場合は「自分の力・能力」、失敗した場合は「偶然だ」などと思い込む癖や、事実に対する解釈をする場合に入る「よいこと・わるいこと」は必ずしも主観が入っている。つまりそれらを認知バイアスと呼び、それをなるべく排除する心構えがない限り、誤った選択をしてしまいがちになる。

    上述のようなことが、歴史や株式の世界、世の中の会社を事例に記載されているため、難しいながらも感覚的な納得感があり、多少時間はかかったが読み切ることができた。
    自分がこの先、成長していくためだったり、望んでいる方向へ進んでいくために、確率論的思考を心構えとして望んでいくほうが、長期的に見るとよい結果を生みそうだ、と思うこともできた。是非、日常生活にこの思想を取り込んでいこうと思う。
    ※ただ、完全納得するためにはあと2・3回読みたい。

  • 不確実性の高い世界では、天才の独裁よりも、多様的で失敗に寛容な長期的な対応が求められる

  • [出典]
    武蔵野中央図書館

  • 不確実な世界では、長期的な視点を持つことが大切だ。繰り返すが、偶然はコントロールすることができない。人がコントロールできるのは、確率だけである。成功する確率、勝てる確率を高めるように努力することはできる。そして、その確率は長期でしか現れないとすれば、長期的視点でものを考えていかざるを得ない。(P.188)
    というメッセージが印象に残った。

  • 行動経済学的な内容
    例えがクドイ

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著者プロフィール

金融アナリスト、コンサルタント。
株式会社ミリタス・フィナンシャル・コンサルティング代表取締役。シグマベイスキャピタル株式会社シニアフェロー、シグマインベストメントスクール学長。
1963年生まれ。1985年一橋大学経済学部卒業。日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。デリバティブの商品開発、ディーリング業務に従事。2000年よりUFJパートナーズ投信(現三菱UFJ投信)にてチーフファンドマネージャーとして債券運用、新商品開発、フロント・リスク管理、ストラクチャード・プロダクツへの投資などを担当。その後不動産ファンド運営会社社長、生命保険会社執行役員を経て2012年より現職。

「2021年 『「不確実性」超入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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