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- / ISBN・EAN: 4988104076977
感想・レビュー・書評
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1984年、アイスランドで起こった海難事故のドキュメンタリー映画。冬の大西洋沖で小型漁船が転覆。次々と凍死する漁師たちの中、ただ1人生き残ったのは泳ぎも不得意な小太りの男。ヒーローとはほど遠い風貌だが、彼は6時間泳ぎ続け、沿岸にたどり着き、救助される。
常人であれば、暗く冷たい海の中で1時間も生存することはできない。彼は超人なのか、それとも何かを隠しているのか。
この実話をハリウッドが映画化すると、全く違ったテイストになるんだろう。そんなことを想像しながら観ると非常に面白い。これがアイスランド映画のテイストだ。
現実とは、映画のように都合の良いオチもなく、夢も希望もないかもしれない。が、想像できない奇跡がある。日差しが弱くて火山も氷もあるアイスランドなら、そんなことがあっても不思議じゃない気がする詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実話を基にした作品。奇跡的な生還と、それだけでは終わらないところに北欧らしい冷静な視点を感じる。鑑賞後は何とも表現しがたい感情が残る。
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極北の海で遭難して海中に投げ出されたが、泳ぎ続けて奇跡的に生還したアイルランドの漁師の男。そんな彼は、科学的見地からその奇跡を解明するという一見ごもっともに見える社会的な要求に振り回されてモルモットにされる。研究の結果、ある特異性が発見され、時の人となるものの、そこには居心地の良さはなく、何か寂寞とした焦燥感だけを感じていた。そして彼は故郷へと帰郷し、自身の経験した顛末を残された遺族に伝え、また元の生活へと帰って行く…
ただただ平穏で波風の立たない凡庸な毎日が、何ものにも変えがたいものである事。現実が物語る真実の生きるを伝えるいい作品でした。 -
アイスランドの実話。
真っ暗な冷たい海に一人…。生きて帰りたいという願いは皆同じはずなのに、生死を分けるのは一体何なのだろう。体力・気力・生への執着か?私はあっという間に溺れそう。
生還した後の葛藤を克服するのも苦しかったろうな。主人公さんが、幸せに暮らしてくれてたらいいなあ。 -
肥満万歳!脂肪万歳!
ところで、これ最後に「アイルランドの漁師たちに捧ぐ」という字幕がでてくるんだけど、本当は“アイスランド”ですよね。画面には"Islenska"って出てるのに。。。 -
実際の海難事故を淡々と映像化したもの。
仲間を突然失う悲しさと、なぜ自分だけ生き残ってしまったのか。周りは奇跡と言って科学的にな調査も行うが、自分自身の心の空虚さは埋められない。