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人形つかいの感想・レビュー・書評
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「ナメクジ」と表現されるタイタンからやってきた生物にとりつかれ操られる人類が、この生物の支配から脱出すべく闘う物語。ハインラインの作品の中ではかなり過酷な物語ではないだろうか。不屈の精神を持つ機関捜査官サムが一人称で発端から最終幕までを語ってゆく。寄生生物「ナメクジ」は人間にとりつき自我を奪うのみならず、とりついた人間が持っている情報も自分の物にする。人間のみならず動物にもとりつき、自己増殖しながらどんな包囲網もくぐり抜けて広がってゆく。作品が書かれた時代がかなり古いため、ソビエト連邦が出てきたり、想定された科学技術も21世紀になって読んでみるとしっくりこないため、未来の物語というよりも、遠い昔に分岐した別の世界線の過去の物語のように感じながら読んだ。
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