- Amazon.co.jp ・電子書籍 (194ページ)
感想・レビュー・書評
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クレディスイスのようなプライベートバンクがどのような理由でマネーロンダリングの温床になっていたのかという話から、カシオ事件やライブドア事件、北朝鮮の兵器開発、バチカンと紛争ダイヤといった実例について、金銭の動きをフローにしてどのように資金を洗浄したかを解説している。
通貨スワップのマッチングビジネス、というアイデアは非常に面白い。本書の刊行から10年経っているが、ビジネスとして始めてる人がいるのか気になる。
今なら暗号通貨を絡めた洗浄方法等もあるのではないかと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今のところその予定はないけど‥
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壮大な印象のタイトルだが、読んでみると「マネロンは意外に身近」という気になってくる。いくつかの金融事件を平易な言葉で紹介しながら、プライベートバンクの実情や国家の策謀などをわかりやすく解説している。
最初に出てくるカシオの詐欺事件はまったく知らなかったので興味深く読んだ。有名なスイス銀行や北朝鮮の偽札の話などは、幻想を打ち破られるような展開。地下銀行とテロリストの話はちょっと考えさせられる。
最後のマネロン入門は実際に自分がやることをちょっとだけ想像しながら楽しく読んだが、実行することはないだろう。多分。おそらく。もしかして・・・? -
ライブドア事件についての解説が興味深い。とても複雑なスキームで、取り締まる方も大変だと思った。
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マネー感覚がなさすぎて、完全なる無縁な世界だけども、世界はやっぱりお金で動いてる。本の半分ぐらいは戦争経済の話のような気もした。世界の法体系のきめ細やかな複雑さが逆にこういった人たちにはありがたいのかもしれない。
スマホの普及で個人間決済も可能になり、このままマネーの情報化が加速を続けると、グローバル化ということすら概念として消えるぐらいお金の流通は見えなくなっていくんじゃないかな。 -
蛇の道は蛇。。。
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事例集的な感じでちょっとまとまりがなく、入門者には分かりにくい箇所がいくつか。
でも、話はとても面白く、引き込まれてしまった。