- 本 ・電子書籍 (155ページ)
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『第4章 なぜ武豊は勝てなくなったのか』
読みたかったのは、ここ。
藤田の見解を在り体に云えば、「いい馬が回ってこなくなったから」。
身も蓋もありませんな。
まあ武豊は、いい馬に乗ったら確実に勝たせる、という点で名騎手だったのだけれど。
それにしても、80年代後半〜90年代〜00年代前半とずっと競馬を見続けて身からすると、あの武豊が重賞を殆ど勝てずリーディングの下位に甘んじているということが未だに信じられなくもある。
藤田がこんな世捨て人みたいになって、騎乗数が激減しているという事実も正直知らなかった。
もはや自暴自棄になったかつての名騎手の暴露本、といった体で、藤田が岩田康誠や福永を嫌いなのはよく伝わってくるけど、大手馬主や調教師、外国人ジョッキー、エージェントを批判するのではなく「悪いのはJRA」の一言ですべて締めくくってしまうのは、まだまだ正直になりきれてないのかな、とも。
エージェント制導入なんて全然知らなかったけど、すり合わせからモジュール化へという世の流れを受けているようでいて、元・競馬記者が人脈を生かしてエージェント業をやってるなど、確かに中途半端なんだよな。
それにしても、1996年をピークにJRAの売り上げが半分近くに激減しているのはまだしも、入場者数もほぼ半減というのはかなりショッキングだった。
ダービーや有馬記念での、あの地響きが唸るようなスタンドの大歓声が懐かしい。
また競馬場に行ってみようかな。 -
競馬は好きなんだけど、今はそんなに魅力を感じていない。だから「そうだったのか」と、裏付けるようなこともいくつか感じられた。
それにしても、現役騎手さんが「ここまで書いいていいの?」と思えるところがしばしば見受けられた。 -
彼は現役騎手です。
本音や競馬界の現状を事細かに記しており、嘆いていました。
彼ほど実績ある騎手が、何故騎乗数減ったのか?
……と以前から疑問を抱いていたが、読んでみて理由が分かりました。
以前ほど馬券を購入しなくなったとはいえ自分も競馬ファンのひとり。
個性ある騎手が減っている現状がとても嘆かわしいです( ノД`)… -
競馬の事詳しくないけど売れてるから読んでみようと思ったら、案の定何の話だか分からなかった。あうあうあー。
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若い頃はそんなに好きでもなかったけど、今となっては、武豊と横山典と藤田が、楽しかった頃の競馬を思い出させてくれる。彼のデビューした91年から数年間が競馬が一番おもしろかった。内容もおおむね同感。もはやどうにもならないというのも同感。隠居願望があるのも同じ(@_@)注が多いので正味1時間くらいで読んじゃったけどね。
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意外と知られていない騎手生活が赤裸々に語られている。現在のJRAのよくない部分も惜しげもなく語られていて、競馬好きな私には目から鱗の一冊だった。
それにしてもアスリートはどの世界も厳しい…。
著者プロフィール
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