心がささくれた今の自分にぴったりの作品だった。
だから原題も邦題も、タイトルが子供っぽすぎるのが勿体ないと感じた。
ユダヤの文化に少し触れられ面白かった。
あっちでは13歳になると成人式として親戚を呼んでパーティーを開くそうで、とても新鮮だった。(女子は12歳)
日本の七五三みたいな感じかな。
この映画の主人公ノノは、あと数日で成人式を迎える。
しかしその割に、周りの大人は子供扱いばかりして、死んだ母について何も話してくれない…
面白いことをしたつもりが失敗、突拍子もないことをして周囲に迷惑をかけたり、若干問題児だ。
自分も幼くして父子家庭で、母親のことは伏せられていたから、かなりシンクロして観ていた。
スタッフロールが流れる頃には、この作品で何か昇華された気持ちになった。
ほんの2日ほどの旅だけど、成長していて微笑ましい。
突っ込みどころ多々あるけど、ほどよいスリルと優しさが入ったロードムービーの佳作だと思う。
しかし、ガビー強い。でっかい熊のぬいぐるみみたい。