長英逃亡(下)(新潮文庫) [Kindle]

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  • 牢名主、火付け・脱獄、逃亡。最後は十手による殴打で死亡、塩漬けにされて打ち首になる。
    シーボルト、二宮啓作、宇和島藩伊達宗城、薩摩藩島津斉彬、鳥居耀蔵、遠山景元(遠山金四郎)が登場し、
    幕末初期の国内情勢がわかる。
    また、初期の隠れ家が尾間木(東浦・緑区大字大間木84)にあり、
    現在でも「旧高野家離座敷」として、
    江戸時代末期の蘭方医・高野隆仙の離れが残されている。
    今度見に行ってみようかな。

  • 残念ながら長英は最後は捕縛される。歴史では彼は捕縛時に自刃したと書かれているが、著者の見解は違ったストーリーで描かれる。私もその見解が正しいのでは、と思う。それにしても長英の家族のその後は悲惨であり、それを知ると、一時の感情に任せて幕府批判の書物を書くような軽率な行為と、多くの人を巻き込んだ逃亡劇としての首謀者である長英本人にも、若干の怒りを感じてしまう。お前エゴ強すぎだろう、と。

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著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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