ほかならぬ人へ (祥伝社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 2つめの話、面白かった。
    黒木みたいな破滅の道しか歩めない人のふと見せる愛情深さってなかなか罪。

  • 直木賞を受賞したらしい作品だったので読んでみた。複雑な恋愛のかたちを描いたものだが、自分にはどっちの作品もあまり好みでなかったのが残念だった。そういう恋愛はあるんだろうけれど、どれも理解しきれないものだった。

  • 直木賞読破チャレンジ2冊目

    ほかならぬ人へとかけがえのない人への2作品

    ほかならぬ人への明生の「人生は復讐だ」という言葉、すごく共感できた。人は断りもなくこんな自分として生まれさせられ、断りもなくその自分を奪われてしまう。
    この前に読んだ本が、風に舞いあがるビニールシートで、難民の苦しさと今の日本の恵まれている様子が対比するように描かれていたけど、日本のような安全な国で恵まれているように見える人達も、何かを求め続けていてそれぞれの人生で修羅を生きているんだよね、と思った。
    もちろん生死の危機に晒されている人生とは違うけど、持っていたら持っていたなりの苦労もあるなと。望んでもないのに生まれたってことだけで負わされる苦労、辛さ、などなど復讐して見返したいって思ったこと私もある。

    白石さん作品は恋愛がハッピーエンドでないことが多いイメージだけどこの2作もそうでした、ベターじゃなくてベストな相手、証拠の見つけられるような相手が見つかるといいな…(こういう他力本願な書き方すると渚に怒られるかもしれませんが…)と思いました。

  • 初めての作家さんで文章はとても読みやすかったけど、好みではなかった。村上春樹さん好きの方に好まれそう。

  • 初めて読んだ作家。ストーリーは先が気になり、読んでしまうけど、テレビドラマとかの原作にすればいいかも。

  • 単体の長編小説だと思って購入したら、途中で、表題作の「ほかならぬ人へ」の他に「かけがえのない人へ」という別の話が入っていると分かり、がっかりした。

    以前、白石一文さんでは「一瞬の光」という小説を読んだことがあるが、数年前に読んだということもあるものの、まったく内容を覚えていない。本作についても、ほんの1週間で内容のほとんどを思い出せないので、すぐにどんな内容の本だったのか忘れてしまうだろう。(ただ単に自分の記憶力の問題??笑)

    「ほかならぬ人へ」
    唐突な終わり方が残念だった。香水の話がよく分からなかったけど、その匂いというのが、「この人だ」という証拠なのだろうか?何だか、男の幻想というか、嘘だと思った。

    「かけがえのない人へ」
    不倫し倒しておいて、ごちゃごちゃ言っていて共感が出来ない。

    直木賞を受賞したということで、文章自体はそこそこ入って来やすいのだが、いかんせん話のストーリーが弱い。今後、この著者の作品はしばらく読まないだろう。

  • 直木賞受賞作ということで読んでみた。感想としては、男と女の間、その感情にはいろいろなパターンがあるんだなあというだけ。
    スラッと読めるので暇つぶしによい一冊。

  • 香りの描写はまいった。まいったな。

著者プロフィール

1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋に勤務していた2000年、『一瞬の光』を刊行。各紙誌で絶賛され、鮮烈なデビューを飾る。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞を、翌10年には『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞。巧みなストーリーテリングと生きる意味を真摯に問いかける思索的な作風で、現代日本文学シーンにおいて唯一無二の存在感を放っている。『不自由な心』『すぐそばの彼方』『私という運命について』など著作多数。

「2023年 『松雪先生は空を飛んだ 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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