The Impossible Knife of Memory (English Edition) [Kindle]

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  • 著者:米国人 舞台:米 時代:現代 視点:女
    高校、退役軍人、PTSD、父娘、家族問題、恋愛

    母親を幼くして亡くし、負傷から現役を退いた元軍人の父親と二人で暮らす十七歳のヒロインHayley。長い移動暮らしの末に父の故郷に落ち着いた父娘だが、悪化するPTSDに悩まされ、仕事をせず、酒に浸り、いつ癇癪を起こすか分からない父親に、Hayleyは気が気ではなかった。
    そんな不安の種を抱えながら、高校にまともに出席するようになった彼女は、同級生の少年Finnに出会う。無愛想に対応するHayleyにしつこく付きまとい、表面上はお気楽に振る舞うFinnだが、実は彼自身にも隠している悩みがあった。

    戦場での生々しい記憶、生き残った者としての罪悪感…壊れてしまったお父さんと、そんな父を不安に見つめる娘。過去の記憶に襲われたり、父親の無事を案じたり、パニック状態に陥ったHayleyの心理が凄くリアルで切羽詰まっていて、読んでいるこっちまで不安な気持ちを掻き立てられるくらいだった。

    周囲と打ち解けようとせず、思考も言葉も態度も辛辣で、すぐに不機嫌になったり、自分本位な行動をとったり、パニックの発作を起こしたり、ものすごく扱い辛いヒロインのHayley。『Wintergirls』のLiaもそうだったけれど、ヒロインがとんでもないトラブルの塊。
    そんな彼女にアプローチをかける少年Finn。前半は二人の可笑しなやりとりや会話に、すごく胸をときめかされた。
    “What's her name again?”
    “Her name is Hayley.” He straightened up and handed me the cup of marigolds. “Hello, Miss Blue.”
    特にこのシーンなんて、額縁に入れて飾っておきたいくらい、本当に素敵。
    けれど段々と、Hayleyの勝手な振る舞いに対して寛大なFinnを見ていて、彼にはもっと支えになってくれるような相手が相応しいのになあ、と思わずにいられなかった。Hayleyのどこがいいんだろう。

    最後のお父さんとの対話、父と娘の愛にはうるっときた。

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