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感想・レビュー・書評
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2013年7月の参議院選で東京選挙区から出て落選した民主党の鈴木寛の著書。参議院選が終わってから読んだ。経済産業省出身で実務的な能力もあるのだろう。ネットにも積極的に関わり、ITにも強いと評判があった。
TV局によるステレオタイプの生産と、二項対立と二分法、これを商業的観点からやられることに対して強い不満があったのだと思う。マスメディアの影響力は別の形で使われるべきではないのかと。原発の対応で、いよいよこれではいけないと強く思ったのかもしれない。
震災後の電力不足時期でのナイター中止や開幕順延の問題で、読売の渡邉恒雄の反応はやはりいただけない。
民主党が下野した後に出版された本であり、TV報道についてこのような形で公式に言及することは、現職として来るべき選挙でTV局に冷遇されるリスクも認識をしていたことだろう。それともさらに先を見ているのだろうか。
「視聴率至上主義のテレビが政治家を殺すといっても過言ではありません」
と書いたとき、今般の選挙の結果でTV局との確執が要因としてあったのかどうかはわからないが、自らのことと捉えていたのだろうか。政治家だけでなく、政治まで殺してしまうのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示