蟹工船 ─まんがで読破─ [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 原作には無い展開やキャラクターを設定している。それを肯定的に捉えるかどうかは人によって変わりそう。

    自分は演出が過剰なように感じたので、マンガ蟹工船の方が好み。

    2008年ごろに蟹工船がブームになったが、同年にはリーマンショックが起こっていたことを思い出した。若者が非正規の不利な条件で働かざるを得ないという背景があったが、現在はそれに比べれば改善している。それが不可逆のものではなく、今後も景気の波によって繰り返しそうな気もする。

  • 無理矢理働かされていた人達が一揆を起こす

  • 古典の名著をわかりやすく漫画で表現してくれる「まんがで読破」シリーズ。
    今回は、小林多喜二さんの『蟹工船』を漫画化。

    ひと言で言うと、
    「ひと昔前の時代を舞台にしたリアリティのあるカイジ」

    これが現実にあったことなら、マジでヤバい。
    『北斗の拳』の世界のような惨さが描かれている、と言えばわかってもらえるだろうか。

    この時代の作家さんの作品って、その時代背景、生き方、価値観をすごくリアリティを保って表現されている気がして、魂の叫び的なものを感じる。読み終えた後、心をえぐられる感覚に近い何かが残る。

  • あまりにも壮絶な搾取。マンガが視覚的にもうったえかけてきて、思わず体が固まってしまいました。プロレタリア文学の金字塔がこんなにも手軽に読めてしまうとは、ありがたいです。ただ、原作を手にする勇気はわきませんでした。辛すぎです。

  • 今も本質はこの頃と変わっていない

  • 原作読了後の頭の整理のために読みました。個々のキャラが強すぎちゃうので読んでいて違和感はありますが、原作の伝えたかったことはざっくり書かれていると思います。一部、原作にない場面があったりもしますが、やや会話内容の難しい原作に比べれば、そこは漫画の優位性を生かして比較的頭に入ってきやすいです。

  • あぁこんな時代も。。。じゃないな。過重労働とか、いまでも本質は変わらないし。
    むしろ格差は陰湿なかたちで広がってるんじゃ? こころまで貧しくなったらあかん。

  • kindle10円セール。内容すっかり忘れていて、あー、こんな感じだったなと。元の話にはそこそこ忠実だったような気がするが、それもあまり自信はない。
    SABU監督した映画版も10年くらい前に見た記憶があるが、それも高良健吾とTKOの二人がよかったことくらいしか記憶にない。

  • 今度は原著を読んでみよう。

  • 映画「ビリギャル」で、主人公が『蟹工船』を読んだ感想を熱く語っていたのを見て興味が湧き、とりあえず漫画で読んでみた。

    生まれる時代や環境が異なれば、自分も蟹工船や炭鉱などの劣悪な職場で働いていたかもしれないと思うとぞっとする。

    今の日本はそこでの一人一人の働きが土台として築かれているのかと思うと感謝の気持ちしか浮かばない。

    少なくとも今の自分は本当に幸せな環境にいると思わされた。

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著者プロフィール

1903年秋田県生まれ。小樽高商を卒業後、拓銀に勤務。志賀直哉に傾倒してリアリズムの手法を学び、28年『一九二八年三月一五日』を、29年『蟹工船』を発表してプロレタリア文学の旗手として注目される。1933年2月20日、特高警察に逮捕され、築地警察署内で拷問により獄中死。

「2008年 『蟹工船・党生活者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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