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感想・レビュー・書評
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武士道 ─まんがで読破─ 新渡戸稲造
西洋の道徳は「キリスト教」という背景があるのに対し、日本は「無宗教」なので何もない。新渡戸稲造は外国人に聞かれて困った。そこで日本にも「武士道」という道徳規範があったと・・・。それを簡単に漫画で解説したのが本書である。読みやすくていいのだが、少し軽い。それと考え方が時代錯誤だ。他人を思いやる優しさや。正義感には共感させられる点が多々あったが、自分の妻を「愚妻」と呼んだり、土産物を「つまらないものですが・・・」と表現するところは、現在的ではない気がする。特に、妻に対する態度はパワハラである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
以前に読んだことがあるはずなのですが、「武士道」ってこんな作品だったかな?というのがまずはじめの感想です。勿論細部は覚えてないのですが、印象が全く違っていました。
ですが作品成立の目的や意義なども含めて簡潔にまとめてあることは明らかなので、このお値段で、少々の時間で読めるコミック形式であることも考慮すれば、なかなか良い企画作品かなと思いました。 -
日本人ということを誇りに思う。
日本の歴史を改めて学ぶべきだと感じた。
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11円で購入( ´ ▽ ` )ノ
旧5千円札おじさん( ´ ▽ ` )ノ
「花は桜木 人は武士」……岩鬼正美の元ネタだ( ´ ▽ ` )ノ
ほか 武士に二言はとか 武士は食わねどとか 武士の情けとか お天道様が見ているよとか、それまで暗黙のうち常識とされてきた侍・日本人の生き方の手本を、西洋におけるキリスト教のように明確な倫理・道徳の支柱とすべく(もともと英語で)著された作品( ´ ▽ ` )ノ
いわゆる「サムライ」という共同幻想(?)のルーツ( ´ ▽ ` )ノ
侍ジャイアンツとかラストサムライとかサムライスピリッツとかのタイトルに込められてる「魂」の源流だ( ´ ▽ ` )ノ
その実態となると、戦国時代の半野盗とか元禄時代のぼんくら役人とか幕末期のビビリヘタレ連とか、はたして一体どれだけの武士階級がサムライらしい侍だったか疑問だけど……(´ε`;)ウーン…
まあ、あくまでかくありたいという理想理念。基教で言う善きサマリア人かなんかみたいなものだ( ´ ▽ ` )ノ
人生の指針としては、とても明快で誰でも全共感できる名説だと思う( ´ ▽ ` )ノ
まんが面で評価すると、骨太でしっかりした描線。粗っぽくはあるけれど、理想の武士を描くにふさわしい力強い画風で、このまん読シリーズの中では上々の仕上がりだと思う(とにかくこのシリーズ、作品によってかなり絵的に出来不出来が著しいので……)( ´ ▽ ` )ノ
2021/01/19
#1665 -
新渡戸稲造が「武士道」を書いた経緯は、ドイツで行われている宗教教育に対して、日本の道徳心の根源が忠義を重んじ、損得勘定を考えない侍らしい価値観が社会にあることを説明するために書いたとされている。
また、西洋の美を棘を持ったバラだとすると日本の美は、咲いてもすぐに儚く散ってしまう桜と対比しているのもわかりやすい。
江戸時代の士農工商という制度を作るなかで、最上位ランクの武士には、名誉を重んじ、損得勘定とは無縁の生き方を強いることで、権力への富の集中を防いでいた説明などは、なるほどと思った。
また、忠臣蔵(赤穂事件=主君が受けた辱めの仕返しに47名が仇討ち・切腹する一連の話)を
武士の仁や義を大事にする事例として紹介。そしてこのような話が、人々の心をうつ話として語り継がれ、いくつもの映画にもなっていることから、日本人の価値観が分かる。
漫画で描かれているので、とても簡単に話を理解できた。 -
まんがで読んだことをきっかけに、ちゃんと読みたくなった一冊。新渡戸稲造は「武士道」を世界に発信しようとしたのですね。すごいです。こんな時代だから、武士のように正義を貫く生き方を、もう一度あらためて考えないといけないと思いました。これって小学校の道徳で学んではいけないのかなあ。
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本の内容よりも、武士道はこういう場面で使われてたという具体例が漫画で描かれている。わかりやすいが、文でも読みたくなった。
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読んでて、武士道の教えが自分も刷り込まれているような気がした
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五千円札の人新渡戸稲造が何をしたのか
なんとなくしか知らなかったので読了。
武士道とはなにか。
今の時代に照らしても立派で美しい考えだと思う。
ただ、この武士道の考えはどこから来たのか。
よくわからなかった。
・・・引用・・・
"ヨーロッパ人がバラの花を愛するように
「騎士道」を愛し
日本人は桜の花を愛するように
「武士道」を愛した
バラ
→散らない、甘美、美しさに棘を隠している
桜
→美しく、儚く、風とともに散る
■武士道
・贅沢は性格に悪影響を与えるもの
■義(上杉謙信)
→正しい道を示すもの
今川氏に止められて
甲斐国武田信玄では塩が入らない
→上杉謙信が塩を送る
→戦っているのは弓矢の上であって米や塩で戦っているわけではない
→→敵に塩を送る
武士は食わねど高楊枝
■勇
義を見てせざるは勇なきなり(孔子
勇気とは恐れることとそうでないことがわかることだ(プラトン
→無謀と勇気は違う
本当の勇気とは生きるべき時に生き
死ぬべき時に死ぬことである(徳川光圀
勇を全うするためには肉体的強さが不可欠
■仁(女性的な、母のような優しさ)
思いやり、他者への哀れみ
武士の情け
義にすぐれば固くなる
仁にすぐれば弱くなる(伊達政宗
→バランスが大事
優しさは時に裏切られることもある
仁の力を疑うものは
薪についた大火を茶碗一杯の水で消せなかったと言って
水は火で消せないと思うようなものである
■礼
他者に対する優しさを型として表したもの
他者への謙虚さ
度を過ぎた礼はもはやまやかしである(伊達政宗
■誠
武士に二言はない
士農工商
→賢い序列だった
→貴族を商業から締め出すことは
権力者に富を集中させない素晴らしい政策である(モンテスキュー
ローマ帝国はこれで滅びた
■名誉
ならぬ堪忍
するが堪忍
→?気をつけよう
人の一生は重荷を背負っていくが如し
急ぐべからず
堪忍は無事長久の基(もとい)
己を攻めて人を責めるべからず(徳川家康
■忠義(武士独自
個人は国を担う国家の一部として生まれてくるのだ(アリストテレス)
あなたは今まで国家に生まれて教育されてきたのに
自分が国家の家来ではないと国家に向かって言えるのか(ソクラテス)
強制ではなく自発的なもの" -
他国には当たり前にあった宗教教育、それがなかった日本において道徳教育を担っていたのは武士道であった。
「義」人間としての正しい道
「勇」義を貫くための勇気
「仁」人間としての思いやり
「礼」仁の精神を育てることから生まれる謙虚さ
「誠」武士に二言なし
「名誉」人としての美学を追求するための基本の徳
「忠義」主君に対する絶対的な従順。武士唯一の徳目
エピソードはかなり薄めに感じたので、原典を読んだ人がおさらいに見る位置づけのものなのだろうか。
・プロローグ
・不滅の教訓
・武士の精神
・エピローグ