- Amazon.co.jp ・電子書籍 (193ページ)
感想・レビュー・書評
-
武士道 ─まんがで読破─ 新渡戸稲造
西洋の道徳は「キリスト教」という背景があるのに対し、日本は「無宗教」なので何もない。新渡戸稲造は外国人に聞かれて困った。そこで日本にも「武士道」という道徳規範があったと・・・。それを簡単に漫画で解説したのが本書である。読みやすくていいのだが、少し軽い。それと考え方が時代錯誤だ。他人を思いやる優しさや。正義感には共感させられる点が多々あったが、自分の妻を「愚妻」と呼んだり、土産物を「つまらないものですが・・・」と表現するところは、現在的ではない気がする。特に、妻に対する態度はパワハラである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
以前に読んだことがあるはずなのですが、「武士道」ってこんな作品だったかな?というのがまずはじめの感想です。勿論細部は覚えてないのですが、印象が全く違っていました。
ですが作品成立の目的や意義なども含めて簡潔にまとめてあることは明らかなので、このお値段で、少々の時間で読めるコミック形式であることも考慮すれば、なかなか良い企画作品かなと思いました。 -
本の内容よりも、武士道はこういう場面で使われてたという具体例が漫画で描かれている。わかりやすいが、文でも読みたくなった。
-
他国には当たり前にあった宗教教育、それがなかった日本において道徳教育を担っていたのは武士道であった。
「義」人間としての正しい道
「勇」義を貫くための勇気
「仁」人間としての思いやり
「礼」仁の精神を育てることから生まれる謙虚さ
「誠」武士に二言なし
「名誉」人としての美学を追求するための基本の徳
「忠義」主君に対する絶対的な従順。武士唯一の徳目
エピソードはかなり薄めに感じたので、原典を読んだ人がおさらいに見る位置づけのものなのだろうか。
・プロローグ
・不滅の教訓
・武士の精神
・エピローグ -
忠臣蔵ってこの本に出てきたんだ。
しかし、武士道が日本帝国軍に都合よく利用されたのだと思うとやりきれない思いだ。 -
原書に当たったわけでないので、と言うディスクレーマーはしつつ。
本書によると、武士道は日本の道徳を紹介するために書かれた本らしい。
日本の道徳観念の紹介として、江戸当時6%とか8%しかいなかった、武士を中心に話を進めるのはどうかと思う。例えば、海外で放送された日本人を紹介する番組に何故か公務員しか出てこない様なもので、公務員ってだけで何となく番組の方向性が決まってしまうし、そこには民族の特性も含まれているかもしれないが、それ以上に職業上の特性が含まれてしまうのではないだろうか。
そもそも原題は「Soul of Japan」だったわけだから、日本の歴史の中で常にマジョリティーだった農民の道徳を紹介するのが、日本人を理解してもらうのにはよかったのではないかと思う。「御天道様が見ている」やら「周りに迷惑をかけてはいけない」やら「九十九神信仰」なんかは日本人を理解するには武士道よりも役に立つと思われる。
本書を読むと新渡戸ちゃん、カッコつけ過ぎたよね?と思わずにはいられないが、そもそも武家出身の新渡戸ちゃん的には、外から日本を見てもなお「日本人といえば武士じゃん?」というバイアスが強くかかってたのかもしれない。 -
多分基本的なことはこれで把握できるのかな?
まず興味を持ったなら読んでみるといいかもしれない。 -
マンガにするとわかりやすいものもある。
こういう本のヒットが日本人の読解力の低下を物語っているようで悲しいが。 -
内容は分かりやすいし、まとまってるんだけど、ちょっと絵が苦手でした
-
KUにて。いわゆる小説ではないのでどういう構成になっているのかが気になったが、新渡戸稲造をモチーフにした老人・イナゾウが語り部となり、「武士道」を体現するひとりのサムライの言動から、明文化されていなかった日本の基本的な倫理観を説明していく物語。わりと劇画タッチの絵だが、たまーにコメディ要素もあってなかなか楽しい。後半は赤穂浪士の討ち入りの物語によって、武士道に対する補足的な説明もされている。