死に至る病 ─まんがで読破─ [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • kindleセールで10円で購入だが、10円でもどうだろうってくらいのしろもの。
    生きづらさを感じる主人公がキルケゴールの思想に触れて生き方を見つけるってストーリーなんだけど、叔母さんから話を聞くだけで、主人公はキルケゴールをまったく読んでない。「まんがで読破」っていうんだから、せめて漫画の中だけでも読もうよ。読み手的には、伝聞のそのまた伝聞じゃん。
    内容的にも、あれ、キルケゴールってそんな自己啓発な内容だっけ?キルケゴール読んでやる気出しちゃうってどうなの?といろいろと突っ込みたくなる要素満載。
    けっきょく漫画じゃ読破できるわけもなく、ちゃんと原作を読みましょうってことよね。

    ちなみに、代表作の「死に至る病」は、いきなり読むと死に至るくらいわからないので、まずは「キリスト教の修練」か「誘惑者の日記」あたりから始めるのがおすすめです。

  • 「死に至る病」読前の知識として。意外にもわかりやすかった。

  • 原著は1849年、デンマークの哲学者キェルゴールによるもの。

    死に至る病とは絶望のこと。特に自己が自己である責任を放棄してしまう絶望のこと。死は直接的な死を意味しているわけではなく自己の死を指している。

    シリーズには珍しくオリジナルのマンガ要素多め。技法の問題なのか、「なんでそのコマ入れた?」と思うシーンがしばしば。テーゼ・アンチテーゼ・ジンテーゼという考え方を知れたのは良かった。

    感性的な生き方と倫理的な生き方。自己の本質を知らない絶望、本来的な自己になろうとしない絶望、非本来的な自己になろうとする絶望。

    ・プロローグ
    ・メランコリー
    ・キェルゴール
    ・イグジスタンス
    ・エピローグ

  •  11円セールにて購入( ´ ▽ ` )ノ

    「死に至る病」! それは絶望の罪!( ´ ▽ ` )ノ
     厨二病全開だ( ´ ▽ ` )ノ
     宗教への傾倒も含め、何だかエヴァンゲリオン(というかその解釈本)っぽかった( ´ ▽ ` )ノ 
     鬱屈の幼少期を過ごしたキェルケゴール(今までキルケゴールだとばかり思い込んでた)青年が悶々自己探索、なんだかやたら自分に都合のいい思考過程を経て、遂にたどり着いた結論――
     刹那的な感性に流されるな! 自分の責任で自分を選ぶ倫理的な生き方をするんだ!( ´ ▽ ` )ノ
     
     ……といった波乱万丈キェルケゴール編を劇中劇的に折り込みつつ、全体としては現代日本を舞台にした押見修造っぽい鬱屈青春ドラマが主体となっている( ´ ▽ ` )ノ
     クラスで浮いてる陰キャ合田真理くん、いっそ死んじゃおうかとまで思い悩むが、そこに救いの手を差し伸べたのがお気楽叔母さん晴子チャン(こういう役どころのキャラはたいていアホ毛)( ´ ▽ ` )ノ
    「きみ、キェルケゴールって知ってる?」( ´ ▽ ` )ノ
     なんだかスピリチュアル系というか勧誘系というか、ある意味ドキドキする展開(>_<)
     まあ結局はお話を聞くだけで気持ちを立て直せてめでたしめでたしで終わるわけだけど、真理くんのあまりの単純明快さに微苦笑( ´ ▽ ` )ノ
     いい子だけど簡単に詐欺に引っかかっちゃうタイプだ( ´ ▽ ` )ノ
     というわけで、良くも悪くもこの真理くんのくだりを主軸に据えたことで、マンガ作品としての本書は別にキェルケゴールでなく日蓮さんやエホバさんの教えでも成り立ちそうな半宗教的自己啓発本になってる( ´ ▽ ` )ノ

     まあ、読みやすいし分かりやすいし、企画本としてはよく出来てる方だと思う( ´ ▽ ` )ノ
     絵的にはイマイチだったけど( ´ ▽ ` )ノ
    (もし自分がいま感性豊かな思春期真っ盛りの年齢だったら、決してこんなひねこびたレビューなぞ書かなかったろうな……どっぷりキェルケゴール思想にのめり込んでたかも……(´ε`;)ウーン…
     つくづくつまらない大人になってしまったものだ……(´ε`;)ウーン)
    2020/11/28
    #1498

  • あらすじを理解するためにAmazonで11円にて購入。
    深く味わうためには活字で原典読むべきだけれど、例えば人生に悩む人がこれを読んで、本を手に取ってみようと思うきっかけになるのであれば存在価値あり。

  • なるほど、わからん。

    『死に至る病』の雰囲気は伝わった。

  • キルケゴールの生き様、弁証法がいかに彼にとって重要たりえたか、そこからのアウフヘーベンのカタルシス、がそれぞれ印象的だった。

  • この本のタイトルからして、感染病とかそっち系の話かと思ってたら全然違った。時代背景的に物資が普及しだして、人間の精神面の病に注目が成されたもの。キェルケゴールは「自己が自己である責任を放棄してしまう病」を死に至る病としている。父から厳格な生き方を強いられたキェルケゴール自身が悩み、この書を書いたということがよくわかった。書かれている3つの絶望「自己の本質を知らない絶望(表層的な絶望)」「本来的な自己になろうとしない絶望」「非本来的な自己になろうとする絶望」について知る。

  • キルケゴールはいい。

  • わかりやすい!
    感性的な生き方からくる絶望、嘆きの絶望、怒りの絶望。
    自分が信じる価値観を見つけ、信仰せよ。

  • 前半50ページはどうでもいいとして、それ以降はとてもわかり易くまとまっていた。「自己が自己である責任を放棄してはならない」

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