方法序説 ─まんがで読破─ [Kindle]

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  • イースト・プレス
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  • 17世紀フランス、近代哲学の基礎を築いたデカルトによる著書。我思う、故に我ありの本。

    ・諸学問の考察
    ・方法の規則
    ・道徳の規則
    ・形而学上の基礎
    ・自然学の諸問題
    ・学問の展望

    現代の博士と男子と女子がデカルトについて学ぶ、という構成なので取っつきやすい。デカルトを主人公にしてストーリー展開されるよりはよかったと思う。途中でおさらいをはさんでくれる親切仕様。

    ・「理性」が大事なキーワード
    ・普遍性、実用性、確実性
    ・明証性の規則、分析の規則、総合の規則、枚挙の規則
    ・習慣に従う、一度決めたことに従う、自分の考えを変えるよう努める
    ・神の存在証明による理性の有効性、物体の本質は延長すること
    ・機械論、動物機械論

  • 近代哲学の父 ルネ・デカルト。
    その原点が記された書が「方法序説」である。
    正式名「理性を正しく導き、学問において真理を探求するための方法の序説。加えてその試みである屈折光学、気象学、
    幾何学」である。

    本書でのデカルトの警告。
    「理性は全ての人間に平等に備わっている。しかしそれは正しく使われない限り始まらない。」

    「我思う ゆえに 我あり」
    全ては考える事から始まる。それは人間の本質。
    私は考える。故に私は存在するのだ!

    隈研吾氏の著書「点・線・面」は「新しい建築のための方法序説」という表現が実に興味深い。

  • 巨人の肩の上に立たずに遠くを見るには限界がある。天才と呼ばれる人たちも、一人でその功績を成し遂げた訳ではない。

  • 当時は革新的な考え方だったんだろうなぁと。

  • 2018/10/15
    どうやって、我思う故に我在りにいたったか、などがわかりやすかった

  • 『考えている私がいる、だからこそ私は存在するのだ』なぜこの言葉にたどり着いたかを簡潔にわかる本。

  • 「近代哲学の父」と言われるデカルト。
    彼のことを知りたかった。
    きっかけは『人間革命』第4巻の「生命の庭」の章である。デカルトは暖炉のある部屋で不思議な体験をする。神の啓示を受けたデカルトは、普遍学の確立を目指す。
    ギリギリまで理性で考え抜いた先の、飛躍であった。創造であった。
    創造性を発揮するためには、限界まで論理で考えることが大切だ。論理的に考え抜いた先に、飛躍がある。
    栗田哲也氏は、二分法の中に思考はないという。二分法は、思考の基本原理とされている。
    しかし、彼は思考の真骨頂は飛躍であると説く。
    もう少し、デカルトを知りたい。
    今度は『方法序説』そのものを読もう。

  •  デカルトがなぜ近代哲学の父と呼ばれるのか、少しわかった気がする。またデカルトは真理にたどり着くまで、意外と丁寧に一歩一歩進んだように感じた。
     「我思う故に我あり」、この言葉を多くの人に知られるが、そこに込められたものをこのマンガは示そうとしているようだ。
     この世界をありのまま理解をするために、「我」をどのように自覚すればよいのだろう。

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著者プロフィール

デカルト

Rene Descartes 一五九六―一六五〇年。フランスの哲学者、数学者。数学的明証性を学問的認識の模範と考え、あらゆる不合理を批判検討する立場を確立した。そのことによってしばしば近代哲学の父といわれる。一六三七年公刊の『方法序説』は思想の領域における「人権宣言」とも称される。長くオランダに隠れ住んだが、終焉の地はスウェーデンであった。

「2019年 『方法序説・情念論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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