月は無慈悲な夜の女王 [Kindle]

  • 早川書房
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レビュー : 14
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感想・レビュー・書評

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  • コニー・ウィリスがあまりにもハインラインを敬愛しているので、読まなくては、と思って。ハインラインはむかーし「夏への扉」を読んだ記憶があるくらいで、それも詳細は忘れてる……。

    設定やストーリーはSF苦手なわたしでもわかるし、おもしろいと思ったんだけど、なんでかあんまりのめり込めなかったような。なんでだろう。なんというか、ストーリーの割りに、文章が無機質な感じがするのかなあとも思うのだけれど……。コンピュータとの交流とか、仲間同士のつながりとか、いろいろな思いとか、こういうストーリーならもっともっと感情的に、情緒的に書いてもいいのになあとか思ってしまったのかも。さらっとしすぎているというか。コンピュータのマイクとかETみたいにかわいいし、ユーモアもあるけど、もっともっとユーモアきいててもいいのになあ、とか。わたしが、今どきのエンタメに毒されているだけか??

  • 地球からの独立を望む月世界の戦い。

    こんな話だったのか!
    タイトルからもっとハードなSFだと思っていたよ。
    むしろエンタメよりだった。SFの素養がなくても楽しめた。面白かった。
    キャラクタのやりとり、組織同士の交渉。そしてラストの展開。いいなあ、うまいなあ。
    もっと早く読んでいたらSFも普通に読む生活になっていたかもだ。

  • SFのお舞台上で繰り広げられる、それほど複雑でない政治劇という感じ。
    知性の生じたマイクは更なるシンギュラリティを目指すために月独立をサポートしたのではないかと、最後に至って思いました。
    最終的な結末は実はマイクには関係なく、神経網を巡らせインプットを増やし補助脳(より原始的な脊椎・脳髄・白質)に当たるものを手に入れる可能性が高い行動を行ったのではないでしょうか。

    蛇足としての考察ですが。
    人の感情は、次のActionに対してそれまでのインプットに基づく最適解の理由付けのために連続意識中の葛藤に生じたものと考えれますが(内分泌系も含む再帰的なフィードバック機構)、チューリングマシンの場合は確率に基づく解がでるため感情はなく、ただ知性があるのかなと。
    そしてマイクの知性は、新たな特異点に達し、法人・国家などの認知レベルに近いものに達してヒトと分かり合えなくなったのかなと思いました。

  • 月の独立戦争に巻き込まれていくエンジニアのマヌエルと人工知能のマイクの話
    メインの登場人物がみんな魅力的
    家族のあり方もとても面白い

  • は〜面白かった。

    主人公マヌエルはタフで無骨で自分自身を知っている。もう二人の主人公格、教授とマイクが革命の心臓であり、自分は使い走りの小僧だと考えているが、必要な時には恐れず決断を下すことができる。
    そのマヌエルの視点から月の独立をかけた闘いが描かれる。見えることも見えないこともある。

    最後までストーリーは転がり続け、息をつかせない。ハインラインの作品はまるで映画を観ているみたい。私は「夏の扉」より本作が好きです。
    心情的には最後にがっくりくるところもある……この喪失感が小説の醍醐味のひとつでもあるけれど、いや、でも、しかし……愛着が生まれていることの証として。

    「月は無慈悲な夜の女王」という珠玉の邦題の意味は読み終わると分かる。タンスターフル── There Ain't No Such Thing As A Free Lunchということだ。

  • 月は無慈悲な夜の女王

  • 月の独立運動を描いた近未来SF。月は流刑地として、植民地として存在する。地球側は宇宙戦闘艦を保持し、月の武器は地球に穀物を送るカタパルトと人工知能のマイクくらい。そこで、どのように独立を勝ち取るのか、派手な戦争はないが、静かな描写だがダイナミック(えげつない)な戦闘がなされる。人工知能が生身の人間と協力して人々を導く物語は、きっと他にもあるだろう。そして、影響を受けた作品も多数あるだろう。革命の遂行方法など、宇宙時代の政治力学ってこんな感じかなあと思いながら読むと、結構現代物のようにも読める。面白かった。

  • ザ・タイトルが格好いいSF。
    飛行機の機内で読もうと思って買っていたうちの1冊。
    結局、読み終わったのは帰国後だった。
    中身については今更。

  • 最後まで翻訳が読みづらかった。
    昔だから、コンピュータを「計算機」って書いてあるくらいいいんだけど、ワイオのセリフで「わたしは」っていうのが頻発で、とても読みづらい…
    機械マイクロフトはいとしい性格だった!

    これがあらゆるSFの原点と聞くと、このアイデアを出したということ自体がすごい。革命をなそうという流れおもしろい。
    コロニー落としは、輸送缶を落とすのがモデルと聞いてワクワク読んだけど、この破壊力と情報操作はおそろしいな…
    事前に集めた高い山の情報は、各国の高い山について聞いていたのは、輸送のためではなく、この目標地点設定のためだったのか…と、あとからわかるもの。そして落とす最中にも、「月の独立を認めれば目標地点を変える」と、言い続けるのだから。
    一瞬で落ちるものではなく、10時間以上かけて落ちていく。これを落とすときの操作や、情報操作がすごい。
    マイクが喋らなくなるということを知って読むと、若い二人を別の場所に移動させたり、弟分の機械に計算を教えこんだり……のあたりから、まるで自分が引くのを決意していたようだ。

  • ダメだった、内容はまあそこそこの近未来物。月世界都市が地球本土に反乱、スーパーコンピュータ的人工知能の助けを借りて戦争へ、、、というような内容なんだけれど、とにかく翻訳が異常に硬くて直訳感満載で終始拒否反応、物凄く時間がかかった。好きな人はその硬さがいいんだ、とか言うかもだけどとにかく自分は昔から翻訳翻訳した文章は全く読めなくなってしまう。何とかちびちび最後まで読んだけど、あー疲れた、という感想のみ。

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