- Amazon.co.jp ・電子書籍 (374ページ)
感想・レビュー・書評
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人は困らないと変化しない
困ったすえに変化することで、のびのびやっていた変化しなかった人間に勝っていく
何千年も前から変わらない不変の法則があるように感じた
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何度も読んだ。
面白い。
人類の征服、農業、病気との戦いの歴史 -
「銃・病原菌・鉄」というタイトルは,「鉄」を「農耕」にした方が良さそう
各地域の歴史の違いを,少数の環境要因,具体的には大陸の形状・規模と栽培・家畜に適した生物の分布で説明しようとする.そして,肥沃三日月地帯がこれらの環境要因に恵まれており,農耕を最初に初めて,他の地域を圧倒したストーリーである.
当然ながら,ヨーロッパ系が現在は他を圧倒していることの説明にはなっていないが,そのあたりの言い訳はエピローグの章ににあり,そのあたりはやや歯切れが悪い.この点で★を一つ差し引く.
そうではあるが,いろいろな定量的なエビデンスに基づいて論考を進める姿勢は親しみが持てた.ただ,ゆかりのあるニューギニアの情報は広くとりあげられているが,東アジアの知識はあまりなさそうに思えた. -
ひろゆきが1番好きな本と紹介していた。重く難しい内容かと思いきや決して難解ではなく、とても腹落ちした。
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評判の本ということで手に取りました。
読むのにエネルギーがいります。民族や言語、地名などが詳細に書かれているため、そこに引っ張られると疲れて内容が入ってこないです。
それでも、壮大な歴史の流れを感じることができます。
上巻は生物がメインという感じです。 -
世界が先進国と途上国に分かれた原因は何か?
世界各地で食料生産、動物の家畜化が自然発生した。
最も好条件だったのはメソポタミア(中東)。
メソポタミアには栽培しやすい植物、家畜化に向いている動物がいた。
いまでも世界の代表的な農作物や家畜はメソポタミアにルーツを持つ。
メソポタミアからは西はヨーロッパ。北アフリカ、東はインドまで広がった。
もう一つの要因はユーラシア大陸が東西方向に長かったこと。
東西方向は気候的に似ているため、栽培化や家畜化に適した動植物の伝播が速い。
南北方向は気候の違いがあり、伝播が遅かったり、しなかったり。
砂漠、ジャングルなど地形的な障害が間にあっても伝播は遅くなる。
アメリカ大陸、アフリカ大陸でも食料生産は自動発生した。
しかし栽培しやすい植物、家畜化に向いている動物が少なく、南北方向に長い大陸であるためにほとんど伝播しなかった。
次に病原菌
多くの病原菌は家畜から感染する。
天然痘、インフルエンザ、風疹、麻疹などは家畜由来だ。
病原菌もやはり東西に伝播する。
ユーラシア大陸では、人類は長い期間をかけて免疫を獲得してきた。
病原菌への抗体を持たない南米大陸の住民は、スペインが攻め入ったときに持ち込まれた病原菌により、戦いよりも多くの人が死んでいった。
ゆえに世界が先進国と途上国に分かれた原因は、メソポタミアの環境が偶然よくて、ユーラシア大陸が東西に長かっただけという偶然の賜物。
サピエンス全史と似たような内容かと勝手に想像していたが、アプローチが全然違った。 -
とても壮大な時の流れの中での文明を感じられる書籍。
遥か古代からの営みから始まる文明の進化、人としての違いではなく置かれた環境や人の移動、植生などさまざまな要因によるもの
農業がタイトルには入っていないが、上巻における重要な要素である
人口を支えるのは狩猟ではなく農業であり、先々の進歩にもつながる。
さらに病原菌、淡々と語られるヨーロッパ人のアメリカ大陸進出後の病原菌の伝播による災害
とても興味深い -
学際的な視点で世界史を構造的に捉え、現在の世界を形作った真の要因を探る試み。
かなり読み応えがあって、植物の下なんかは細かすぎてやや退屈になりかけたが、全体を通して非常に面白かった。 -
サピエンス全史を読んだら読みたくなったので、早速読んでみた。
結局のところ一番興味があった「なぜヨーロッパ文化が世界を席巻しているのかについての究極の理由」は著者自身が打ち明けるとおりわからなかったが、様々な要因についてはよくわかった。
一方で文明が発達していない社会の原因が世間で言われがちな民族的な特徴であるとか、食糧が豊富だから働く気が起きないとか、そんなことではないこともよくわかった。
とても丁寧に検証されていて、さすがの名著。全人類必読。 -
上巻読了
人類がどのようにして「銃・病原菌・鉄」を持ち侵略していったかがよく分かった
なぜ、農耕民族は狩猟民族と対立し、その多くが勝ち続けていったのかがとても分かりやすく解説されていてなるほどなと思った
個人的には家畜の話がすごく興味深くて何度も読んだ
食料になる馬、牛、羊よりも犬の方が先に人間の相棒になってた話は良いなと思う -
オーディブルで読了。
なぜユーラシア大陸の民族が現在世界の覇権を取ることが出来たか? という疑問に対して「究極の原因」という問いを立てたことが素晴らしい。
歴史の疑問を探求するアプローチの第一歩としての問いの立て方がどれだけ重要なのかすぐに分かる。 -
紀元前、なぜヨーロッパがアメリカ大陸を支配できたのか。
・病原菌の持ち込み
・ユーラシア大陸の特徴
・家畜化できる動物の有無
・農耕に適した植物の有無
など、運が良かっただけで決して白人が優秀なわけでもなければ黒人が劣っているわけでもないという結論を一つ一つなぜなぜで説明してくれてロジックが面白い本 -
700万年前にアフリカ大陸に人類誕生
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欧州の白色人種による、南北アメリカ、オセアニア、南アフリカ征服
「環境の差異」
栽培、家畜の候補(動植物種)の分布
地形と気候
大陸の広がり(文化技術の伝播)
「食料の生産」から余剰生産力が生まれる。
文字や技術を発達させる人材を養う
より高度に文化した社会構造を構築する
技術力、輸送力、軍事力を高める -
サピエンス全史のユヴァル・ノア・ハラリにも影響を与えた、人類(ホモ・サピエンス)のロングヒストリーを扱った名著。
既成概念・固定観念・先入観などを片っ端からぶっ壊してくれる、メタ認知トレーニングには最適な1冊。 -
感想は下巻に
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人類の歴史のパターンを根っこから見ていくような本。前半は、自然科学の内容が多かったけど、後半はそれぞれの地域の環境要因の下で人の文化がどう発展していったのかという、人文科学とか社会科学的な話につながると思うから楽しみ。インカ帝国軍とスペイン人部隊がぶつかる所のエピソードが特に面白かった。
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なぜ人間は、5大陸で進む道が異なっていったのか、生物学や言語学などの観点で説明される。
圧倒的な知識見分から論ぜられる分析は、人文学的な解釈(共同幻想)が多い「サピエンス全史」を上回る根拠を感じる。
ちなみに、ひろゆきが選ぶ人生ベスト1が当著「銃・病原菌・鉄」。
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一部の人種が今では圧倒的に優位になったのは、地形や動植物相を含めた「環境」差である。
たとえば、密林で狩猟・採集生活をしている人々は、そこで生きるための豊かな知恵をもっている。
だが、これは外の世界では通用しない。
他文明を征服できるような技術が発達する条件は、定住生活にある。
植物栽培や家畜の飼育(栽培化・家畜化しやすい野生種はユーラシア大陸に偏在)で人口は増加し、余剰生産物が生まれる。
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生産物の管理のために、役人や軍人、技術者といった専門職が発生し、情報を伝達するための文字も発達していく。
東西に長く大きなユーラシア大陸は人口が多く、競合する社会の数も多かったため、技術の発明や改良に有利。
地形的にも、他文明の技術を取り入れて利用できる交易路も確保されてきた。
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また、家畜と接することで動物がもたらす伝染病に対する免疫力も発達していた。
遊牧民と違い、人口稠密。
南北アメリカ、オーストラリア、アフリカと決定的に違っていたのは、まさにこれらの要因だった。
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結局は、人口増加の要因があり、実際に爆発的に人口増加された地域が文明が大進化、変化するタイミング。
移住・順応・人口増加のサイクルこそが「大躍進」への淘汰の過程そのものであり、発展の礎である。
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最終的に著者、人種による生物学的な優劣は存在しないとしている。
過去500年間、世界を支配したのがヨーロッパ人であったのは、ヨーロッパ人が生物学的に優れていたわけではなく、単に地理学的要因に過ぎない。 -
オーディブルで聞いた。最初の色々な人種の移動のところはあまりたまに入らなかったが、家畜化の話や病原体の盛衰の話は面白かった。
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人類がどのような経緯をもって進化し地域格差を生み出したのか理論とファクトベースで書かれている。読み応えがあり面白い。
以下、印象的な一文
「歴史は、異なる人びとによって異なる経路をたどったが、それは、人びとのおかれた環境の差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない」 -
サピエンス全史を読んだときと同じような感想を抱いた。人間ははたして農耕民族となったことで、生物界の頂点には立てたが同時に何を失ったのだろうか。
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歴史を読み解きながら、考える力がつく良書。
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「現在世界に見られる、一部の民族集団の経済的・文化的優位は、なぜ生まれたの?」という疑問に、主に科学的なアプローチを用いて徹底的に答えてくれる本。上巻は食糧生産と、それを由来にした社会形成の関係性を論点にしたものが中心となっていた。この巻でなされた前提に関する議論が、次巻でどのように展開されてゆくのかが楽しみ。 訳文が、直訳っぽくて多少読みづらく感じるが、元々平易な文体で書かれていると見られ、読むの自体はそこまで大変ではなかった。一般向けの歴史・科学の本として面白い。
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途中でやめた