ロマンス小説の七日間 (角川文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (234ページ)

感想・レビュー・書評

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  • おもしろかったなぁ。
    翻訳家であるあかりの日常と、翻訳中のロマンス小説のストーリーが交互に進む、今まで読んだことのないスタイルがとても新鮮で、一冊で二つの物語を読んでいるようなお得な気分にもなれた。

    現実世界でのあかりの気持ちの浮き沈みが小説の翻訳に影響し、勝手にどんどん創作してしまい自分でも止められない。
    読んでいるこちらまでどこか後ろめたいような気持ちになり、これからどうなっていくんだろうとスリルも満点。

    どちらのストーリーも中盤あたりから勢いを増してきて、このまま続きが読みたいというところでもう一方の物語へ移り、またそちらに引き込まれていったところでもう一方へ移る、といった具合でだいぶ弄ばれました。
    現実のどこかライトな感じと小説のどっぷり感との重量差?も良かった。

    登場人物のキャラがみんな濃く、リアリティを感じる話というよりは自らそっちの世界に入っていって読んだ感が強かったけど、あかりの「共に過ごした時間の長さと、互いへの理解の深まりとが、必ずしも比例しないのはなぜだろう」という言葉にはうんうんと共感した。
    時間ではなく過ごし方なんだろうなぁ。

    よくよく見たら15年以上も前、20代のときに書いた作品のよう。
    あとがきも面白く、三浦しをんさんをますます好きになりました。

  • ふたつの物語を一度に読めたと思えば得した感じという本編はさておき、著者によるあとがきがとってもよかった。三浦しをんさんの人柄がでていて自然体の文章という気がしてとても好感が持てた。

  • 再読

  • ロマンス小説の翻訳家と、その彼氏を中心としたドラマ。突然会社をやめてしまった彼氏と、その周辺のゴタゴタに加えて、作中作で翻訳中の作品も紹介されるのだが…。

    ぬるい。ぬるすぎる。
    甘いってわけでもなく、とにかくぬるい。作中作の内容が途中で展開してくるところがポイントなものの、それが「長い」と感じさせられてしまうので、やっぱり出来がイマイチなんじゃないでしょうかね。

    で、現実の方も事件らしい事件が起こらないのが三浦しをんらしいところかもしれない。でもまあ、もうちょっと悩んだり落ち込んだり、葛藤があってもいいんじゃないでしょうかね。「こういう作品は、ヒロインとヒーローがすぐケンカをして」というのであれば、もっと喧嘩してややこしい話になっても良かったんじゃないですかね。

    「あとがき」のほうが面白かったりしてね。ダラダラでしたけど。

    電子書籍で購入したのだけど、必要ない目次で読み始めようとしたら五章に飛ばされたりしてイライラしたり。

  • お話の中で別のお話が繰り広げられて、一度で二度美味しい感じ。

  • 現実と物語の中がいったりきたり。
    読後は満足感あり。

  • わたしにはない恋愛観だなー
    でも、二つの物語が最終的にリンクするっていうのは面白いし、原書では違うラストシーンだけれど、自分の気持ちをアリノエールに言わせることで自分の気持ちを整理してたのかな
    そして結局まさみちゃんはなんだったのか

  • 歴史物が苦手なので正直歴史物パートは読み飛ばすか…と思っていたけど読んでいる内にぐんぐん引き込まれて歴史物パートが待ち遠しくてたまらなくなった。そして何より後書きが面白くて腹抱えて笑った。なんてことのない日常をこれほど面白く書けるのはやはり才能だなー。

  • 中世の騎士と美人女領主の恋物語。
    それを翻訳する女性とその彼氏の恋物語。

    うーん、いまいちピンと来なかったなー。
    2つの舞台が並行して展開される設定は新鮮だったけど、
    なんだかどっちの物語も中途半端な印象。
    これなら中世の方の話だけをもっと掘り下げて展開して
    くれた方が楽しめたんじゃないかな。

  • 物語と現実が章立てて順に進んでいく構造は面白いけれど、内容はそんなに響かなかった。他の著作に期待。そのうち読もう。

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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