NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2013年 08月号 [雑誌]

  • 日経ナショナルジオグラフィック社
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感想・レビュー・書評

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  • 2013年8月号の目次
    ライオン 生と死の平原

    タンザニアのセレンゲティ国立公園で、群れの支配権をめぐって、命を奪い合う雄たち。その生と死の物語から、百獣の王ライオンの過酷な日常が浮かび上がる。

    文=デビッド・クアメン/写真=マイケル・ニコルズ

     ライオンの寿命をご存じだろうか。
     野生では、健康でたくましい雄ライオンは、運が良ければ最長12歳くらいまで生きる。雌はそれよりも長生きで、19歳という高齢まで生きた雌もいる。しかし平均寿命は、はるかに短い。生殖年齢に達する前に死ぬ確率は極めて高く、生まれた子の半数は2歳までにこの世を去る。たとえおとなになったとしても、平穏な死を迎えられるとは限らない。
    ライオンだけが、なぜ群れるのか

     トラやピューマは群れをつくらない。ネコ科の動物で社会性をもつのは、ライオンだけだ。雌は「プライド」と呼ばれる群れをつくり、雄はその支配をめぐって他の雄と同盟を結ぶ。プライドの規模や構成はさまざまで、生存と繁殖に最適な形が選択される。
     ライオンにとって、群れはなぜ重要なのか。ヌーのような大型動物を倒すために、集団で狩りをする必要があるからか。子を守るのに有利だからか。それとも縄張り(テリトリー)をめぐる争いでは、集団防衛が有効だからなのか。主にこの40年ほどの間に、野生ライオンの社会行動について詳細なデータが蓄積されてきたが、重要な発見の多くは、タンザニアのセレンゲティでの継続的な調査からもたらされた。

     セレンゲティ国立公園は、ケニアとの国境近くのサバンナに、およそ1万5000平方キロにわたって広がっている。
     英国の統治下にあった1920年代に指定された猟獣保護区を基に、1951年に国立公園に指定された。公園の西にある猟獣保護区や、ンゴロンゴロ保全地域、ケニアのマサイマラ国立保護区などを含め、セレンゲティとその周辺は広大な野生動物の生息地となっている。

     この一帯では、ヌーやシマウマ、ガゼルの大群が雨期の後に茂る草を求めて、季節的な大移動を繰り返す。加えて、ハーテビーストやトピ、リードバック、ウォーターバック、エランド、インパラ、スイギュウ、イボイノシシなど、比較的狭い範囲に暮らす草食動物も多い。これほど見晴らしの良い平原に、これほど豊富に草食動物がいる場所はアフリカ大陸でもここだけだ。
     セレンゲティはライオンにとっての理想郷であり、ライオン研究者にとっても理想的なフィールドとなっている。

     野生動物研究の権威であるジョージ・シャラーがセレンゲティを訪れたのは、1966年のこと。ライオンの捕食行動が草食動物の生息数にどんな影響を及ぼしているかを調査するためだ。
     シャラーは3年3カ月のフィールド調査で膨大なデータを集め、その成果をまとめた著書『セレンゲティライオン』は、野生ライオンの研究に欠かせない文献となった。後に続く若手研究者たちの精力的な調査で、プライドを乗っ取った雄ライオンの子殺し行動や、雄同士の同盟関係などの実態が、少しずつ明らかになっていった。
     セレンゲティでの研究は、一つの動物の継続的な野外調査としては屈指の長さを誇る。「長期的なデータを集めることで、実際に起きていることが見えてきます」とシャラーは言う。

     死は、野生で「実際に起きていること」の一つだ。ライオンの死に関するデータを蓄積していけば、何らかのパターンが浮かび上がり、百獣の王の現実が見えてくるだろう。

    ※ナショナル ジオグラフィック8月号から一部抜粋したものです。
    編集者から

     これまで2001年6月号の「アジアに残る最後のライオン」や2002年4月号の「たてがみのないライオンの謎」のように、ちょっと変わったライオンの特集はありましたが、今回のような直球勝負の特集は、日本版の創刊以来初めてです。本誌のベテラン写真家マイケル・ニコルズによるド迫力の写真はもちろん、セレンゲティの雄ライオンたちの過酷な日常を描いた本文もぜひ読んでみてください。
     8月中旬リリースのiPad版には、かわいい赤ちゃんライオンの動画なども収録予定です。電子版購読中の皆さまは、こちらも楽しみにしていてください。(編集T.F)

    ライオンと生きる

    アフリカの生息地の約80%から姿を消したライオン。居住地を広げる人間と共存する道はあるのだろうか。

    文=デビッド・クアメン/写真=ブレント・スタートン

     遠くから見るとほれぼれするライオンも、すぐ近くで暮らす人々にとっては恐ろしい厄介者。大自然のなかではサバンナに君臨する王者でも、牧畜や農業にとっては、なんとも好ましくない存在だ。

     ライオンは、かつてはヨーロッパや中東にもいた。だが長い歳月の間にその生息域は狭くなり、現在では、ほぼアフリカ大陸にしか生息していない。
     さらに、そのアフリカでの状況も悪化している。最近の調査によると、アフリカの生息地のおよそ80%からライオンは姿を消したという。現時点で何頭生き残っているのか、確かな数字はわかっていない。野生のライオンを数えるのはとても難しいのだ。それでも、この数十年で激減していると専門家たちは口をそろえる。
    野生のライオンはなぜ激減したのか

     生息数減少の、原因はさまざまだ。生息地の喪失や分断、獲物となる動物の密猟、それに病気。牧畜によって野生動物の生息地が失われたり、家畜や人間を襲った報復として殺されたりすることもある。マサイ族が行ってきた伝統儀式としてのライオン狩りや、裕福な米国人が行う、持続性などお構いなしのハンティングも関係している。

     ネコ科動物の保護団体「パンセラ」の研究者や、米デューク大学、ナショナル ジオグラフィック協会が共同で取り組む保護プロジェクト「ビッグキャッツ イニシアティブ」などの報告によると、現在、アフリカのライオンは70カ所近くの地域に分かれて生息しているという。このうち、狭くて頭数も少ない地域ではライオンの遺伝的多様性が乏しく、長期的な生存は難しそうだ。いずれライオンが全滅してしまう地域もあるだろう。

     ライオンの減少を食い止め、数を回復させるにはどうしたらよいのだろう。
     面積が広く保護対策が行き届いた、将来的にも有望な生息地を集中的に保護すべきだと主張する専門家もいる。タンザニアからケニアにかけて広がるセレンゲティ生態系や、タンザニアのセルース生態系など五つの地域だ。
     これら五つの生態系には、アフリカのライオンの約半数が生息し、遺伝的多様性を保てるだけの頭数がいる。

    月のない闇夜はライオンにご用心

     肉食獣の保護で難しいのは、人間や家畜との共存だ。ライオンと人間が近づきすぎると、両者がともに痛手を負いかねない。人口密度が高い地域の周辺ではライオンが姿を消しつつあるが、保護区に隣接する農地などでは、ライオンが人間を襲う事件も起きている。

     タンザニアで農民がライオンに襲われる頻度は、月の満ち欠けとともに増減する。夜行性の肉食獣であるライオンは、闇夜を好むのだ。
     だが電気や水道のない村の住民たちは、用を足したり、水や薪を取ったりするのに、月のない夜も屋外に出なければならない。時には家の中で襲われることもある。同国政府の統計によると、1988年以降、1000人以上がライオンに襲われている。

    ※ナショナル ジオグラフィック8月号から一部抜粋したものです。
    編集者から

     「ライオンと生きるとは恐怖と不安の中で生きるということ。畏敬の念などというものは、西洋人だけが持ち得る“ぜいたく品”なのである」。これは、ライオンに襲われて両腕を失った男性について、写真家ブレント・スタートンが語った言葉です(スタートンの肉声は、電子版でお聞きいただけます)。ただ狩るだけのためにライオンを飼育することについて、皆さんはどう思われますか?(編集M.N)

    砂糖の誘惑、その甘くない現実

    肥満や糖尿病などの病気の一因とされている砂糖。人間を魅了してきた歴史をたどるとともに、米国で大きな問題となっている砂糖と健康の関係を探る。

    文=リッチ・コーエン/写真=ロバート・クラーク

     今から7年前のこと。米国南部ミシシッピ州の町、クラークスデールにあるカークパトリック小学校は、コーラやスナック菓子の自動販売機、そして揚げ物を作るフライヤーを一斉に撤去した。校内から運び出された機材は、ほかの不用品と一緒に校舎の裏に積み上げられた。

     クラークスデールではこの年、肥満、糖尿病、高血圧、心臓病を抱える住民の割合が全米で群を抜いて高いことが発覚。かつて初期の黒人音楽「デルタ・ブルース」の黄金時代を築いた伝説の地は、米国の健康不安を象徴する町になった。
     一部の専門家は、その元凶を砂糖とみている。砂糖はこの町と深い関係がある。住民の祖先の多くは、アフリカから連れてこられ、砂糖生産に従事した黒人奴隷なのだ。

     米国は先進工業国のなかで一番の肥満大国。その国で肥満の割合が最も高いのが、このクラークスデールだ。水が入ったコップに砂糖をたっぷり入れても溶けきれず、コップの底に砂糖の結晶がたまるが、この町はまさに底にたまった砂糖だ。
    太る原因は「砂糖依存症」?

     現在、米国人の食事に含まれる脂肪の量は20年前に比べてずいぶん減ったが、肥満はひどくなる一方だ。その原因は糖、特に果糖にあると専門家は考えている。

     果糖とは果物に多く含まれる種類の糖だ。砂糖の主成分、ショ糖はブドウ糖と果糖が半分ずつで構成され、果糖がおいしい甘さをもたらす(清涼飲料水によく使われる高果糖コーンシロップなどの異性化糖は、果糖55%、ブドウ糖45%といった割合で、健康に与える影響はショ糖と同様とみられる)。

     米コロラド大学デンバー校の腎臓病学者リチャード・ジョンソンによると、ブドウ糖が全身の細胞で代謝されるのに対し、果糖は主に肝臓で分解される。
     消化の速い清涼飲料水やキャンディーなどで大量に果糖を摂取すると、果糖は肝臓で分解されて中性脂肪が生成される。

     だが、肝臓に中性脂肪がたまり過ぎると肝機能が低下する。また、血液中の中性脂肪が高い状態が長く続くと、血圧の上昇やインスリンへの反応の低下を招くことがある。すると膵臓は、血糖値を一定に保つため、ますますインスリンを分泌するようになる。
     これがメタボリック・シンドロームの始まりだ。ウエスト周りの脂肪や高血圧といった代謝がらみの問題が発生して、放置すると糖尿病を発症し、心臓発作のリスクも増大するおそれがある。

     米心臓協会は近年、砂糖はカロリーが高いだけで栄養がないことから、糖類の過剰摂取に警鐘を鳴らしている。だがジョンソンに言わせれば、その理由づけは甘すぎる。
     米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の内分泌学者ロバート・ラスティグも「カロリーの問題ではありません」と強調する。「大量に摂取すれば、砂糖は毒になるんです」

     米国人が太るのは食べてばかりで運動しないからだと言われるが、これは砂糖依存に陥っているせいだとジョンソンは解説する。糖を摂取すると一時的に高揚感が得られるが、実際にはエネルギーが奪われて、ソファから起きられなくなる。

     「テレビばかり見ているのは、番組がおもしろいからではなく、運動する体力がないからです。その原因が砂糖のとり過ぎなのです」

    ※ナショナル ジオグラフィック8月号から一部抜粋したものです。
    編集者から

     特集には米国のデータが豊富に組み込まれていたので、これに加えて、日本の砂糖事情の補足を試みました。ところが調べてみると、たとえば糖尿病の患者数一つをとっても、厚生労働省のデータでは270万人、国際糖尿病連合では711万人と大幅な開きがあることがわかって大困惑。統計の取り方の違いによる差なので、どちらも間違いではないんですけどね。統計って難しいものだと実感した特集でした。(編集H.O)

    セノーテ マヤの聖なる泉

    メキシコ・ユカタン半島のマヤ遺跡を調査。セノーテと呼ばれる聖なる泉と、ピラミッド「エル・カスティージョ」の謎に迫る。

    文=アルマ・ギエルモプリエト/写真=ポール・ニックレン、ショール・シュウォーツ

     中米で栄えたマヤ文明。石のピラミッドを築き、精緻な暦を作ったマヤの人々は、セノーテと呼ばれる聖なる泉と洞窟に、雨の神チャクが宿っていると信じていた。
     今でもメキシコのユカタン半島では、農民たちが供物を捧げて神に祈り、雨乞いの儀式を行う。

     考古学者たちはここ20年ほどの間に、これらの洞窟やセノーテ、そして太陽の天頂通過といった現象に注目するようになった。
     マヤの人々の信仰や世界観に、セノーテはどのような役割を果たしていたのだろう。洞窟とセノーテが、雨の神チャクが住む異界への入り口だと考えられていたことはわかっている。だがその事実と、マヤ文明を代表する都市遺跡、チチェンイツァの建造物や都市計画との関連性は、最近ようやく解明され始めたばかりだ。
    マヤの暦が告げるものは?

     かつてマヤの人々は、その名高い暦に狂いが生じないよう、太陽が寸分の誤差なく真上から垂直に照らす日を確認する必要があった。マヤの天文学者たちは年に2回、オルトゥン・セノーテの泉に入り、光の柱がまっすぐ水中に差し込む瞬間を待ったのだろうと、研究者たちは推測している。
     マヤの人々にとって、天文学は、建築や都市計画と同じくらい神聖な行為だった。

     マヤの世界観では、神々は一人ずつ次元の異なる世界に住んでいる。13層の天上界と9層の地下界だ。どの世界にも善良な神と邪悪な神がいる。そしてすべての神々が、マヤの人々に夢や幻、悪夢をもたらし、農作業や豊穣祈願のための暦を与え、日々の暮らしを厳格に律しているという。「雨神チャクが動きだした」と言えば、ここでは、まもなく作物の植えつけの時期が到来するぞ、ということなのだ。

     チャクが来ない、つまり雨が降らないと、ユカタン半島に暮らすマヤの人々はひどい干ばつに見舞われかねない。
     その恐ろしさは、かつてマヤ文明が栄えた大地に立ってみて初めて実感できる。カルスト地形のこの地には、石灰岩の地面が果てしなく広がり、雨が降っても地下に浸透してしまうため、地表には川の流れがどこにもない。

     上空からは木々が密生したジャングルのように見えるが、地上で目の当たりにすると、ここの熱帯雨林が貧弱であることがわかる。カルスト台地のくぼみにたまったわずかな土に根を張っているのは、か細い樹木ばかりだ。

     ユカタン半島で栄えたマヤ文明の都市国家は、なぜ滅びたのだろうか。その理由は、いまだ明かされていない考古学上の謎だ。この過酷な自然環境のもとで当時の人々がトウモロコシを栽培し、それを糧に生き延びていたということが奇跡のように思える。
     だが、豊作に恵まれる時もあれば、長い干ばつに苦しむこともあった。干ばつが長びくと、人々はセノーテに供物を捧げた。

     およそ1000年前、マヤ北部の人口は1000万人を超えていたとみられ、多くの都市が築かれた。水が乏しい北部では、必ずセノーテに近い場所が選ばれた。こうしてユカタン半島は、遺跡の宝庫となっていったのだ。

    ※ナショナル ジオグラフィック8月号から一部抜粋したものです。
    編集者から

     13という数字に対して特にこれといったイメージもなかったのですが(映画「13日の金曜日」を思い出す程度)、マヤの人々にとって13は非常に意味のある数字のようです。13はマヤの世界観で言うところの天上界の数を表し、雨乞いの儀式に使用するトルティーヤも13という数字にこだわって用意されます。また古代マヤ人は宇宙が四つの隅を持つと考えたとか。壮大かつ謎に満ちたマヤの世界に触れてみてください。(編集M.N)

    大集合!インドのカラフルなゾウたち

    インド北部の都市ジャイプルで毎年開かれるゾウ祭りでは、ゾウたちが華やかな装いを披露する。

    文=レイチェル・ハーティガン・シェイ/写真=シャルル・フレジェ

     色とりどりの絹やベルベットの布をまとい、牙を金銀で飾った華やかなゾウたち。
     これほど威厳を高めてくれる乗り物はほかにないことを、インドの王族はいつの時代も、よく承知していた。
     「王を乗せたゾウはまばゆく、ゾウに乗った王もまた華麗なり」、そう記された古文書もあるという。
    ゾウが「美」を競うコンテストも

     あでやかな装いは、今も健在だ。
     インド北部の都市ジャイプルで催されるゾウ祭りでは、ゾウたちがポロ競技や綱引きで勝負し、コンテストで美しさを競う。普段はタクシーのように、世界各地から訪れる観光客を丘の上の城塞、アンベール城に運ぶ地味な労働にいそしんでいるゾウたちが、年に一度の祭りでは、最高の晴れ姿を披露するのだ。

     カラフルなペイントを施され、豪華な布や飾りをまとったゾウを撮影しようと、写真家のシャルル・フレジェは昨春ジャイプルを訪れた。
     現地で目にしたゾウはそれぞれ強烈な個性があり、「絶えず遊び、動き回っていた」という。

     ゾウの撮影はできたものの、今回の祭りは中止となった。動物愛護団体がゾウの扱いに疑問を呈したためと伝えられている。

     インドの人々は昔からゾウを敬ってきた。
     「ゾウが守られてきたのは多分にそのおかげで、アジアの他の地域よりも多く生き残っています」と、インドのゾウの文化史を研究する英国のレイチェル・ドワイヤーは語る。

     だが、ゾウの先行きは不透明だ。インドでは推定3500頭から4000頭が飼育されているが、「ほとんどが違法取引された野生個体です」と、政府のゾウ保護プロジェクトの委員も務めたスパルナ・バクシ・ガングリは言う。

    ※ナショナル ジオグラフィック8月号から一部抜粋したものです。
    編集者から

     日ごろは観光客を乗せてタクシー代わりの労働に励むゾウたちが、祭りの日には大変身! 色鮮やかなボディペイントを施された、年に一度の晴れ姿をお楽しみください。
     ちなみにゾウの背に揺られて行く、丘の上の城塞「アンベール城」は、富士山と同じく、2013年に新たに登録された世界遺産。いつかは行ってみたいものです。(編集H.I)

  • 今回の表紙、良いですね^^
    ライオンさん、猛獣じゃなければモフモフしたくなります(笑)
    なんと8月号の半分がライオンの記事。力の入れようが伝わってきます。

    ライオンの雄達の激しい縄張り争い。
    百獣の王であるライオンの一番の敵は、やはりライオン。
    思わず笑ってしまうようなモテライオン(雌に人気のプレイボーイらしい)、
    奇妙な同盟関係、子ライオンのベビーラッシュ……等々、
    まるで人間の世界のようで、面白かったです。

    それと衝撃だったのが「砂糖の誘惑、その甘くない現実」。
    なるほど、大航海時代とともに大砂糖時代も始まっていたとはね。

    果糖が肥満の原因になるという事。その危険性、初めて知りました。
    全身の細胞で代謝されるブドウ糖と違って、
    果糖は主に肝臓で分解され、結果中性脂肪が作られる。
    それがメタボの始まり、そして糖尿病を発症する恐れもあるとか…!

    うぅ、怖い。
    甘い物はストレス発散になるけれど、ほどほどにしなくちゃね^^;

  • 今号はライオンの特集で、表紙にもでかでかとライオンの写真が使われている。ライオンがでかくて、雑誌名の「National Geigraphic」が隠れてた!

    ライオンの群れ(プライド)には色々な形態、規模があること、社会性を持っていることなど初めて知ることが多かった。赤外線カメラで正面から撮影した、獲物にかぶりつこうとする瞬間の写真が恐ろしかった。目の白さが強調されているせいだろうか。

    砂糖の記事も面白かった。ヒトという種が確立する以前から貴重な糖に対応しているのに、今では糖が身近にあふれている。アメリカ人と日本人の摂取量の違いもさすがという感じ。

  • カラフルな象さんと、豪華な服のお婿さんが綺麗。
    毒づくお菓子の写真もすき。

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