評価経済社会・電子版プラス [Kindle]

  • 株式会社ロケット
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感想・レビュー・書評

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  • おもしろい。
    最近出てきてるインフルエンサー(ホリエモン、西野亮廣とか)が使っている理論はこの人の考え(もしくはキュレーションの結果)なのだとわかった。

    経済から評価への移行はSNSのフォロワー数が重要視され始めていることだったりで、肌感覚として感じている。

    過去を知ることで未来の予測ができるというよく言われる話は、この人の話の展開を見ていると、本当にその通りだと思う。

  • 一昔前の貨幣経済から現代は評価経済へ価値観が移行していると言う話。確かに、現在はある程度物的満足度は達成してしまい、個々のパーソナリティーが価値を決めるステージに入ってきたと感じる事がある。長い人類の成長からすればつい最近の変化なので、今後更なる価値観の大変換は又起きるのだろうけど。

  • 若い人の頭の中を覗いたような感じ。セミナーの組み立てをしてる最中に読んだ。もう一回読んでインストールしたい。

  • これからは評価経済社会の時代が来るみたいです!自分の評価がお金以上の価値を持ち、この評価がとにかく重要になってくると岡田斗司夫さんは言っています。やはり日頃から良い行いを心がけることは大切ですね。評価とは、信用と言い換えてもいいかもしれません。若いうちからコツコツ信用、評価を蓄えておこうと思います笑。

  • この人の本はまぁ、一冊読めばいいかな。

  • ★★★★★満点の理由は、本書が2011年に「評価>おカネ」になると結論づけたことに驚いたから(僕は17年に読みました)。

    「評価」が社会にシステムとして浸透する論考はもちろん本書に、おカネについての論考は「お金って、何だろう?僕らはいつまで円を使い続けるのか?(書籍)」に詳しくある。

    物事に普遍的な中心はなく、すべての関係性で生じるベクトル「力の方向と量」を切り取った瞬間に過ぎない、という前提で歴史、宗教、社会学、心理学あらゆる角度から切り込んで「評価>おカネ」の結論に導いてくれる。

    岡田さんがベクトルに影響を与えるひとりひとりのエネルギーとして参考にしているのが、堺屋太一さんの「やさしい情知の法則」。どんな時代でも人間は、「豊かなものをたくさん使うことは格好良く、不足しているものを大切にすることは美しい」と感じる生き物であるということ。

    本書は古くならない社会の、人間の本質をついていると感じた。

  • 前身「ぼくたちの洗脳社会」から、何度も何度も読んでいる本。

    「革命のファンファーレ」(西野亮廣著)でも触れられている「評価経済」について、
    西野氏のはるかに前から、
    丁寧な語り口で(西野氏の著はちょっと刺さる表現・扇動的でもある)
    しかもわかりやすく書かれている。
    (ただし、評価経済に2種類ある点は、西野氏が提示した視点で、わたしはなるほどと感じた。)

    冒頭の「『フランクリード・ライブラリー』の語る未来予測」のインパクトが強烈すぎて、もう…。

  • 本書の前身となる「ぼくたちの洗脳社会」(1995)という本から、16年後の2011年にアップデートして書かれた本が本書。その16年間でインターネットの技術が発達し、TwitterやFacebookというサービスをはじめとして、「個人が影響を相互に与えあえる世界」に変化した。産業革命以降の「モノ余り、時間不足」の時代から、「モノ不足、ネットによる情報余り」の時代へパラダイムシフトによって、貨幣を交換しあう貨幣経済社会から、評価を交換しあう評価経済社会へ変遷するという現在の社会を描く。

    2020年の今でも、食べ〇グの☆をお金で売っていたり、インフルエンサーと呼ばれる人々が日々評価を使って事業を行うという社会が実際に訪れており、本書はこの評価経済社会を見事に予言している。本書の後半では、極論を交えた議論が展開されるが、それぞれの例について、実際にそのような社会が実現可能なのか、2020の現在であってもその概念を理解し、検証することは必要だろう。

    ただし昨今のコロナ戦争によって、我々はウイルスによって経済そのものが破壊されうるという事実を再認識せざるを得なくなり、前提条件がかなり変わってしまった。ただし社会の変化を予測する考え方は本書に詳らかに解説されているので、本書はコロナ以降の社会の変化を予測する上での道標ともなるだろう。

  • ☆概要
    現在、社会は千年に一度の大変革の真っ只中である。
    それは、情報革命による貨幣経済社会から評価経済社会への変化である。そしてこれは、「金が欲しい」という価値観から、「自分の価値観を大事にしたい」というパラダイムシフトを伴うものだ。金によって得られる幸せが頭打ちになっていることに若者を中心とした世間が気付いてしまったのだ。

    ☆評価経済社会とは
    評価が貨幣のように使える社会。貨幣は消滅するわけではなく共存するし、死ぬまで気づかないこともあり得る。
    評価があれば貨幣と同等かそれ以上のことができる。

    例えば好かれている奴は先輩におごってもらえるが、嫌われている奴はそうはならない。ほとんどお金を使わずに生きている人も世の中にはいる。
    初期のアップルは酷いものだったが、評価があったので沢山の支援を受けることができた。しかしSONYは多額の設備投資を行なっても評価を得ることができなかった。そして結局評価がある方が金も稼げるという、「貨幣<評価」の時代になったことを表す。

    また、これまで以上に他人を「応援する」ことにニーズができる。金を払ってでも働きたい、支援したい。そこで大事になるのが評価である。

    これからは「いかに評価を稼ぐか」という競争が激化していくことになる。

    ※これは旧版は1995年ごろに書かれた本だが、これは確実に現実となっていると感じる。
    クラウドファンディングは評価を貨幣に変換するツールだと言えるし、誰かを応援したいというニーズはすでにオンラインサロン(やクラウドファンディング)等で実現している。
    「結局貨幣に置き換えるんでしょ?」「胡散臭い」「搾取」などと言って死ぬまで理解できない人がいるのも分かる。筆者の言う世界はもうすでに来ている。

    ★感想
    先見の明にあふれる本だった。ここに書いてあることはすでに実現されつつあるので、現代を知るのにうってつけと言える。
    評価を稼ぐためにどうすればよいのか、本書の内容を参考にして自分なりに考えてみた。
    ①利他的に生きる(+必要最低限のマネタイズ)
    →ファンが少ないながらにつく
    ②利他の範囲を拡大して、ポリシーを打ち出し、具体的な支援の道を提示する
    ③実現されたことを報告、利益として還元(金とは限らない)
    ④たまった評価を使い、さらに利他の範囲を拡大し…②に戻る
    これが理想的なサイクルではないだろうか。
    利他的かつマネタイズ可能な行動を掘り下げる必要があると思った。

  • 2019年1月④

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著者プロフィール

岡田斗司夫FREEex(おかだとしお・ふりっくす) 評論家、オタキング代表取締役。著書に『いつまでもデブと思うなよ』『評価経済社会』など。

「2015年 『評価と贈与の経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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